メリーアン最後の日
どうしてこんなことになったのだろう?
私は彼を愛していたのに、、、 彼に愛されようと、努力してきたつもりだ。
彼に相応しい妻になるため、新聞を毎日読み、他領で何があったのか、領地経営、勉強は、かかさなかった。
日記には詳しく、今日の出来事など、社交界での話題などを書いていた。
社交界に出るときは、彼は私をいつも伴って、参加して、周囲からは、良き主人として確認されていた。
しかし、私の実家が事業で失敗し莫大な借金を背負うと、彼は華やかな社交界には私を連れて行かなくなった。
私が、仕入れた社交界での話題、もうこんな日記は、もうなんの役にも立たない。
メリーアンは、彼に初めて怒りをぶつけ、分厚い今まで書いた日記を5冊彼に向かって投げた。
そして驚いている夫の腰から探剣を抜き、彼に切りつけようとしたが、彼は美味く身をかわした。
彼は、「殺したいなら、刺してみろ、お前とはもう離婚する」と冷たい目で笑いながら言った。
私を自分の飾り、家具のようにしか扱わない男、実家の没落を何の手助けもせず、見ていただけの男、
でも、やはり、私には彼を殺すことは無理だった。 とっさに私は自分の胸に探剣を突き刺した。
こんな風にむなしく死んでいくなんて、メリーアンの胸には彼の剣が刺さり、おびただしい血が胸から噴き出した。
それはメリーアンがメディオン伯爵と結婚してから、ずっと耐えてきたものが胸から出るような、耐えがたい痛みと、それから解放されるような、不思議な感覚だった。
私は自分が8年間書いた日記の上に体を投げ出した。
彼は私を驚いたように見ていた。 これでいいの。 あなたを殺すつもりだったけど、私が代わりに死んであげる。 それがあなたの望みなら。。。
さよなら、愛しいあなた、もう2度とあなたの冷たい瞳をみなくてすむ。
それでいい、私は遠ざからる意識の中、それだけを思い、冷たくなっていった。




