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真琴 Secretary!! 社会人の所作・マナー講座  作者: 剣世炸
ビジネス電話編
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40/52

chapter18 担当者としての電話応対 ~正確性の重要性~

 ある休日の自宅にて…

”ピーンポーン…”

『こんにちは~お届け物で~す!』

”ガチャ”

『はいはい。今行きます!』

「真琴~悪いけど、今手が離せないの。代わりに出て頂戴!」

「わかったわ母さん」

”パタパタパタパタ…”

”ガチャッ”

「ここにサインか判子をお願いします」

”ポチッ”

「ありがとうございました~」

”ガチャッ”

”パタパタパタパタ…”

「受け取ったわよ…って…」


【お届け先 島後 陽子様 時間帯指定 13時】


「ありがとう………あらやだ!子どもの「子」以外、漢字が間違ってるじゃない!しかも時間帯指定が13時って…」

「えっ!?今13時過ぎだから、問題ないんじゃないの?」

「いや、私は19時でお願いしたはずよ!!」

「…ちなみに、これって何で注文したの?」

「電話よ。テレビショッピングでちょうど欲しいものをやっていたから、直ぐに電話したんだけど…」


~~~


『はい!テレビ東都テレビショッピングです!』

『今テレビでやっていた商品を注文したいのだけど…』

『お電話ありがとうございます!それでは、早速発送先の住所と電話番号をお願いできますでしょうか?』

『郵便番号が〇〇〇-×××× 九王子市▽▽町1-2-3 名前は しまじり ようこ です。電話は090-XXXX-YYYY です』

『お届けの日時や時間帯の指定はございますか?』

『〇月×日の しちじ でお願いします』

『かしこまりました~中略~それでは、〇月×日にお届け致します。この度はご注文、誠にありがとうございました』


~~~


「普通、電話注文って、届け先や客の名前って正確に把握する必要があるから、復唱するものだけど…」

「…とくに無かったわね…」

「だから、名前の漢字も子どもの子以外間違っているし、時間帯もこの時間になっちゃったのね…」


***


 今回の例で、テレビ東都の電話オペレーターは『復唱』を怠ったことにより、客の名前の誤植と、お届け時間帯の指定ミスを発生させてしまいました。

 ビジネス電話では『正確性が最重要』であるとされており、相手先の情報については『復唱』をして、正確に把握する必要があります。

 復唱で確認すること以外に注意しておきたい点としては…


『電話をする前に必要事項や資料を準備しておく』

『相手が電話に出やすい時間を把握し、その時間を見計らってかける』

『最初にかけた用件と結論を伝える』

『日時・数字・固有名詞などは一音一音はっきりと発音することを心掛け、復唱したり、分かりやすい言い回しにする』

『必要ならばあらかじめ資料を送っておく』

『相手の質問をある程度予測し、回答を準備しておく』


等を挙げることができます。


 今回の真琴さんのお母さんの場合、電話オペレーターとしては


『大変恐縮ですが、お名前は漢字ではどのように書けばよろしいでしょうか?』

『お届けは、〇月×日の夜7時(若しくは19時)でお間違いないでしょうか?』


等と復唱すべきでした。

 多少名前の漢字に誤りがあったとしても、一戸建ての住所だったりすると、宅配業者は気を利かせて届けてくれることも多いですが、電話のプロとしては、やはり固有名詞は復唱等で間違いを防止する工夫をすべきですし、間違いを起こさないことで、電話の先のお客様からの信頼を勝ち取る必要があるのです。


***


「それにしても、この荷物届いて良かったわね母さん!」

「まぁ、嶋尻って苗字はこの辺りにはいないからねぇ」

「…そう言えば、父さんと母さんって、職場結婚だったんだよね!」

「そうよ~私が勤めていた会社の本社に、父さんが近畿支社から栄転してきてね…って!親の馴れ初めを、子どもが聞くものじゃありませんよ!」

「…それもそうね」

「そういう真琴は、良い人はいないの?父さんには黙っててあげるから!」

「私にはそういう人は…」


capture19 に続く



~検定問題にチャレンジ!~


 新人の木原敬子が外出中の課長あての電話で、相手の名前が「マキタ」と聞こえ、復唱して確かめたのに実際は「アキタ」だったことがある。次は、このような間違いをしないよう、どうすればよかったか木原が考えたことである。中から『不適当』と思われるものを一つ選びなさい。

(第23回 ビジネス電話実務検定 知識B級より)



「1.『マミムメモの『マ』にキタでよろしいでしょうか』と尋ねればよかった」



「2.『お名前を確認しますがマキタ様でいらっしゃいますね』と尋ねればよかった」



「3.『マキタ様は牧場の『マキ』に田んぼの『タ』でしょうか』と尋ねればよかった」



「4.『マキタ様のお名前は漢字でどのようにお書きするのでしょうか』と尋ねればよかった」



 『不適当』な選択肢は…

























「2.『お名前を確認しますがマキタ様でいらっしゃいますね』と尋ねればよかった」



~解説~



「『マキタ』と復唱して確かめたのに『アキタ』だった訳です。これは『マ』と『ア』は発音が似ているので聞き間違えやすいからです。従って『マキタ』と確認するのでは、同じことの繰り返しとなるため不適当ということです」

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