俺は最強の力を手に入れた 第10話「異能者認定試験 第3回」
北時と鉄沢の戦い
戦いは波乱と化した
周りはえぐれてクレーターのようになる
こんなカオスな状況になるとは思っていなかった
この二人、やることがやばい
クレーターの原因はほぼ鉄沢だ
鉄沢が高威力の爆弾を使ったためこうなった
「やっば…」
俺はずっと感じていた
この二人の潜在能力に…
そして北時がある技を使った瞬間さっきの爆弾を超える爆発が起こった
俺は岩陰にいた津川を庇いつつ爆発の先を見た
するとそこには倒れていた二人がいた
「北時…鉄沢…」
この二人の実力はどっちが潜在能力を先に開放させるかで強さが変わってくる
「化け物かよ」
すると試験終了のブザーが鳴り響く
「終わった?」
すると全員の傷が治り意識を取り戻す
急な出来事に混乱する一同
だが俺たちは何が起こったかすぐ理解できた
「これって…」
「長谷川先生か」「長谷川先生じゃん」
起き上がった津川と声が重なる
「あ…」
すごい気まずい雰囲気にいると蒼木が近づいてきた
「試験終了した?」
「ああ」
「そっか」
すると奥から気絶していた波乱を起こした原因たちがやってきた
「お前らヤバすぎだろ」
「まあ確かにやりすぎたかも」
「かもどころじゃない、やりすぎだよ。君たち二人は」
ここまできれいにくぼむとは
この二人、異常すぎる
俺たちは控室に戻る
すると高校生たちが俺たちのもとに来る
「君たちすごすぎるよ」
「どうやったらその年齢でこんなに強くなれるの?」
「教えてくれ」
俺たちはしばらく質問攻めとなった
試験管がやってきて俺たちに結果の紙を渡していく
俺たち5人全員合格
その紙は点数方式で書かれており70点以上で合格らしい
鬼頭 雅太 異能コピー
点数91/100
蒼木 炎 異能蒼炎
点数84/100
北時 間 異能時間
点数78/100
鉄沢 京 異能出操
点数78/100
津川 氷里 異能氷結
点数82/100
という結果だった
試験会場を出ると内川先生が出迎えてくれた
「合格おめでとう」
「ありがとうございます」
「鉄沢、北時。お前たちはどんだけ強いんだよ」
鉄沢と北時はただ黙っていた
俺たち3人もあまり干渉はしなかった
あんな戦いを起こしたんだ
普通に不合格になってもおかしくなかった
現にあの二人の点数は他3人と比べて低かった
合格したとはいえ気まずくはなる
俺はすぐに話を変える
「てか長谷川先生いたんですか?」
「ああ、長谷川先生は取り締まり委員会の一人だからな」
「そうだったんですか」
俺たちはそのまま帰宅した
帰宅までまさか歩きだとは
くっそ疲れた
歩きの疲労と試験の疲労で俺はベッドに倒れこむとすぐに眠りについた
翌日学校に向かう
するといろんな奴が祝ってくれた
「合格おめでとう!!!」
黒板には大きい文字で合格おめでとうと書かれていた
「こんな祝い方、すご」
北時が後ろからきて同じ祝われ方をするとこういうことに慣れていないためか
頭を抱えて倒れこんだ
「いやだ、こんな雰囲気」
「ははは…」
俺は苦笑いしつつも北時を教室に入れた
これからいつも通りの生活…な訳なかった
第10話END




