準備……完…………了?
戦闘人形の情報は手に入った。不本意ながら、俺の戦闘手段も手に入ったけれど……肝心のヘンジの情報がまだなんだけど……
フェルが俺に目を向ける。と言う事は……?
「ン……一体ガ内側カラ階段デ来テルネ。相手ハ気付イテ無サソウカナ」
相手って……コイツにとっては味方みたいなもんじゃねえのかよ……いや、でも頭バグッてるんだもんな。むしろ味方意識よりも、自分だけは違うっていう疎外感の方が強かったのかな……
考えてる暇はないか。気付かれないように逃げるか……倒すか……
「逃ゲ場所無イデショ。屋上ダヨ?マア、ココハ私ニ任セテクレタマエ!」
「…………任せた」
「オーケー…………コチラ、00。64ニ告グ。屋上ノ探索完了。他ノ場ヲ当タレ」
「コチラ64。了解シタ。探索場所ノ変更ヲ開始」
自分を00と言った戦闘人形は、真面目そうな表情で耳に手を当て、接近していたらしき戦闘人形に連絡を取る。64と呼ばれた戦闘人形の声が聞こえてくる。フェルの方を向いて確認を取ると、フェルは頷く。
コイツ、他の戦闘人形とコンタクトが取れるのか。戦闘回数が減らせるのは非常にありがたい。
「ドウダイ! 私、結構役ニ経ツンジャナイ!?」
「ああ、凄く助かったよ。このままお前にヘンジの屋敷まで……案内頼めるか?」
「ウウーン……」
「どうかいたしましたか?」
「私、名前無インダヨネー……ホラ、イツマデモ、オ前……とか、戦闘人形ー……とか、呼バレルノ辛イカラサ。名前欲シイヨネー……?」
そう言って上目遣いで見てくるコイ……戦…………ええい、何か名前を付けてやれば良いんだろう!? だったら、シンプルで分かりやすくだ!
「レイレイでどうだ?」
「レイレイ……レイレイ、カ! ウン、良イヨ! 素晴ラシイ! 私ハ、レイレイ! ソウ、レイレイ、ダ!」
「……そんなに喜ぶことですか?」
「勿論サ! ダッテ、名前ダヨ!? ナ・マ・エ! 名前デ呼ンデ貰エルノッテ、スッゴク素晴ラシイ事ナノサ!」
そこまで喜ばれると……なんか、恥ずかしんだけど。そうか、名前か……名前って重要だよな。俺もいつかはフェルと……なんて。
「レイジ様……」
「フェル……」
「アレー? 私ガ主役ッポカッタノニ、モウ蚊帳ノ外ー? 自分ノ事レイレイッテ呼ンダリシテキャラ付ケシタラオッケー、ナンテ言ッテミタリ?」
それはかなり危ないよね! というか、ショウとカグヤの為にもいちゃついてる場合じゃないよね!?
「チッ……邪魔をするな……!」
「ホント、フェルサン。レイジ以外ニ雑クナイー!?」
まぁ、フェルはそういう感じだからね。このポンコツコンビを引き連れるの俺か…………いや、頑張るけど……俺か…………!
レイジ君、がんばえ~(思考停止)




