宇野美咲さんとの出会い
街の平穏を守る平民探偵を卒業した平戸将輝。その前に現れた謎の少女宇野美咲。彼女との出会いがよみがえる。
プロローグ 架空都市「美野」
ここはs県美野市。
県の中央部にあり、平野が広がる。西側には山脈があって、北方面に神武川が流れている。
南北にNR(二ホンレールウェイ)が通っており、緒谷駅、北に進み美野駅、北美野駅、そして神武台駅がある。
僕達が住んでいる神武台駅には、私鉄の神武線が乗り入れており、高校へは東へ2駅の神武駅から徒歩約10分のとこにある。
僕はこの春で、無事平民探偵を卒業する。
平民探偵とは、県独自の取り組みで街の人の困った出来事を解決する役目を担う。街に数名いて僕は前の探偵さんに指名された。契約は一年で『事件』こを解決するとバッチが貰える。依頼者がアプリにレビューをして登録するという仕組みだ。
高校二年を迎える春、僕は久しぶりにある少女に出会った。
「平戸くん。久しぶりだね」
宇野さんがにこやかな笑顔をうかべて言った。
4月8日
高校二年の始業式の帰り、門を出たとこに女の子が待ち構えていた。
僕の名前は平戸将輝。平民探偵を卒業したばかりだ。目の前にいる女の子は宇野美咲さん。スイーツが大好きで、ショートカットの髪がよく似合いその大きな瞳が特徴の可愛い女の子だ。
彼女との出会いは一年の夏休み前、僕が補習を受けたあと鞄に教科書を入れ教室を出ようとした時、彼女が話掛けて来た。
「珍しいね、探偵君が補習受けるなんて」
開いた窓の外からそよ風が吹き彼女の艶髪を揺らした。その瞳はいつものおとなしさからやんちゃへと変わっていた。
「探偵君って、僕は平戸って言うんだけど」
彼女は不敵な笑みをうかべこう言う。
「知っているよ。皆からそう言われていたから。ちなみに私の名前は宇野って言うの」
「知ってる。いつも端っこにいておとなしい女の子って」
僕がそう言い返すと、彼女は口を真一文字に結び反撃する。
「私、探偵君って優秀だと思っていたけどそうでもないね。やっぱり同じむじなだったのね」
「それより僕に何か用?」
僕は怪訝な顔をして言った。すると彼女は人差し指を立てこう言った。
「今から問題です·····」
彼女から繰り出される問題とは。




