伯爵ってどなたですか?
ビビアンは午後、屋敷より馬車をまわしてもらい、伯爵邸を訪ねた。
伯爵邸は最近当主が変わったのか? ひどく混雑していた。
入口に荷物がたくさんあって、なかなか入りづらい。
執事らしき人が顔をだし、私は当主のところに案内するよう頼んだ。
頭をボリボリしながら、執事らしい人は奥の部屋に案内してくれた。
奥の部屋はさらにごちゃごちゃで足の踏み場もない。
思わず持ってきた鞭で床を叩いてやりたくなったが、我慢した。
当主は何処? と執事に問えば、「僕です」と元気のよい返事。
嘘~~、あんたがこの伯爵邸の主? 「まあ、座って」と言われても、何処に座ればよいやら、、、
その辺の本を足でどかし、私はそこにあった椅子に腰かけた。
こんなごちゃごちゃな部屋で何を話せばよいやら、、、頭が混乱してきてしまった。
着任してきてから、領地巡りに忙しく、2日前にこの屋敷に戻ってきたらしい。
何か飲み物をだしてほしいというと、キッチンに何かあるだろうとのお言葉、キッチンに行って、お茶らしきものを見つけ、湯を沸かし奥の部屋に持ってきた。
何で私がメイドみたいなことをしなくてはいけないの? と思ったけど、このもじゃもじゃ頭にお茶をいれたあげた。
私はお茶を飲みながら、今回のことを伯爵に話した。 彼は顔色を変え、話をきいていたが、私に
「その商会には行ってきたのか」と聞いてきた。
ちょっと、それはあなたの仕事でしょう? なんで私が行かないといけないの?
私は鞭を取り出し、床をピシャッと叩いた。
「素敵だ」 彼は私にそう言った。 はぁ、何考えてるんだ、こいつは、、、
結局明日、2人で伯爵領に行くことになった。 面倒なもじゃもじゃ頭と、私は思った。




