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電気には、電気を!

 放電機能に電気シールド、モーターは完全に音が出ないように魔法が付与されていて、完全に無音で駆動してくるらしい。しかも、体は電気によって硬質化する特殊な人口皮膚とやらを使っていて情報共有に自動学習AI。そして無限電池という安直な名前の割に、素敵な無尽蔵な燃料持ちだ……と言う事だ。


「これはめんどくせえな……弱点は?」


「相手ノ電気系ノ攻撃ハ風属性ノ魔法デ散ラシテ、コッチカラハ上級(グランドクラス)ノ雷属性カ炎属性ノ魔法ヲ使エバオーバーヒートシマス」


 雷か炎か……フェルはチート的に全属性だけど、俺は多分炎っぽい属性しか使えないし……魔力探知の事も考えると、もし、フェルとはぐれたら俺が攻撃するのは難しい。


「もし、先ほど交戦した、合計4体の戦闘人形(バトルロイド)との戦闘が情報共有されているのなら、私は風属性と取られていませんかね?」


「ウーン……ウン。アンドロイド共ハフェルサンヲ風属性ト思ッテマスネー。アイツラ馬鹿デヤンノー!」


「馬鹿さならお前も負けてねーだろ」


「ソレナッ!」


 本当にコイツが居ると、地球を思い出してくる。ウザいけど、元気は出てくるなぁ……うん。

 と言ってもフェルが風属性と思われてるのは……使える情報か? ヘンジの野郎がどう思ってるか、知らねーけど……戦闘人形(バトルロイド)がそう思ってるなら……人形共はどう動くんだ?


「ムムム……レイジ、ソウ言エバ左腕無イネ?」


「ん……ああ、左は肩まで斬られたからな。切断面が塞いでも綺麗に真っ直ぐすぎて、フェルが作るタイプの義手じゃ付けられなかったんだ」


「ナルホド、ナルホド! ソレナラコレヲツケヨーヨ!」


 そう言って、コイツは自分の左腕を外した。俺の服をはだけさせ、その左腕を傷口に押し当てる。バチッと何かが弾けて、その左腕が俺の体に吸い付いた。しかも何故か動かせる。

 嘘だろ……闘気を使って無いんだぞ?それなのに、動かせるし、電気も纏える。なんなら左腕だけなら電気で硬質化も出来る!


「凄イ便利ダト思ウシ、何ヨリ魔力要ラズ!ドウデス、奥サン!」


「お……奥さん? 私がですか……?」


「いや、俺に聞かねーのかよ」


「ウン、ダッテフェルサンニ聞クデショ?」


 その通りだな……うん。フェルの意見が一番信頼出来るし、俺を説得してもフェルが断固拒否の可能性もある。コイツ意外と頭良いのか……?


「ネ? 良イデショ? ナンナラ、右腕モオツケシマスヨー?」


「奥さん……良いですね……」


 おい、両腕取ったら役立たずになるだろーが。フェルも黒髪なのにポンコツ化してるし……俺は良いけど、大丈夫かコイツら?

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