大人の恋心 20
20.
" Suddenly 突然の "
パラパラと小雨の降るあまり天候が良いとは言えない中、思って
いたよりも釣り人が多かった。
グループで来ている人、私のようにひとりで来ている人、といろいろだ。
「ふぁ~、喉乾いちゃった・・っと」わたしは持参してきていた
ミニチェアーに座り、冷たいお茶を口にした。
「ふぇ~、生き返ったー」
すると背後から声を掛けてくる人物がいた。
「どうです? 今日の釣りは。いい感じに釣れてますか?
隣で釣ってもいいですか? 」
誰に話し掛けてるんだろう?
私は声のする方を見た。
「小野寺さん ? 」
「はい、小野寺です」
「えーっ! すっごいぐーぜん。驚きました」
「それが申し訳ないですが、グーゼンじゃなくてですね・・昨日
桂子さんが釣りに行くって聞いていたので来ちゃいました」
「えっ? えっ? だけど私、この場所のこと・・」っとっとっ・・。
話してたわ、そうちゃんと小野寺さんに聞かれて何気にこの場所で
よく釣ってるって話してました、、私。
あっ? だから、電話番号のことも聞かれなかったのか?
いやいや、それより今のこのシチュエーションのことよ。
一体これは・・どういうこと? なのかな?
桂子、落ち着くのよ・・平常心・・平常心。
小野寺さんは私が釣りをするという話を聞き、自分も釣りが
したくなったから1人よりは2人と、ここへ来てみた。
ほらっ、桂子落ち着いて整理してみたら2行の文章でまとめ
られたじゃないの。




