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悪役令嬢って誰ですか?  作者: 雪風花


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お父様とお兄様のワインの反応

その日の夕食に私はお父様と兄様に出来立てのワインをコップになみなみとついで出した。

テーブルには小さなピザと肉料理とサラダバーをだした。

この世界には生野菜を食べる習慣はないようだが、野菜も食べないと健康に悪いからね。

綺麗なワインレッドの酒を見て、お父様も兄様もしばらく眺めていたが、私が勧めるとコクリと飲んだ。

爽やかで口当たりの良いワインに父と兄は次第にグイグイ飲みだしお代わりを要求した。

そんなに飲むと明日、二日酔いするよ、と思ったがにこやかに私は彼等のゴブレットにワインをついだ。

「この酒はブドウという果物で作ったのか?」とお父様は私に聞いた。

この世界にはまだ果物からワインを作ることはまだ見つかってないらしい。

私はもっと甘い白ブドウのワインが好きなんだけど、残念ながら、白い山ぶどうの木は見つからなかった。

男の人にはさっぱりした赤ワインのほうが、飲み心地がよいみたい。

何日か後には、もう少し強い葡萄酒が提供できます、と2人に言うと、目を輝かせた。

「ビビアン、この酒はあとどのくらい出来る」と兄が聞くので、大きな瓶に6個、ビールの大樽に3樽できますというと、「もっとできないか? 仲良くしている友人達にも配りたい」と言ってきた。

兄様、ワインは手間がかかり作るのに大変なので、あと2樽位は年末年始のパーティでご馳走できても、私達公爵家だけが、飲んでも良いわけではありません、 

山ぶどうの木は伯爵領にあるし、作ったのは、大部分はアレク達です。

私とロメオ、マリオはあくまでも手伝いで参加しました、と言った。

兄は今度のブドウ狩りには自分も参加してアレクとラルフにもう少しワイン作りをすることを頼んでみると言った。

兄様がぶどう狩り、嘘でしょう?伯爵令嬢のカリナ様だけは喜ぶと思うけど、ブドウ狩りより山賊狩りのほうが向いてそうだと私は思ったが、言うのはやめておいた。

明日ロメオとマリオにワイン作りをもう少しするよう頼んでみます、ところで、ロミオとマリオに新しい屋敷の土地を提供してもらえますか?と良いタイミングで話をした。

父はちょうどメイド長が出た屋敷の土地が空いたので、あそこに2人の屋敷をたてたらどうか?と提案してくれた。

あそこなら、公爵邸にも近く、庭が広くもう一軒、屋敷が建てられる。

メイド長が住んでいた屋敷も古いがなかなか趣のある良い屋敷だ。

どちらかが望むなら、屋敷に少し手を入れて、あそこに住んでも良い。

さっそく明日、彼等に話をしておこうと思った。

それから、山ぶどうでこのワインを作ったのは知人以外は内緒だ。

ワインの原料が山ぶどうとだと知られると、山に生えてる実だと思われ、山を探しまわる人達がいるかもしれない。

他の領の砂交じりの土地にひっそり、山ぶどうが生息してる場所が他にもあるかもしれない。

あくまでも新種のブドウの木と言うことにしてもらおうと思う。

いずれ知られることになるかもしれないが、エールビールのように製造方法は他の領では、たぶんわからないと思う。

エールビールなんて麦と酵母さえあれば、簡単にできそうだけどね。

ワインのほうが色が綺麗で、貴族にはこちらの方が受けそうだと私は思った。

お父様と兄様はワインを手にご機嫌だった。    アルカポネも真っ青になる悪いほほ笑みを浮かべワインを飲んでいた。

王宮から再び、私と婚約者のアレクに招待状が来たので、お父様は2人とも王宮が苦手なのでと。きっぱり今度招待状が来たら、王宮に断りに行くといってくれた。

やはり悪役令嬢で知られている私が婚約者がいることが王には信じられないらしい。

その時献上したワインが後でこんな騒動になるなんて、私はその時知る由もなかった。




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