大人の恋心 24
24.
" Heart 胸の内 "
私も小野寺さんに会ったのはあの日が初めてで、どんな人なのか
知らなくて、夫の人選頼みってところだったんだけども。
夫の職場って、そもそも独身男性って少ないみたいで、小野寺さんの
他に2人いるんだけど23才と25才の男子だから人選も何もあったもんじゃ
ないっていうか、小野寺さんしかいなかったみたいで、私、心配
してたんだけど、まぁ、なかなか見た目も中身もバランスの良い人に
見えたから当日、ほっとしてたところ。
そーそー、話に出なかったけど、うちの主人も小野寺さんも
お給料はそこそこ貰ってるから専業主婦になろうと思えば
可能よ。
そんな話まだ早いかもだけど、一応出し忘れてた情報って
ことで」
「知世さん、ほんとに良い人を紹介してくださってありがとう
ございます。ご主人にもよろしくお伝えください」
「はい、判りました。
主人にもガキさんからの伝言必ず伝えておくわね」
そう言うと外食の知世さんは手を振って外に出て行った。
私は先日の時間が良い時間だったことと、素敵な人を
紹介してくれたことへの礼だけを述べるに留めた。
謙遜して自分を卑下して見せるのは、忙しい中わざわざ時間を
作ってくれた知世さんたちご夫婦に失礼にあたると思うし、実際
こういうことって、本人たちしか動かしようがないものだしね。
折角後のことは、ノータッチと言ってくれているのだから
そのつもりで動くつもり。




