表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5周目の人生で異世界を救った話  作者: MINMI
二章 ミルズ王国 動乱編
56/130

55.大地の応徳魔術

カルマはバランの元に駆け寄る。

「バラン、大丈夫か?」

「うん。大丈夫。」


「でもあいつらなんだったんだ。」

「きっと王宮から依頼された戦士だよ。」


「バランを狙ってか……?」

 カルマはとても憤りを感じた。自分が知っている戦士はいつも平和の為に戦っていた。そんな戦士が依頼の為とはいえ子供を狙ったのだ。


「おい。俺の仲間達をやったのはお前か?」


カルマたちの後ろから若い男が歩いて向かってくる。

口ぶりから倒した2人の仲間だとカルマは思った。


 カルマは剣をその男に向け構える。

「バラン…下がって……」


「こども……?お前がやったのか?」

「そうだ。子供を襲うやつらに容赦なんかいらないだろ?」

「そうか…なら、団長としてお前は倒さないとな。」


 男はそういうとカルマに向かって手を向ける。

するとカルマの足元の地面が形を変え突き出る。


「……!?」

 カルマは横に跳躍しそれを避ける。

 (土魔術か…?)


男はさらに自らの近くの地面を隆起させる。

そして、男がカルマに向かって手を向けると、隆起した土は蛇の様にうねりながらカルマに向かっていく。


「魔剣術 (ぬき) 炎閃斬!」

 カルマは長く連なる土を素早く切り裂く。


「この土魔術、応徳魔術か?」

「ああ、俺の魔術〈「大地操制(ベルグラン)」〉は自分の魔力が届く範囲の大地を自由に動かすことができる。

 ……そういうお前も応徳魔術の使い手か?」

「ああ、そうだ」


 カルマは剣に炎を灯す。

(増強…いや属性付与か?)


「お前、名前は?」

「カルマ・ミラ・フィーラン」

「カルマか、俺は戦士団エクスプロドの団長、ダースだ。悪いなカルマ、お前は俺に勝てねえ!」


ダースはそういうと手を広げる。

すると周囲の地面が揺れ動く。

「何だ!?」


「俺の魔術は屋外じゃ最強だ。」

ダースが両手の掌を合わせると、周囲の土や砂が一気にカルマに向かって迫る。


 大量の土砂が四方から迫る。


 大量の土砂が逃げ場のないカルマたちを襲い、大きな土煙が立ち込める。

 ……


 その力はまさに一撃必殺、そしてダース自身が言う様に屋外で最強と言っても過言ではないものであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ