青い空の下のガーデンパーティー、そして星に願いを、、、
私のつわりも治まり秋の空が深くなったころ、私たちは伯爵領の屋敷の庭でガーデンパーティーを開いた。
私のお腹も少し目立つようになったが、私は屋敷でローズに手伝ってもらいアレクの好きなミートパイやビザパイをたくさん作った。
アレクの奥様のミモザは山葡萄のジャムを使った、タルトをたくさん作ってくれた。
伯爵領の領主になったフェルナンド様の奥さんになったジゼルさんはたくさんの野菜や果物のカクテルを伯爵家で作り馬車でたくさん持って来てくれた。
公爵家の皆も、兄様の奥様のカリナ様、アンナさん料理長など、たくさんの人たちが手伝いに来てくてさまざまな総菜パンや料理長が作った豪華な料理がならんだ。
使われた材料の野菜はすべて伯爵領のフェルナンド様の庭と我が家の庭の野菜だった。
兄様と朝から会場に来てくれた、カリナ様はお得意のアップルパイをたくさん持って来てくれた。
パーティーの2日前から我が家が騒がしくなって、アレクは私の体とお腹にいる赤ちゃんを心配してくれているが、妊娠も安定期に入ったので大丈夫だと、彼に伝えた。
そしてメインはもちろん山葡萄酒、今年は私はブドウの林に入ったが、ブドウ狩り荷は参加できず、馬車の中で葡萄をひたすら食べていたが甘く美味しい葡萄ができた。
ロメオとマリオは張り切って去年のようにほとんど毎日、アレクやフェルナンド様と山葡萄酒作りに頑張ったので、去年よりたくさんの山葡萄酒が出来そうだ。
アレクは新しい研究室が始まったばかりで、夏休みはほとんど取らなかったが、秋になりまとまった休みをとり3週間ほどすでに伯爵領の屋敷にいる。
ここではアレクは日頃ラルフさんが世話をしている薬草や野菜の栽培をしたり、山葡萄酒作りを手伝いをしたり、私の世話で忙しい。
アレクは愛情深い人だがこんな良い旦那様になるとは想定外だった。
きっと私のお腹の中の子供にも良い父親になってくれるだろう。
出来れば、アレクによく似た黒い巻き毛の男の子が欲しいけど、私に似た美人の女の子でも、アレクに似た巻き毛の女の子でも私に似た美しい男の子でも、もうなんでもいいわ。
ミモザさんもこちらの屋敷に来てからは私の世話をしてくれる。
ミモザさんローズと頼りになる人が2人ついているので、私も安心だ。
爽やかな秋晴れの空の下、私たちの婚約披露宴のガーデンパーティーは始まった。
公爵家の屋敷の人とか、商家3人娘のアニーさん、マーガレットさん、レイナさんなど顔見知りの人が多い中、見回すとアレクの研究室の人と、ナナなんと途中で王様がお付きの護衛兵2人を連れて、パーティーに参加してくれた。
これにはお父様もお兄様もびっくり、フェルナンド様が一番驚いた様子だったが、フェルナンド様がお父様のグラスにワインを注ぐと、王様は黙ってそれを飲んだ、そして彼と同じ黄金の目で優しく彼を見ていた。
王様の参加は僅かな時間だったが、帰りに王妃の土産にと、予備に置いておいた、ワインの樽を2樽もちゃっかり持ち帰った。
もう新しいワインは王宮に献上したでしょう。。。もう飲んでしまったのでしょうか?
青空に下、皆美味しいものを食べ、ワインを飲みパーティーを楽しんでくれている。
お父様、お兄様とカリナ様、フェルナンド様とジゼルさん、ローズと婚約者のアルフレッド様、アルフレッド様の伯爵家は負債を兄が引き受けて、兄と共同でやっている事業がうまく軌道に乗ってきているので、伯爵家の再建は時間の問題だ。
私の子供が生まれたら、ローズは伯爵家にお嫁に行くだろう。
ロイドとマリールウも庭でお菓子を食べながら楽しく駆け回っている。
ロイドは貴族学校を卒業したら伯爵領の自宅の戻りマリールウト暮らす予定だがどうやら彼も王宮アカデミーを目指そうとしている。
アレクと一緒の学者を目指すつもりだ。
私の店はマリールウが16歳になったら彼女に返しても良いと思った。
2人の将来はまだわからないが、私達がいつまでも見守ってあげようと思う。
アレクと私が知り合うきっかけを作ってくれた子供達だものね。
そう言えば、アンナさんと料理長の2人がたがいにワインを注いだりしていい感じである。
ここにはいないアンドレ夫婦も含め私とかかわった人はみんな幸せになってほしいと思った。
ガーデンパーティーが終わり、私は皆に手伝ってもらいかたずけを終えアレクと2人きりで庭にいた。
アレクは体が冷えるといけないからと言って私に肩掛けを掛けてくれた。
前世では、私とかかわった恋人、両親、元カレなどをみんな不幸にした。
この異世界ではみんな幸せになってほしい。
特に悪役令嬢と噂された私と婚約、結婚をしてくれたアレキサンダーには幸せになってほしい。
私がアレクには特別幸せになってほしいと言うと、「もう十分幸せだよ」と言って微笑んでくれた。
私は祈りにも似た気持ちで星空を眺めた。
アレクはそんなビビアンを見ていたが、そこには悪役令嬢はどこにもいなかった。
(終わり)




