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皆既日食

遅れてすいません!!!!!

 1体目、電気を纏っていないので太陽飛拳(ロケットナックル)を使わずに殴り飛ばす。2体目は腕を縦に振り下ろしてくる。こいつも電気を纏っていないので左腕で受け止め、蹴り飛ばす。2体目が吹き飛んで後続を足止めしている間に、バックステップで少し距離を開けた。

 なんで電気を纏ってこないんだ? 俺は接近戦の方が得意な情報は共有されてないのか? それとも……何か別の理由が?


(然り。この人形共はお互いの電気が味方に誤って当たる事を避けているようだ。それに今の貴様はどちらかと言えば接近戦の方が不得意だ。自身を見誤るな)


「うっす!」


 そうかそうか……あんな紅炎集束砲(プロミネンスキャノン)双炎(デュアル)を見たら、接近戦の方が弱そうに見えるか。飛び道具合戦の方が辛い事に気付かれる前に、どうにか無力化していかないと。辛さに気付かれる前に、あえて飛び道具で牽制してやる。

 指を銃の形にし、2~3発の太陽光弾(ハンドガン)を放つ。戦闘人形(バトルロイド)は回避し、一気に跳躍して俺を五角形に取り囲んでくる。


「…………連携開始。対象ヲ確保セヨ」


 正面の二体が襲い掛かってくる。腕にだけ電気を纏っているので、避けるしかない。バックステップで紙一重で躱そうとすると、電気が刃状に伸びる。

 これは……俺の太陽光線小刃(レーザーダガー)を学習して!?


「うわあああああああああ!?」


 両腕に焼けつくような痛みが走る。義手は外側からの痛みには強いけど、内面に走ってくる痛みは強く感じる……クソッ! 腕の感覚が薄れていく。


(レイジ!)


「レーザーネット。出力全開」


(ぬううううう!?)


 壁からレーザーが網目状に撃ち出され、天照の動きを完全に封じる。俺が油断したせいだ……クソッ! 俺は自分が……自分が…………!


「腕、拘束完了。次ハ足ダ」


 腕を取られ地面に抑えつけられる。直後、両足にも同じように痛みが走る。両足の感覚も抜け、あの時のように地面に倒れることしか出来ない。

 受け入れたとしても、皆が許してくれても、俺は……俺が許せない!


(……! レイジ、貴様……!?)


「嫌な予感が……ヘッ……ナンバー00、今すぐメイドの拘束を外すんだ!」


「ナ、何言ッテルンダ!? 手足ハ完全ニ麻痺サセタカラ、彼ガ動ケル訳ガ無イ! 何ヲソンナニ恐レテイルンダ!」


「頼むよ! 君の管理者権限の方が上なんだから!」


「…………分カッタヨ! 君ガソコマデ言ウノナラ。管理者権限・レベル管理者(アドミニストレータ)。拘束開放」


「すいません、お願いします!」


「貴方たちはどうでもいいですが、レイジ様の為です!」


 頭の中で……声が……俺の……声? 憎悪……憤怒、力……魂? 天照と…………違う!


(俺の声は聞こえているな? それなら良い。身を委ねろ。お前の怒りに導かれ、俺の破片が引き寄せられた。まだ未来に関わる気は無かったが、引き寄せられたのも何かの縁だ。力は貸してやる)


 何かが弾け、俺を抑えていた戦闘人形(バトルロイド)が吹き飛ぶ。ゆっくりと立ち上がり、手足を見る。黒く輝く義手と義足が暗いピンク色の何かが漂っている。

 これは良い……これなら、俺は……!


(ああ、久しいな……俺の罪の証よ)


「何者かは知りませんが、レイジ様から離れていただきます」

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