大人の恋心 52
52.
" Uncharted Territory 未知の領域 "
「いやマジ。
俺はデートなんて自分から計画して誘ったことがないから未知の領域だ。
頼む、教えてくれ、誘い方を」
「デートに誘えない相手とどうやって知り合ったんだよぉ」
「紹介。会社の先輩とその人の奥さんからの紹介で見合いしたんだよ」
「へぇ~! 兄さん、彼女いなかったんだ。
珍しいこともあるもんだ」
「そんなことより、早く教えろ! 」
「えーっ、どうしようっかな」
「お願いします、教えてください」
「そんなの簡単だよ。連絡して次の休み会わない? って言えば
いいだけじゃん」
「はぁーっ、おまっ・・小中学生じゃないんだぜ、そんなんで・・」
「そんだけでいいんだよ。
話してるうちにどこ行くかなんて決まるよ。
いくら聞かれても俺はそうだったし、だいたいさ、奥さんの行きたい
所へ行ってたからほとんど自分で決めたことなかったんだ。
だからこれ以上聞かれても無理。
あぁ、この間はお祝い、ありがとう。ンじゃ」
もうメールしてくんな全開の返信メールが一平から届いた。
まぁ、幼児と乳児のいる家だから今頃夫婦揃って大変なんだろう。
弟の言うことは一理あるな。
会いたい、この一言につきるわけだからな。
なんだか弟を見直した夜だった。
俺、、馬鹿すぐるー。ガクッ。




