死んだ町 (後半)
一通り掃除が終わり食べ物を調達し落ち着いた四人、外はもうすっかり暗くなっていた。
普通ならいろんな家からいろんなおかずの匂いがしてくるのだろう。
だがこの町はまるで死んだように何も無い。
今までそこにいたという生活感はあるが…辺りは異様な静けさが漂っていた。
四人も何個か隠しアイテムと偶然にも宝箱を見つけ、武器を調達していた。
マカが不意に外を見て、鍵が掛かっているのを確認し、カーテンを閉める。
「…何かさー、気味悪いとか言っちゃーいけないけど…。」
マカが申し訳なさそうにそう言いながら、ライムに身を寄せる。
「まるでゴーストタウンですね、昼間も一通り回りましたけれど…誰も居ませんでした。」
ライトも少し気味悪そうにソファーの近くのベッドに座りながら話していた。
「そうだなー。」
ライムも昼間綺麗にしておいたソファーに座りながら、カーテンの隙間から外を眺める。
外は明かりひとつなく、隣の建物も見えないくらい暗闇がは広がっていた。
「まーでも、休んどかないとさすがに体力持たんだろ、それに新しい武器も何個か手に入れたし、武器やで武器も調達したし、明日になったら出ていけばいい。」
「…うん」
「…はい」
その時扉が開きアゲハが入ってくる。
マカはそれだけでも少し驚きライムにしがみついた。
「戸締まりは大丈夫だぞー?二回見たからな!まー、安心しろよ♪」
マカはアゲハの笑顔を見て少し落ち着き、ライムから腕を離した。
「とりあえずさー、食べたし、武器の整理もしたんだし、もう寝ない?何かずっと起きてたら怖いよ。」
マカが苦笑いをしながらそう言うと三人も頷きそれぞれのベッドに入っていった。
「じゃー明かり消しますね。」
そう言うとライトは扉の鍵を掛け、自分のベッドに行き、ろうそくの明かりを吹いて消した。
消したとたんに辺りは真っ暗になり、瞼を閉じているのか閉じていないのか分からないほどの闇が四人を包んだ。
時計も止まっているためか何の音も聞こえない。
この部屋には自分しか居ないような孤独感と皆が戦っていた。
マカも早く朝になることを祈り、ベッドに潜り込む。
どれくらいたっただろう?
もしかしたらそんなに時間はたってないのかもしれない。
マカはふと布団から顔を出し、辺りを目で見回す。
やっぱり何も見えない。
隣にいるはずのライトもベッドも見えないのだ。
するとその時、マカの目が何かをとらえた。
黒い闇のなか微かに白いものが動いたのだ。
「?」
またアゲハが起きたのかと思い、マカも起きようとするが、疑問が生じる。
(アゲハは白い服なんて来てないし、そもそも窓はこっちには無い、それにあっちは扉の…、!!!)
間違いない四人以外の誰かがここにいるのだ。
マカはそう確信した。
(どうやって知らせよう?)
そう思考を巡らせていると、白いものはマカに近寄っていく。
(え!?あたし!?)
だんだん近づき、それが人だと言うことが分かる。
一歩ずつ一歩ずつゆっくりと歩き、マカにちかよる。
マカは恐怖に耐え兼ね、叫び声をあげる。
「だ!誰!?」
そう言い跳ね起きると、他の三人も起きて急いで明かりをつける。
マカが見るそこには昼間の女性が立っていた。
「…な、何だ…貴方か…どうしたんですか?」
マカはそう言うと胸を撫で下ろす。
だが、皆の顔はひきつっていた。
「どうやって入ったんですか?」
ライトが真剣な表情で女性に聞くと、女性はフフフと小さく不気味に笑った。
昼間とは印象が全く違う。
そう誰もが思った瞬間、彼女は恐ろしい声を出し両手を大きく広げた。
「あははははははは!!!」
それぞれ戦闘体制に入る。
狂ったように笑うとよろよろしながら四人に近づく。
その瞳は明かりで微かに赤くなっていた。
「き、来ますよ!!」
ライムの掛け声と同時にそいつは牙を光らせ四人に襲い掛かった。




