ダグラス:遭難
■Side-ダグラス
「ダグラス君? おーい」
レジーナに身体を揺すられて、目を覚ます。
「ここは……?」
周囲には砂浜が広がっていた。
「解らない……」
「他の皆は?」
彼女は首を左右にふる。
「まだ、見つかっていない」
「まずは、この島の外周を見て回ろう」
最悪の事態を想像しながら、立ち上がる。
頼む、二人とも、生きていてくれ。
半日後、俺たち四人は合流に成功する。
二人ともピンピンしていた。
浜辺で夜空の下、全員で焚き火を囲む。
「荷物をあらかたレジーナが持っていてくれたのは不幸中の幸いだったな」
「状況から見て、万が一に備えていただけだよ」
それが、すごいと思うんだが。
まあ、今はいいや。
「装備が無事で、良かった」
大事そうに鎧を抱えるペンギー。
まあ、俺たちの荷物で一、二を争う高級品だしな。
「しかし、食糧が十分とは言えない。食糧が尽きる前に自給自足の体制を整えないとね」
そう言いながら、焼き魚を頬張るサム。
彼女は海に潜ると数分で全員分の魚を確保してきた。
「ひとまずの寝床と水の確保はできたが……もし、このまま半年以内にサアドに付けない場合、どうなると思う?」
サアドの入学式は今から約、半年後だ。
帝国からの入学者は俺たちだけでは無いが、影響は大きいだろう。
「戦争になるかもね」
軽い調子で、サムが答えた。
「まさか、そこまでは……」
「ただでさえ、帝国は革命直後でゴタついている。そこで、革命の象徴と主導者が消えたなんて話になれば……かなり現実味のある話だよ」
「私も、ずっとここに居るのは、いや」
サムの言葉に、ペンギーが続いた。
そうか、嫌か。
「……俺も嫌だ。せっかく、こんなに広い世界があるのに、こんな所に長く止まってなんていられるか」
全員を見渡す。
皆、俺の言葉に頷いくれた。
「俺たちは、半年以内にサアドの町に着く。これからは、それを目標に行動しよう」
「うん」
「お姉さん、頑張っちゃうよ」
「ああ、分かったよ」
さあ、これから忙しくなるぞ。





