6話。少女救済
そんなグロ表現はしていないですが、お気をつけ下さい。
誠は、扉を開けて入ると物凄い量のカエルに囲まれる。
「なるほど、雑魚がBOSSの取り巻きで居るのか」
誠は、PSが高い。
それは小さい頃からMMOをやり続けどんなゲームでも、PSを直ぐ習得すると言うある意味スキルを持っていた
それは体を動かす上でも発揮され、人気者になるが、誠は・・・鬼畜・・・それは他人から見るとこの上なくうざい。
だから直ぐ一人に・・・。本当の心から許せる友人など誠には、居ない。
「取り巻きのカエルごときじゃ俺はこれせないよ」
そういいつつ、また一匹また一匹と50体以上いた、取り巻き(カエル)を全て刈り取る。
やっとBOSSが見えた。
BOSSは、相撲取りの大きさで頭には王冠をかぶっていて、そこには宝石がはめられている。
だが、血生臭い・・・。
カエルの巨漢で見えなかったがカエルの足元には
おぞましい光景が。
誠は目を疑った。
幼女がBOSSカエルに何度も何度も、舌で、串刺しにされて放置されているのを。
誠はおもわず、口を押さえる。だが幼女は内蔵は飛び散り、手足は千切れ、わずかに息をしている、死ぬに死ねない状況を見て、初見で吐かない奴は凄い。
誠が混乱していると、カエルが喋る。
「貴様も、我を殺しに来たのか?貴様などこのチビ同様。痛ぶって、苦しんでから、徐々に殺してやるわ‼︎その方が楽しいしな!」
だが、誠には届かない、今誠は心の底にある何かが壊れてしまったから。
スキル<言霊>を発動します。作動時間は相手が消滅か、発動主が許すまでか死ぬまでとなります。
言霊が発動すると誠の周りに赤黒い血のような物がどろっと出て来て誠を包み込む。
それは悪魔のように見え、もはや人外である。
「デブカエル、そこの少女を俺に渡せ」
「何を寝ぼけてやがる‼︎これは俺の物だ、死ぬまでおもちゃにさせてもらうぞ!ゲコゲコゲコ」
「ならば、殺すまで、そしてお前は今日から俺の奴隷として生き、死より苦しい苦痛を味わえ。」
「ふざけるな‼︎このおれがっゲブっ⁉︎」
カエルの言葉は中断される。誠の攻撃により。
誠は、剣を振り上げデブカエルを腹から切る。
「何故だ!我の体は、初心者の剣では切れないはず!」
無言で剣を誠は振るう。
次は背中
次は足
次は手
次は舌
次は皮膚を剥がす
次は肉
次は臓器
フィールドには、デブカエルの手足が散り、肉片が散り、BOSSフィールドは血の海になる。
デブカエルに反撃などさせない
誠は鬼畜だ。慈悲など持ち合わせない。
「全知全能‼︎‼︎何処にいる!今すぐ出てこい!」
そう言うと誠の前の空間が割れる。
バキッ
バチッバキバキッ
「お呼びでしょうかYesMyMaster?」
ももはボスフィールドの有様を見て、息を飲む。
誠様がこれをやったの?あの優しい誠様が⁉︎
そして誠を見ると、何時もの優しい誠とは似てもにつかない、悪魔が立っていた。
「全知全能よ、我の願いを叶えろ、まずこのフィールドにいる、少女を死んでいるなら蘇生。生きているなら、悪い所を全部治せ。そして、そこのデブカエルを今の状態のまま俺の奴隷にし、俺の許可があるまで、今の痛みの30倍の痛みを持続、死ぬことを許可しない。そして、次元の狭間に捨ててこい」
「YesMyMaster‼︎ご命令のままに」
誠は、強者が弱者をいたぶるのは、許さない。どんな手を使っても、その強者をいたぶる。
それから、ももは幼女に近づき、魔法をかける。
そして、デブカエルを奴隷に、それを狭間に捨てて、終了。
「言霊状態解除」
誠がそう言うと赤黒い血のような物が霧状に霧散して行く・・・。
「誠様!お身体は大丈夫ですか?」
「大丈夫だ、それより、言霊は怒りも増幅させるみたいだ、かなり怒りに流された」
「結果は、誰も死んで居ないので大丈夫です♪」
ももは何時もの誠に戻ってとても嬉しいようである。
そんな事をやっていると、さっき助けた幼女がやって来る。
「私を助けてくれたのはどちら様ですか?」
「あなたを助けたのは、こちらにいる。誠様です。」
「助けて頂きありがとうございます。命を助けて貰った身で、お願いなど非常識ですが!どうか、母親を助けては頂けませんか?」
そう言って、誠に頭を深々と下げる。
「礼儀正しい子だな、だが世の中そんな甘くない。」
「誠様・・・」
小さく誰にも聞こえない声で、ももがつぶやく・・・。
「だが、世の中は非情だ、それをお前は知っている。だから、お前の願いを叶える」
「もも!」
「はいっ!」
「この子を助けることに異論はあるか?」
「ありません。それでこそ、誠様です♪」
「じゃあ行こうか?」
そう言うと、誠は、スキルを使う。
ユニークスキル発動!<ディメンション>
誠の前に次元の裂け目が出来る。
「はえぇぇぇぇえ⁉︎⁉︎⁉︎」
幼女から、驚きの声が上がる。無理もないこれはユニークスキルなのだから。
「じゃあ行こうか?」
「何処にですか?」
「お前の母親の元にだよ」
「はえぇぇぇぇえ⁉︎⁉︎」
また驚きの声が上がる。
それから3人は次元の裂け目を通ると直ぐに幼女の母親の元に着く。
「本当に、お母さんの場所まで来れた・・・」
着いたそこは、ボロボロなのが家の中から分かるほどボロボロの家であった。
母親は、床で横になり、骸骨のように痩せ細り、今にもしにそうである。
「この人が母親か?」
「そうです!どうか!どうか!」
そして少女は泣く・・・ボロボロと涙をこぼし。
「もも、この病気はなんだ?」
「誠様、流石でございます。一度見ただけで、病気と判定する事流石でございます。」
「この病気は、栄養吸収不可状態になる難病でございます」
「ももお前じゃ治せないのか?」
「誠様、ご心配なされないで下さい。私に出来ないことはありません」
「なら治してやって欲しい」
「YesMyLord」
ももは母親の近づき、魔法を唱える
「我、天の理を曲げ、ここに命ずる。此の者の難病を治癒させよ」「スキル全知全能」
ももが魔法を唱え終わると、母親が光に包まれる。・・・
光が収まると母親は、起き上がる。
「お母さん‼︎」
「何が起きたの⁉︎」
母親自身も驚く。
「それを知る必要は無い、やることはやった、俺たちは、第二のステージ森に行く」
誠は、助かった母親と嬉しそうな、少女を見て、頬が緩んでいる事を気づき、逃げるように去ろうとする。
「誠様、嬉しいのですね?」
「そんなわけでは無い」
「ふふっ」
「笑うな‼︎」
「もう行くぞ‼︎」
このままここにいると、ペースを崩される・・・。
そう思った誠は、去ろうとする。
「待ってください」
引きとめられる。
「お礼を・・・」
「要らん」
「スキル<ディメンション>発動!」
空間が裂ける。
「じゃあな、また何処かで会うかも知れないがもう会うことは多分無いだろう」
「お邪魔しました。」
そう言って、二人は、裂け目に入り。裂け目は何もなかったように元に戻る。
その後少女は今日の出来事を楽しく、話すのであった。
読んで頂きありがとうございます。
まずは第一ステージ完了です。
デブカエル屑ですね!笑