突入直前!
ルートの安全性を考え、建物の屋上を飛び移る事にした。フェルの分身はレイレイを軽々と抱えて、隣のビルへと飛び移る。俺もフェルにお姫様抱っこされて、ビルを飛び移ってもらった。
「私、電気流サナイト、一般人ミタイナモノダカラサ。身体能力上ゲルト、他ノアンドロイドガ集マッテキチャウシ?」
「噛む舌があるなら、そのまま噛んでくれるとありがたいですね」
おお……フェルの分身まで毒舌を……いや、フェルの分身だから当然っちゃ当然なんだけど。
「フェル、ショウとカグヤの魔力や闘気は感じるか?」
「はい、レイレイの示した方向から闘気の乱れを感じます。恐らく、戦闘をしてるかと。私の分身は……別の場所に居るようですね」
「レイレイ、戦闘人形側の情報は?」
「ウン。男ト女ノ二人組ト交戦シテルナンバーハ05ト03ダネ。生ケ捕リガ命ジラレテルッポイナー……ナンデダロ? フェルサンノ分身トハ、ナンバー08ト93カナ。凄イ持久戦モードダカラ……完全ニ囮ニ釣ラレタネェ」
生け捕り……か。俺に対しての人質にする気か? いや、2人はこいつらを知っている素振りをしていたはず……それなら、申し訳ないけど、数体の戦闘人形を引き付けてもらうか。レイレイの言うナンバーを言葉通りに受け取るなら、93体以上存在してそうだけど……
「フェル、ショウに念話を繋いでくれ」
「かしこまりました。通話 : 対象レイジ様からショウ様へ」
「『聞こえるか、ショウ?』」
(この声っ! ……レイジか!? …………どうしたっ!?)
戦闘中だからか、声が少し途切れ途切れだ。なるべく、要件は手短に伝えるとしよう。
「『今からヘンジの家に突っ込んで、元凶のヘンジを叩く。その人形2体を引き付けといてくれ』」
(分かった! …………殺すなよ? そいつがお前の義手の頼りだ!)
さて、これでヘンジの家までは行ける……問題はヘンジの戦略…………だよな。屋敷では俺は戦えなかった、天の岩戸はフェルが正気では無かった。初めての対人戦……一筋縄ではいかない事がたくさんあるだろう。
「フェル、分身2、レイレイ。今から4人でヘンジの家に突入する。異論は?」
「ありません」
「本体に同じく」
「ナーニ、結局ハ私ノ家ノヨウナモノサ。心配ハ要ラナイガ…回避不能ノ罠ガアル。ソコハレイジノ腕ノ見セ所ダネ!」
回避不可能な罠か……予測だけど、こういう科学者の仕掛ける罠なら即死系では無い……と思う。現代のテンプレ通りなら、相手の頭脳を知識で打ち破ってやる!
戦いの始まりだ!!




