30話。新世界と出逢い
あの異世界に飛ばされてから、5年。
誠は、力を制御為るために修行。
ももたちは今だに塔を抜け出せないで居た・・・。
誠は、次元で力を制御為るために瞑想と修行を重ねて居た。
その次元では、1年で1000年が経つ
5年修行で5000年老けるのだ。
丁度5000年の日、誠は瞑想をして集中をして居た・・・。
誰かが、隣に現れる。
誠はそれを“現れる前”から察し、声をかける。
「塔の状態はどうなっている?」
「はい。もも様が90階に到達しました」
「塔の老朽化が進みましたので修復をかけております。排泄物処理などの設置も既に済ませております」
「そうか、そこまで気が回らなかった。既に私は、排泄をしな(ry」
「誠様、それ以上は・・・」
「気を使わなくても良い。」
誠が話しているのは自分の分身の誠。
この誠は、誠が“あの”世界から出かける時に一応置いて来た分身。
戦闘力で言えば、99階の誠の10倍である。
それでも今の誠には足元にも及ばない。
「そうか・・・ももがついに90階か・・・そろそろ私も、他世界でゆっくり昼寝でもしたいな。ははっ」
「以降の仕事内容はどうしましょうか?」
「以降は、もも達がクリアした者達で、戦え。それとヨリの体調などは大丈夫か?」
「はい。洗濯なども出来るように完備して居ますので」
「お前は、何かと気が利くな・・・これからもよろしく頼む。」
「御意」
誠の影は、煙となって消える。
5000年ピッタリ経つと誠は、立ち上がり歩き始める。
一歩歩くごとに、容姿が化け物から人間に変わって行く。
髪の毛が短くなり、目が黒く、髪が黒に、爪は縮まり、色は黒。
「うーん久しぶりだな。爪が何故か黒いがまあいい。服は昔のフードコートと軽く、着込めば良いか。」
独り言を呟きながら、服を着てフードコートを着る。
そしてまた歩き出そうとするが思い出す。
「忘れて居た。例の“アレ”を・・・」
右手に“アレ”を出現させ、歩き始める・・・。
“勝手”に次元が裂けて、誠を通す。
「次は、風が気持ちいい所に行きたいな。」
そう呟くと誠は、光となって消える。
↓とある世界↓
「下手くそなのに弓なんて使ってんじゃねーよ!ガキが!」
「足手まといだ、PTから外れろ」
「顔が良いだけじゃ、モンスターは狩れないよ?弓使いさん?」
大人3人に寄ってたかって虐められ、逃げ出す一人の少女が居た。
その男達は、“噂”でモンスターを遠距離から射止め殺す少女が居ると聞きつけ、PTに誘った。強引に。
少女は、否定したが「謙遜するなよ」と無理やり腕を掴まれ、PTに参加させられた挙句、とある森の奥地で捨てられた。
「風がキモイ。聞き間違えたな次元‼︎気持ちいいだ!キモイじゃねぇ!」
誠は、とあるキモイ風が吹く森にワープする。
その森の風は、殺気を纏い、湿気を纏い禍々しさを纏う風が吹く森。
誠からしたら、どいつもこいつも雑魚ばかりで相手にならないが、とにかく風がキモイ。
そこに馬鹿な獣が現れる。
こげ茶色のウルフが4、5体現れる。
かなり大きい。家2階程背丈がある。
「はぁ・・・」
誠はため息をつく。
少女は泣きながら森を引き返す。
少女は“今日”おじいちゃんからもらった弓矢で、はしゃいで街に出たところ拉致され、挙句の果てに捨てられた。
それは泣きたくもなる。
そこに不運が重なり、こげ茶色のウルフ通称ブランウルが現れる。
「えっ・・・」
涙も収まり、恐怖で足が止まる。
震える手で、おじいちゃんから貰った属性付与の矢を取り出し、弓を引くが、力が入らない。
この森は、ギルドでもB級の冒険者が来るエリア。
F以下の少女が来た所で死ぬだけなのだ。
「死にたくない・・・」
少女は、怖さのあまり足元に水溜りを作る。
少女は、腰を地面につけて震える。
「エレナ、もし自分より強いモンスターが出て来たら、すかさずこの矢を投げなさい。分かったね?」
頭の中でおじいちゃんの声が再生される・・・。
エレナと呼ばれる少女は、涙を拭い、恐怖を噛み締め、おじいちゃんの言っていた矢を取り出し、思いっきり投げる・・・。
誠は、ため息をついて居た時ウルフの奥から声が聞こえたことに気がつく。
それに気を取られ、エレナが放った“矢”が心臓に命中する。
「ついてねぇ・・・」
エレナの放った矢は、赤く。
投げると燃え上がり、速度を上げて行く。
そしてウルフを飛び越え、誠の心臓めがけて刺さる。
だが、誠は胸に刺さった矢を見て驚く。
「私の壁を破る矢・・・。面白いですね。ですがついてねぇ・・・」
一瞬真面目になると急に、締まりがなくなる。
「そこのウルフさん?消えてくれない?消えないなら、殺すよ?」
「ガルゥゥゥゥゥ‼︎」
ウルフは、誠を威嚇し、襲いかかってくる。
「なるほど。」
そう言うと透明の刀を手に持ち、粒子の大きさになるまで切り刻む。
「良い斬れ味だ。」
誠が使った刀は、別名:氣刀
氣で編み出した刀である。
そのままであるが、斬れ味は日緋色金刀よりも鋭く、斬れ味も落ちない。
瞑想をしている時に、思いついた刀である。
エレナは、投げた矢がウルフを擦りもしないで超えた事に驚きくとともに、幼い体で“死”を覚悟する。
がだ一瞬にして、ウルフは目の前から消えてなくなり、その代わりに白に赤の線が頭から足にかけて2本縦に付いてるフードコートの男?を視界に入れる。
そして、自分が投げた矢が心臓に命中していることも・・・。
エレナは今だに腰が抜けてしまい立ち上がれずにいた。
それ以前に、目の前の謎の人が怖くて他ならなかった。
そして目の前の男?はこちらに向かって歩き出す・・・
誠は、汚いウルフを殺し終え当たりを見回すと黄金水を垂れ流したと思われる少女を発見する。
「どうも私には、少女と縁がある星に生まれついたようですね。ももが嫉妬しなくて良いので助かりますが・・・」
「クシュん!誠様が噂してるのかなー?」
ももは、目の前の誠と戦いながらも、独り言を言う。
誠は、その少女に向かって歩き出すが、とても少女が怯えているので何故?
と頭を悩ませる。
「何故だ?仮面か?・・・・あっ矢か!」
呟くと誠は矢をためらいもなく抜き取る。
血は出ない。人間の姿では有るが、人間では無いのだから・・・。
だがそれを見た少女は余計に怖がる。
「すまない。怖がらせてしまって。この矢を返そうと思っただけなんだ。ここに矢は置いて行く、後で取ってくれ。」
そう言うと誠は、矢を地面に置いて少女とは逆方向に歩こうとするが静止させられる。
「待って!・・・待ってください!」
その声は震える声を咬み殺し、絞り出した声であった。
「ん?」
「あの・・・助けてください、お願いします」
少女は懇願する。濡れた地面に顔をつけて・・・。
これが新しい世界での幕開けとなろうと誠は既に察知していた・・・。
読んで頂きありがとうございます‼︎
新世界パート始まりです。
この世界は、ゲームの世界ではなくゲームのような世界です。
誠が前居た世界よりもより、魔法や剣技が発達した世界となります。




