大人の恋心 26
26.
" Enjoy Fishing 釣りを楽しむ "
この週末も釣りの予定なら、お供させてもらおうと連絡してみた。
彼女に他の別の予定があるのか、ないのか、も分かるだろ?
まぁ、無難に誘いやすかったというのもある。
何か予定はありますか? って聞くのが本当なんだろうけど。
行き先は先週と同じ所だと思っていたら、彼女の家の近くの川
だと聞いた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
俺たちが集合した川は、ほんとに地元民で知る人ぞ知るって
感じの隠家のような釣り場だった。
川といえども、大抵は釣り何とか体験とか、BBQの申し込みが
出来たりして料金がかかるし、人出があるものなんだが・・
到着したら俺と彼女だけ・・のパラダイス。
しかも、川べりまで車で乗り入れができて、正直俺は驚いたね。
もう何年も釣りなんてしてなくて、情報にも疎いんだけどさ
こんな穴場はそうそうないことだけは分かった。
「小野寺さん、驚きました? ここ、私の秘密基地なんですよ」
「秘密基地・・まさしくそんな場所ですね。都会でもないけど、ド田舎と
いうわけでもない此処いら辺で超ド田舎級の自然な川との遭遇ですからね」
「地元の人は来るのかもしれませんが、私は今まで誰ともここで
一緒になったことがないんです。オオバーかもしれませんが私的に
秘境の地ですね」
「有難いことですね、商売っ気を出す人間がいないことに感謝だ」
あははっ。
「魚が釣れたらここで食事しませんか? 私、お米と火の用意してきて
ねので」
「いやぁ~、いいですね。こんな自然の中で飯盒炊爨
いいですね。もう俺は何年も炊いたことがないので桂子さんに
ご飯のほうはお願いするとして、魚の方はまかせてください」
釣れた後の段取りの話をしながら俺たちは釣りを楽しんだ。




