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悪役令嬢って誰ですか?  作者: 雪風花


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年末年始のエランドール公爵邸

年末年始は我が公爵領はとても忙しい。

大抵の侯爵家では大規模なパーティや晩餐会などを開く時期だが、主要な港がある我が公爵領はこの時期船の出入りが激しくてとても寄り子の伯爵、子爵の貴族を呼びパーティをすることができない。

特に今年は王家の指定港が拡大してしまい。 王宮専用港を広げることにした。

以前でも王家の荷は3割ほどは我が伯爵領の港で引き受けていたが、されに3割増えるので王宮貿易の半分以上を我がエランドール公爵家が引き受けることになった。

兄様のアシュレイは主に港を担当しているので、忙しい。

兄様は伯爵家のカリナ様と婚約してルンルン気分でせめて屋敷の中だけでも年末年始のパーティを開いてほしいと私にお願いしてきた。

まあ、ワインは後2樽残っているので、ワインパーティをすることにした。

父様と兄様は自分達だけで楽しみたかったようだが、パーティと言えば、ワインパーティでしょ。

年末年始にお酒をガンガン飲む人は我が屋敷には居ないと思うが、ある意味お祭りなのでエール酒も2樽たのんである。


ピザとか鳥肉を薄切りにしたオードブルとかいろいろ用意して、屋敷の皆でパーティをすることになった。

コック長もアンナさんもローズのお母さんもなぜだかパーティ準備に張り切っている。

その日はアンナさんの友人も手伝いに来てくれる。

アンナさんの友人は毎日というわけにはいかないが我が家がお客様が来て忙しい時など不定期的に手伝いをお願いしている。

息子さんが、来年パン屋さんを港に開くので、彼女はアンナさんを手伝い、パン作りを中心に手伝っているが、もちろんシチュウやピザ作りも得意だ。

港では皆忙しいので片手で食べられるサンドイッチは売れると思う。

ハンバークもよいかもしれない。  

店は新年開けそうそうにオープンするので、どんな店になるか楽しみだ。

ローズのお母さんは刺繍、洋裁も得意でスカーフ作りでも協力してくれているので、私にほうから、その分給金を払っている。

今回のパーティは内々でおこなうので、商家3人娘も招待しているが、彼女も実家の方で忙しいのでどちらか1日だけの参加になる。

アレクのところは、年末にはラルフ夫妻を年始にはアレクが参加する予定だ。


なんだか考えるだけでも楽しいが忙しくなりそうだ。

そう言えば、フェルナンドがあの日以来わたしのことを姉様と呼び、何でも相談してくれるようになった。

私を姉様と呼ぶのはロイドもいるけど、同い年のフェルナンドに姉様と呼ばれるのは、ちょっと違うような気がするが、彼が今まで以上に熱心に我が家で様々なことを勉強するのは嬉しいことだし、いろいろ相談に乗ることも嫌ではない。


兄が港の仕事に同行させることもあるが、フェルナンドは私たちの国の王子だと言うことは国民には知られていないので、港では金色の目の彼は変わった目の色の兄ちゃんで通っている。

彼の母は側室で彼が生まれて間もなく死んでしまって、一度も公式な行事にも出ていないので、皆にとっくに忘れられた存在なのかもしれない。

彼の母は生前王から大変寵愛を受けていたのでその母が亡くなり、子供の彼への王妃の憎しみが深かったのかもしれない、

もし彼の母様が生きていれば、彼の待遇ももっと良かったのかもしれない。

そんな王宮では日陰の身だった彼だが、これからは、恋人と明るい人生をおくってほしい。

お父様、兄様アレクもそうだが、一つの領土を背負うことは大変なことだし、庶民に生まれたほうがよほど気が楽だが、貴族には貴族の義務と役割があるのだろう。


毎日忙しくしながら無事に皆に喜んでもらえた年末パーティを行い、新しい年を迎える準備をしていた私だったけど、新年のパーティであんなことが起きるなんて、私は想像もしていなかった。







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