大人の恋心 54
54.
" For A Change 気分転換 に "
大勢の人間が行き交う繫華街、神戸三宮、そして
大阪の各エリアなど、友人と繰り出しては映画を観たり
食事をしたりお酒をを飲んだりshoppingをしたりと人並みに
そんな生活をしていた20代の頃、とても仲の良い友人といる
時でさえ、いつも私の心の片隅には楽しめないでいる自分が
いた。
食事だって家では出ないようなメニューに舌鼓をうち、友人との
語らいも楽しいものだった。
だけどずっと家から遠く離れた場所にいるという疎外感は
私の中からなくなることはなかった。
店を出て商店街を歩くと誰も彼も大勢の人々がそこかしこで
行き来している、そんな街を、、場所を、、人々を、、私は
ちっとも愛せなかった。
十数年の時を越えて、今私は既婚者とはいえ、そんじょそこらには
存在しないような男、亀卦川康之というモデルを横に高級なホテルの
ラウンジに隣接するバーでお酒を飲んでいる。
今までにないほどのお洒落をした私が彼の横にいる。
なんでわたしったらこんなに気合いれちゃってんの?
そう考えると笑いが込み上げてきた。
バカみたい。
妻になれるどころか、恋人にだってなれない相手に
気取り過ぎだよ桂子!
まぁ、そこは自覚してるけどさ、いいじゃない・・たまには
地味な女が気分転換したって。




