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悪役令嬢って誰ですか?  作者: 雪風花


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元婚約者、アルフレッド

私は伯爵家の嫡男で私には婚約者がいた。

彼女の名はビビアン、私の友人の妹だ。

彼女は16歳の時、公爵家の2男と婚約していたが、彼女のあまりにも傍若無人な態度に嫌気がさし、向こうから婚約解消されていた。

婚約を解消された後友人のアシュレイにどうしても妹と婚約してくれと頼まれ、彼女と婚約すれば、伯爵家にも公爵家のいろいろな恩恵に預かることができると、半ば彼女とは計算づくで婚約を結んだ。

そんな自分の計算を知ってか知らずかビビアンはことあるごとに私に反発してこれでもかと思わせるほど私をイラつかせた。

彼女の着てる服はいつも極彩色で遠くから歩いてきても悪目立ちし、一緒に社交界にでると、ほんとうにその奇抜なドレスで周りの注目を集めたが、それは嘲笑と軽蔑のまなざしで彼女を見ているだけだった。

私は何度も注意したが、一向にあらたまらない。

逆に私の服が霞んで見えるとか、言いたい放題だった。

ダンスの時は最悪で彼女はダンスが得意なのだが私と踊る時は私の足をわざと踏んだり、体にぶつかってきたり、いつも最終的には喧嘩になってしまった。

私の婚約者はだんだんと私にとって忌々しい女になってしまった。

彼女とは2年ほど婚約していたが、良いところがまるで見つからなかったので結婚は到底無理ということで公爵家とアシュレイに婚約解消を申しでた。

アシュレイは私に「あんな妹を押し付けて申し訳なかった」と謝ってくれた。

そして婚約放棄した私に逆に慰謝料らしきものを渡してくれた。


私は彼女と別れられ清々した気持ちで新たな婚約者を捜した。

私は自分で言うのもおこがましいが、なかなかの美丈夫で婚約する前はいろいろな令嬢に話しかけられたり、プレゼントを貰ったりしていた。

私には常に悪役令嬢の元婚約者のレッテルを貼られ、令嬢は皆遠巻きに私を見るだけで、婚約者探しのチャンスはまるでなかった。

風の噂でビビアンは伯爵家の嫡男と婚約したと聞いたが、ずいぶんなもの好きがいるものだ、と思っていた。

私は去年事業に穴をあけ借金を背負ってしまった。

アシュレイにそのことを相談しようと彼にあったが、アシュレイは伯爵家の令嬢と婚約したとのことで、うきうき顔だ。

泣く子も黙るアシュレイが婚約したと言う話を驚いたが、婚約者が美人で優しい伯爵家のカリナ様と知りさらに驚いた。  

彼女は貴族の独身男性にとって美しく可愛い人なので注目の的だったが、本人があまり社交界に出てこなくて、幻の令嬢と呼ばれていた。


そしてさらに驚いた話がビビアンが私と別れた後、とても反省してまるで別人のようになったと話したことだった。

[彼女は優しくなっていろいろ美味しい食事を私達に作ってくれている]との話に私は耳を疑った。

私はアシュレイにビビアンは新しい婚約者とは上手くいっているのかと聞くと、ビビアンは事情があり王宮に出した婚約をいったん解消したと私に話した。

あのビビアンが料理、優しくなった? 自分から婚約を解消した?信じがたいことばかりアシュレイは言うので好奇心から一度公爵家に行き確認したいと思った。

ちょうど年が明けたら融資の相談にアシュレイがのってくれるというので、借金に追われる毎日だったので少しでも早く解決策をと思っていたので新年の挨拶を兼ね屋敷を訪れた。

屋敷では新年のパーティをやっているようで、とても賑やかだった。

私が婚約していた時の新年はこの屋敷ではパーティーを開かなかった、

皆どの顔も楽しそうであり屋敷の中には美しい女性が沢山いた。

アシュレイの隣にいる美しい女性はカリナ様で彼のそばでにこやかに笑っている。

美しい女性の中でもパーティーの中心にいるひときわ上品で美しい女性がいた。  

彼女は屋敷の使用人や客人に軽い冗談を言ったり、お酒や料理を勧めたりしている。

目でおうと、2人の美しい男性の中に入り、笑ったり、話したりしている。

公爵家の当主が彼女の名を「ビビアン」と呼んだ。

彼女がビビアン? 信じられない私は思わず彼女の前に出た。

彼女は私を確認すると、以前私に対して取った態度をあやまってくれた。

彼女は私の婚約解消で傷つき、反省してたぶん生まれ変わったのだろう。

そして私は生まれ変わった彼女にいきなり婚約をお願いすると言う暴挙に出てしまった。

2人の美しい男が怒ったような顔で彼女の前に立っていたが、あの2人はだれだろう?

パーティーは私の言葉で突然終わり私はアシュレイに連れられ、今、彼の書斎にきている。


私が再び婚約を申し込んだのは、そんなに悪いことだったのだろうか?




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