4話目 全知全能(ゼウス)の過去
俺は視界が回復してくると、沢山の人で溢れかえっている街が見えてくる
それと同時に、脳内にアナウンスが響く
ピコーン
「冒険者特典マジックバッグ。冒険者特典冒険者初期装備。以上を特典としてプレゼントさせて頂きます」
脳内アナウンスが終わると、マジックバッグと初期装備が降ってくる。
ドサッ
ドサッ
ドサドサドサ‼︎
やっと剣と服が手に入った。
転生された時の服装は、薄茶色い薄い布で服をかたどった物を想像して欲しい・・・肌触りはガッサガサ!
むしろ、ガサガサでも好きなんだけどね(笑
まずは何処かに隠れて装備を変えるか。
〜数分後〜
着替え終わった、マジックバッグは腰に巻くタイプの物である。まだ隠れている状態である。(裏路地?に)
「それにしても、異世界だからなのか?人の話し声がさっぱり理解できない」
そうすると、追い打ちをかけるように脳内アナウンスが・・・
ピコーン
「ここは誠様からすると異世界です。当然理解できるわけがありません」
勉強するかスキルで、学ぶか・・・正直本で俺は勉強したいのだが・・・
注意:進行の都合上スキルで覚えさせて頂きます。
ステータスを開いてなんのスキルがあったかを思い出す。
「見てる時、横槍入ったからな」
ユニークスキル次元干渉魔法<言霊>
ユニークスキル物体干渉魔法<ドレイン>
ユニークスキル物体干渉魔法重量重力操作・物質・質変更<チェンジ>
ユニークスキル次元干渉魔法次元操作<ディメンション>
ユニークスキル無体・物体・次元・世界・空間干渉魔法<ユニバーサルアクセス>
ユニークスキル魔法干渉、改ざん<フォルシフィケーション>
ゴッドスキル<全知全能>
まとめると、言霊、ドレイン、チェンジ、ディメンション、ユニバーサルアクセス、フォルシフィケーション、ゼウス
計7個か・・・
一個ずつ解説を見て行くか、それからでも街の探索及び、冒険は遅く無いだろう。
解説
ユニークスキル次元干渉魔法<言霊>
→言霊とは、次元、1次元2次元3次元4次元・・・と干渉できる物である
具体的には、無から有を作り出す能力である。簡単に言うと等価交換無しの錬金術である。
他には、強い意志によって言葉にした言葉を誓約として、契約し、縛る事により条件に合えば、本来の能力の力の2倍増加することが出来る。
ユニークスキル物体干渉魔法<ドレイン>
→ドレインとは、モンスター(魔物)と戦闘状態になった場合OR対人戦になった場合、物理的に触れた時発動し、相手のHPとSPの最大値に比例して吸収し、自分のHPとMPの最大値を増やす。
この場合、相手はHP、MPの最大値は減らず、自分のHPとMPの最大値が増える事になる。
ユニークスキル物体干渉魔法:重量・重力操作・物質・質変更<チェンジ>
→チェンジとは、物体のみに干渉できるスキルである、重さと重力を0にすることも可能である。
物質と質変更は、固形を液体に液体を個体などに変える事が、可能であり、質自体を粗悪から最上級に変えることができる。
ユニークスキル次元干渉魔法次元操作<ディメンション>
→ディメンションとは、空間自体を操り、移動できる。
その他にも、次元内に空間を永久的に作り出すことも出来る
ユニークスキル無体・物体・次元・世界・空間干渉魔法<ユニバーサルアクセス>
→ユニバーサルアクセスとは、幽霊など実態が無い物や透明になるモンスターを識別出来る。
このスキルを使えば、世界を宇宙を根本的に作り直せる。
ユニークスキル魔法干渉、改ざん魔法<フォルシフィケーション>
→フォルシフィケーションとは、相手が魔法を使った場合又は使ってる場合その魔法を変更又は、発動不可。にさせる魔法で有る。
ゴッドスキル<全知全能>
→デキナイコトハソンザイシナイ。
「なるほどな、よく分かった、だけどな俺は無双は好きだが、チートは嫌いだ。
意味が分からないだろう、俺の中でのチートとは、力を振りかざし、弱者を痛ぶる物がチートに当たる。
意味は違う、だが俺はそう思っている。だが偉そうに踏ん反り返ってる奴や、生意気な奴は、チートをする。魔物に対しても同じである。」
ピコーン
「強い意思が感じられました、これは、スキルを使う上での誓約としますか?」
条件追加「Lvを上げる時に魔物を倒すのは、この誓約には引っかからない」
「対象スキルは全部」
<Yes> <No>
「俺は二つ名鬼畜。当然Yesだ」
ピコーン
「これはスキル行使の時、誓約を守れば、通常の2倍の威力を発揮します。」
より痛ぶることが出来るのか、言霊スキルありがたい事だ。
「あと隠れている、間にリジィに言われた通り、この世界の常識である隠蔽をしないとな」
「スキルを俺は使うしか無いか・・・」
リジィ、あの野郎方法ぐらい・・・
呼び出して文句言ってやろうか?
まぁ許そう。
「ゴッドスキル<全知全能>発動‼︎我の願いを叶えろ!」
「YesMyMaster‼︎我が力存分にお使いください。」
AI寄りも人間より、で言葉を話すな
「2つ願いを叶えろ、1つ目はステータスのスキルを全部隠せ」
「2つ目は、この世界の言語を俺にわかるようにしてくれ」
「YesMyMaster‼︎願いを叶えさせて頂きます」
「完了しました」
一秒も経ってないぞ?確認してみるか
ステータス
STR 1
DEF 1
INT 1
AGI 1
DEX 1
ユニークスキル次元干渉魔法<言霊>(隠蔽)
ユニークスキル物体干渉魔法<ドレイン>(隠蔽)
ユニークスキル物体干渉魔法重量重力操作・物質・質変更<チェンジ>(隠蔽)
ユニークスキル次元干渉魔法次元操作<ディメンション>(隠蔽)
ユニークスキル無体・物体・次元・世界・空間干渉魔法<ユニバーサルアクセス>(隠蔽)
ユニークスキル魔法干渉、改ざん魔法<フォルシフィケーション>隠蔽
ゴッドスキル<全知全能>(隠蔽)
「今だに全部1か・・・」
確かにスキルは全部見えない?
「全知全能これは俺以外に見えなくなっているのか?」
「YesMyMaster」
なら良いか・・・
急に脳内に声が響く
「マスター厚かましいのですが、私の願いを叶えては貰えませんか?」
「なんだ?スキルの癖に俺に願いを叶えろと言うのか?」
「そうです。マスター」
「まぁいい、言ってみろ」
「ありがたきお言葉。願いとは、「マスターを守るための下僕」と、なりたいのです」
はっ?何をこいつは言ってんだ?馬鹿・・・なわけ無いよな?意味が分からん
不満があるなら分かるが、下僕?
「マスター?どうかなされましたか?」
「ああ、お前が信用できない、お前は契約で縛れない。お前は今スキルで縛られているから、俺の言うことを聞く。だが実体を持ったら、お前は魔王にでも神にでもなれる。実体は神だしな」
「だが手放すのが怖いわけじゃ無い、そうしたいのならそうすればいい」
「マスター‼︎そんな・・・」
このスキル全く万能じゃない‼︎
面倒臭さすぎる‼︎
「分かりました、私が自分の力で自分を縛り、マスターの側に居ることはありでしょうか?」
面倒だ、だが慕ってくれる人には、それなりに恩義を返したい。だがなぁ・・・
「おい、ゼウス俺は裏切りも、嘘も、詐欺も容認して居る。だから、誓約は要らない、居なくなりたくなったら消えろ」
「YesMyMaster‼︎ありがたきお言葉、この恩義は2度と忘れません」
とある昔
誠は、昔小さい頃子どもを助けようとした事がある、その子はひき逃げにあった。
全身を血まみれにして呻いて居るのにもかかわらず、他の大人は助けない。
この時、誠は10歳。10歳と言う幼い脳で、悟った。
力は、弱者を傷つける。強者は敗者を痛ぶる。
俺がそんな人間を死より、辛い世界に誘おうと・・・。
誠は自分よりも、幼い子どもを背負い、病院に駆け込み、治療をして貰ったが既に遅すぎた。その子どもは親も居なければ親戚も居ない
孤独と飢えに苦しみ絶望し、ご飯を願っている時、跳ねられた・・・。
誠は、助けられなかった罪悪感の中で、誰よりも、世界中の誰よりも強く強く願った。
「次は神にでも転生して良い人生を送れよ」と
その子どもは、誠の願いととともに死んだ後転生し、今の、全知全能となり、永遠とも思える時間を過ごしやっと見つけた。
あの時、自分を病院に運び、絶望に飲まれて居た自分を助けようとし、転生を願い、転生させてくれた。恩返しをする機会を与えてくれた、自分は誠を神と崇める。
だが、誠はそんな事は、まだ、知らない。
その時の子どもが、全知全能とんり今下僕になろうと必死であることなど
、それとその子どもが、女の子であることも。
「今から、肉体を得ます。マスターはどちらが良いですか?女か男」
「どっちでも良い!だがな冒険で男2人はむさ苦しい、女にしろ」
「YesMyMaster‼︎YesMyLord‼︎」
誠の隠れている路地?で、誠の前で、強い拳代の光が現れ、徐々に縦長に伸びてゆく。
これを後に聖者の光と言って崇める物が出てくるほど、神聖さを感じる。
2〜3分ぐらいたっのだろうか?
一生見つめて居たくなるほどの、優しい光。
その光が弱くなると、女が現れる。
貧乳であり、くびれがある、黒髪で、完全に顔は、万人に受ける美女である。
「よくもあの時の餓鬼がここまで育ったもんだな、助けられなかったことを詫びよう。すまなかった。許せとは言わない、結果が全てだからな」
誠は深々と頭を下げて、上げようとしない
誠は、聖者の光のような暖かい光を見て、あの時の子どもだと一瞬で悟る。
「誠様、私はあなたのおかげで、転生し、神になりまた会え、恩返しが出来るのです。私は一生あなたに忠義を尽くします。」
「それといつ気づいたんですか?もしかして最初から!?」
ゼウスは笑うとてもその顔は、嬉しそうな驚いたような色々な+の感情が全て集結した笑顔であった。
誠は、謝ったまま言う。
「そうではない、俺は肉体をお前が得る時に出した光を見て気づいた」
だが誠は頭を上げない。
何故ならば、誠は、助けられる命を助けられなかったから、と思っているから。
助けることは最初から不可能であった、10歳の子どもでは、無理だったのだ。
だが誠は己にも鬼畜である。
俺は助けられなかったあの時の自分を許さない。
無力な自分を許さない。
無知な自分を許さない。
だから頭を上げない。
「誠様は自分にも他人にも厳しいお方です、それと対して義理に厚く、優しいお方です。私は、知っています。」
「あなたのその優しさを、強さを、厳しさを・・・だから今は頭を上げて私にそのお顔を見せて下さい」
だが、誠は、頭を上げない。
今頭をあげれば、泣いている情けない顔を見せてしまうから・・・。
読んで頂きありがとうございます。
誠は鈍感じゃ無い主人公です。
因みに、神に性別とか詳しい事は知りません。名前を借りているだけです。
今回も短め、説明多いですが。
頑張っていっぱい書くので許して下さい。