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〈モブ達の物語〉あるいは〈真性の英雄譚〉もしくは〈世界解説〉  作者: ナザイ


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モブ紹介 第八十三話〜


《第八十三話》



・ブリュナーク

勇者科。人を救う理由を見失い、それで人を助け続け守りたい理由を探し続けた結果、推しキャラ(嫁)を見つけた勇者。

しかし推しキャラを見つけた結果、もはや推しキャラが滅びないように人類を救っている本末転倒な人類の希望。推しキャラにのめり込み過ぎた結果、人類などどうでもよく推しキャラさえいれば良いと言う態度を隠そうともしていない。

推しキャラの作者が特定された場合、作者と後は精々作品の創作材料となる取材環境だけしか守らなくなり人類のピンチに陥る事が確実視されている為、推しキャラの作者は世界をあげて隠されている。

もはやそうするしか無いというのが世界の共通認識であり、推しキャラを得た事で外聞を全く気にせず、助けを求めるすべての人を救うと言う勇者の甘さも完全に無くなったので止められなくなっている。

人を救う理由を失わせる理由となったとある帝国は、尚も彼を政治の道具にしようとして実力行使した結果、鬱陶しいと言う軽い理由で亡国一歩手前くらいに物理的にボロボロにしており、仮に世界の敵と認定されてもまるで気にしないとても傍迷惑なアダマンタイトの精神を手に入れている。

しかし、結果としては容赦の一切ない行動で人類の敵を片手間で屠り続けており、推しキャラを見付ける前よりも人類の未来を明るいものとしており、間違いなく人類の希望だと、世界からは認識されている。


彼が主人公の物語に題名を付けるならば、【推しキャラさえいれば良い〜推しキャラの作者が誰だか分かりません。なので世界ごと守ろうと〜】である。



・マルセディアス

天才彫刻家。無人亜大陸ただ一人の生き残りにして王。最後の王として、人類の証を永遠に残そうとかつての国民の彫刻を造った彫刻家にして墓守。

神の直系である半神であり、それ故に世界に蔓延した瘴気に唯一人耐え、唯一生き残った。しかし動植物を含めて亜大陸は生命は彼を除き全滅。数百年の時をかけて記憶の限りの光景を彫刻として復活させた。

そして遂に亜大陸を出て、まだ人類の残る大陸へと向かう。しかし、そこで彼が目にしたのは不完全の世界であった。止まった理想の一節、彫刻で残した世界と比較して。数百年、良き思い出に浸っていた彼にとって、もはや現実の世界はくすんだものであった。

故に、決意した。彫刻の世界を現実のものにしようと。半神の力を磨き創生の力、石塊から人を生み出す御業を手に入れようと、決意した。

そして武者修行の旅を初めた武闘派な半神にして王にして天才彫刻。神話級の化け物を探し歩いて討伐する旅を続け、数々の神話を生み出しているが、彼にとってそれは通過点に過ぎない。


彼が主人公の物語に題名を付けるならば、【彫刻都市の墓守《ネクロポリスのピグマリオン》は歴史に命を吹き込む】である。



・バルサ

隠され続けてきたハプルスゼルク王国王太子の双子の弟、だと思われている固有スキル〈分身〉を持って生まれた王太子。

生まれた時よりスキルは発動し分身しており、将来を期待され全てを与えられた王太子として、忌み嫌われ全てを奪われた王太子の双子の弟として、人間の裏表を直に見てきた。その為、人を徹底的に信用していない。

そもそもハプルスゼルク王国自体が腐敗した古き王国である為、元々敵が多くどちらの立場としても命を狙われ続けており、分身スキルが無ければ死亡していたであろう事件に何度も巻き込まれている。

分身スキルは本人が致命傷を受けても分身が無事であれば分身が本体となるかなり強力なスキルであり、暗殺未遂(?)の数的に基本的には弟側が本体である事が多い。

真逆の立場とこの実質暗殺されても問題ない力を持つ為、王国中の有力者の弱みを握っている。暗殺に成功した、と思うとペラペラと喋る下手人も多いので、簡単に相手を失脚させる情報を握り、暗躍し続けている。

尚、徹底的に人を信用していないので、暗躍すると言っても王国の未来の為にと言う様な目的は無い。自分を利用、もしくは排除しようとしている輩を見下し、掌で転がし、気分次第で破滅させるのが目的。基本、ゲーム感覚。

分身スキルは死なずに、全力に近い力を発揮できるので、常人の捨て身の攻撃と同等の一撃を容易く発揮できる為、純粋に戦闘力も高く、分身を増やせば集団戦も一人で可能なので、ゲーム感覚でいられない様な相手は普通に物理で排除している。


彼が主人公の物語に題名を付けるならば、【双極王子は唯一人(ディスオーダー)〜弟を担ぎ出して俺を排除しようとしているところ悪いけど、そいつも俺だから。〜】である。



《第八十四話》



・ブライト

強靭な筋肉を有する治癒師。回復魔法の中でも自然治癒力を強化する系統の魔法によって回復することで筋肉が鍛えられる事を見出し強靭な肉体を手に入れた。

筋肉隆々であり戦闘を行う場合も腕力を武器とするが、見かけに反して頭脳派。巧みな戦術と技術を武器とする。

本質は治癒師のままであり、中身は理知的な優しい医者に近い。しかし、純粋に肉体的、戦術的に強く、回復魔法で継続戦闘力が凄まじいので、勝手に戦闘面での依頼が次々と集まって来ており、世間では強力な戦士として認知されている治癒師。

本人は治癒師としてだけ活動したいと思っているが、困っている人は見過ごせない治癒師の鑑の様な性格なので、渋々別の命のやり取りをしている。

尚、何故か自分を回復する事が殆どになってしまっているが、もはや常時回復魔法を使っているので、治癒師としての実力も高い。


彼が主人公の物語に題名を付けるならば、【筋肉魔法? これは回復魔法です!!】である。



・ミリシア

魔王を討伐した極普通の少女。

勇者一行が彼女の住まう街を訪れた時、魔王は勇者一行に奇襲を仕掛けた。勇者一行は死力を尽くして戦い、後一歩まで追い詰める。勇者と魔王はお互いの心臓を穿き、紙一重で絶大な生命力を持つ魔王の勝利で終わろうとしていた。そこに勇気ある少女、薬屋の娘である彼女が回復薬を勇者に届けに走った。そして魔族には効果のない回復薬を魔王ごと勇者にかける。そして、それが決定打となった。勇者が一瞬だけ力を回復させ、魔族に逆効果な回復薬は瀕死の魔王にダメージを、そして魔王が討伐される。勇者一行は力尽き、魔王の経験値は全て彼女が受け継ぐ事になる。

そんな魔王を倒し、魔王の経験値を全て受け取った普通の少女、だった少女。未だに普通の女の子だと声高々に主張する。

当然、何をやるにしても勇者よりも強大である為、凄まじい事になり、日夜伝説を量産している。しかし、普通である事に拘っている為、勧誘などは一睨みで門前払いしている。そしてそれが伝説を生むレジェンドメーカー。


彼女が主人公の物語に題名を付けるならば、【普通の村娘なのに勇者の力、相続しちゃいました】である。



・アルゼン

極度の寒冷化が進む世界で〈極寒耐性〉スキルを持って生まれた少年。

光と炎の陣営に属する神々が闇と氷の陣営に敗れ、急激に世界のバランスが崩れ氷河期以上の寒冷化に襲われたニザー世界で、唯一人〈極寒耐性〉スキルを有し、何の問題もなく活動出来る。

元々寒冷な地帯では強大な魔獣すらも凍りついており、氷を割るだけで簡単に倒せる事に気が付いたことで、膨大な経験値を手に入れた。

器を生まれながらに持っていた〈極寒耐性〉スキルにより専有されており、それによって他のスキルの覚えが悪い無能と蔑まれて最終的には奴隷にまでされていたのでこの力で誰かを救おうと言う気概はない。

農作物が育たなくなった事で狩猟するしか無くなった人類の生き残りの大部分は、獲物が生き残っており別の空間であるために温度が保たれているダンジョン内へ危険を承知で移住したが、彼はどのコミュニティーにも参加せずほぼ無人となった極寒の地上を旅している。


彼が主人公の物語に題名を付けるならば、【超氷河期に突入した世界で、僕はもう震えない】である。



《第八十七話》



・アラクメノン

炎の大精霊の寵愛を受けし御子。

炎の大精霊と氷の大精霊の加護を受けた都市国家エスナメノンはそれぞれの大精霊の御子を通じた加護により繁栄していたが、その土地を狙った軍事国家の侵攻により氷の大精霊の御子ウモンメノンが戦死。

それと同時に炎を抑えていた氷の力が失われ、制御出来ぬあまりにも強き業火の力に覚醒する。エスナメノンとは大精霊に愛された土地では無く、荒ぶる大精霊が封印された土地であり、彼は大精霊を鎮める御子であった。

強き業火の力に覚醒したと言っても、当然封じられていたその力を完全に使い熟せる筈も無く、侵略軍を皆殺しにするもエスナメノンを人の住めぬ火山地帯としてしまう。

それでも何とか守り切った民の為、新たな安住の地を手に入れる為に単身、攻め込んで来た軍事国家に逆侵攻を行う。制御出来ないその力は進むだけでその道を火の海とし、軍事国家を比喩抜きで火の海に変えた。

そして無人の移住先を生み出すと、彼は力を制御する為に人の居ない人外魔境に旅に出た。そして魔王軍が出現したことで、最終的には魔王領の入り口を炎の領域で塞ぎ人類を守る門番となった。

しかし未だに力は制御出来ておらず、寧ろ魔王軍を屠る事で力が高まり周囲を炎で侵食してしまう為、制御する為に領域を離れアンミール学園に行く選択をした。


彼が主人公の物語に題名を付けるならば、【炎のソロキャンプ〜炎の御子ですが周囲が全部燃えるので今日もソロキャンプ生活を送りたいと思います〜】である。



・イリィーハ

神に選ばれし聖女。しかしその神は人類の破滅を望む邪神である暗黒聖女。

が、正統とされる神々とその信者達の方がクズであった為に聖女の中の聖女として崇め奉る事となった。

正統とされる神々は信者達の腐敗と度重なる地上への干渉により力を落としており、信者こそいないが力を落とす事もしていなかった邪神の力を借り受けた彼女は他の聖女と比べても数段高い力を有していた事もあり、寧ろ本物の聖女として崇拝を受ける事となる。

禍々しい触手をウネウネさせたり、敵の心臓を生きたまま抉り出して神に捧げたりしているが、もたらす結果と力が他の聖女と桁違いであった為に何故か正体は露見していない。

そんな彼女を聖女と仰ぐ人々は彼女の信仰する邪神を信仰し始め、邪悪な術も広まり、遂には正統とされる神々に刃を向けるまでになっている。が、それでも何故か誰も彼女が聖女である事を世界中が疑っていない。

そして人類自体が邪悪に染まった事で、彼女が信仰する邪神も自らに従う人類を庇護する対象とし、結果的に人類を守る神となったことで何も人類に問題が生じていないどころか好転している。

そんな邪悪なる存在である筈なのに聖女以上の聖女。


彼女が主人公の物語に題名を付けるならば、【邪神様に仕える暗黒聖女ですが、何故か人類から崇拝されています】である。



・ハイセル

珍しく普通枠(?)のアンミール学園生。

両親を失いスラム街で死にかけて居たところをアンミール学園の卒業生に拾われ、そのままアンミール学園で育つ。特に特殊な生い立ちがあったり力を持っているわけではない普通の少年。

しかし、物心つく前からアンミール学園で生活している為に、一般常識はアンミール学園で学びどの世界でも非常識な事を常識だと思っている。才能や生い立ちとしては普通枠の筈なのに非常識さでは他の世界で育ってきた英雄候補達よりも数段上。

転生者が行う様な幼少期の鍛錬を複数当たり前として英才教育された為、幼少期の時点でその力はそこらの転生者を上回り、また幼少期より当たり前に実戦と実践を行ってきた為に力的な意味でもかなり非常識。

尖った才能は無いが器用貧乏では無い万能者。今はやりたい事を探している真最中。何者にでも成れる何者でも無い少年。

ただし寿命の壁も突破しているので取り敢えず千年くらいかけて探そうと、非常識に時間感覚で考えている。ので、非常識なやらかしはまだ無いと思いきや、外の世界に出掛ける度に世界を揺るがす様な何かしらの大事件を起こしている。


彼が主人公の物語に題名を付けるならば、【どうも英雄学園のモブです】である。


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設定集
〈モブ達の物語〉あるいは〈真性の英雄譚〉もしくは〈世界解説〉
これです。

本編
〈田舎者の嫁探し〉あるいは〈超越者の創世〉~種族的に嫁が見つからなかったので産んでもらいます~
【ユートピアの記憶】シリーズ全作における本編です。他世界の物語を観測し、その舞台は全世界に及びます。基本的に本編以外の物語の主人公は本編におけるモブです。

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