伯爵令嬢とお兄様
午前中伯爵令嬢のカリナ様が私達の屋敷に顔を出した。
私は昨日作っておいた、焼きプリンを彼女に御馳走した。
彼女は初めて食べる味にとても興味をもってくれた。
私はプリンは簡単だから、作り方を彼女に教えた。
卵の分量により、かたさは決まるが、彼女なら何度か作り、上手になるだろう。
あいにくお兄様はすでに侯爵領の港町に出てしまった後なので、私は彼女にお店のことを話し、協力をお願いした。 彼女も洋服とか小物とかが大好きで、私の仕事を手伝ってくれると言ってくれた。
私たちはさっそく兄のいる公爵領の港のある街にロメオとマリオに護衛をたのみ、馬車で連れて行ってもらった。 港の街は秋になり、すこし肌寒い感じがした。
私たちは兄の仕事している。港の入り口にある、船の出入り事務所に顔をだした。
兄はきびきびと部下たちに指示をだし、近くで見ていた、伯爵令嬢は、兄のことをますます好きになったようだ。 彼女から見たら、兄は彼女の運命を救ってくれた恩人に見えるのだろう。
私と彼女は忙しく働く兄と部下にカップケーキの差し入れをして、港の街の店をあれこれ覗いた。
ポシェットともう一つぐらい何か売り物を考えないといけない。
港を歩く令嬢達の肩が少し寒そうに思えた。 私もすこし胸の開いたドレスを着ていたので、肩が寒かった。 肩掛けのようなものはあるのか? と聞くと「冬は長方形のショールのようなものはある」と答えた。
大判の四角いマフラーは、見たことがないという。
シルクでスカーフを作ろうと思う。 スカーフなら、春先でも身につけられるし、晩餐会の少し肌寒い日も身に着けられる。 ブローチにもなる、お洒落なスカーフ止めもついでに作りたいと思う。
幸い、伯爵令嬢の領は細工ものが得意な領で加工品を作る職人さんなら、たくさんいるらしい。
私たちは港にある小物やアクセサリーを扱った店に寄ってみた。
豪華な色石で作ったネックレス、大きな装飾品であるブローチはあったが、あまり普段使いで使える、小ぶりなブローチはその店には置いてなかった。
何軒か、婦人装飾店を回ったが、豪華な金持ち相手の品が多かった。
私は伯爵領の職人さんたちに小さなスカーフ止めになるブローチを作ってもらうことにした。
現役を引退した腕の良い職人さんもいるので、その方たちにアルバイトとして作ってもらっても良い。
ブローチの他それとお揃いの髪飾りも作ってもらうことにした。
資金は私の大きな宝石一つを売ればなんとかなるだろう。
今度3人娘が来た時、伯爵令嬢を交え会議を開こう。
伯爵令嬢の趣味はお菓子作りに刺繍(展覧会で賞をとったこともあるらしい)商いについても説教的で仕事をまとめる力もある美人の彼女、いままで、結婚話がなかったのか、疑問に思った。
彼女にそのことを聞くと「理想の人が見つからなかった」と彼女は答えたが、理想の人が悪人顔の兄様だとは、、、たぶん一度彼女を迎えに来た時あっていると思うけど、両親も驚くだろう。
でも私の母も皇室とゆかりのある公爵家から、お父様のところに嫁いできたが、お母様がお父様を見て、一目ぼれだったんだって、、、美人は悪人顔がこの世界では好きなのか? 疑問だ。
でも、兄様には、春が来た。 頑張れ、兄様、私は兄様と彼女のことを応援します。
私たちは港のレストランで食事をして、皆で公爵領に戻ってきた。
今日は楽しかったな。 夕方になり、兄のことを待っていたが、遅くなりそうなので、ロメオとマリオの馬車で伯爵家に送ってもらいそのまま、本日の護衛の仕事は終わりにした。
ローズの紹介でパンを焼くのが上手な夫人がいると言うので、明日面接予定だ。
父も兄から私が面接をするように頼まれたので、明日は我が家のコックさんと、一緒に面接をするつもりだ。




