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天の岩戸の攻略【裏】 潰えた筈のIf

有り得た未来…?

 今回のレイジとフェルの戦い……無事に乗り越えたようだな。

 未来が視える……そんな恩恵(ギフト)貰ったが、あんな気分が悪くなる未来が最後まで残ったのは初めてだ。しかも……まだ視えやがる。気味が悪いし、1度視てみるとするか……



 場面はレイジがフェルと話している時の事、分岐点はここのレイジの闘気の残量だった。


「私は魔核を貴方に渡して、死にます」


「え……?」


「私はレイジ様を裏切っていたのです。だから、死を持って償います。それでは」


 フェルはまるで当然の様に、剣を空中に創造する。剣は凄いスピードでフェルの方へと向かい始めていく。

 けれど、この時のレイジの体に太陽光線(レーザー)を放てるほどの闘気は残っていなかった、故に……


「ゴフッ……」


「フェル!」


 剣はフェルの心臓を貫き、フェルの命を終わらせる。レイジはフェルの名を叫ぶが、闘気が尽きているので動く事は出来ない……筈だった。


「フェル……! フェル…………!」


 フェルの魔核は、レイジの手元に転移している。しかし、レイジは魔核から溢れ出る魔力を使わずにその義手を動かし、新たな左肩からの義手と義足を創り出し、フェルの元へと這いずる。


「お前がそんなに悩んでるなんて気付けなかった……!」


 口元から血を流し、レイジは穏やかに眠るフェルの頬を撫でる。温かさが少しずつ消えていく。その感触にレイジは表情を歪める。髪は白く染まっていき、右目は血の様に紅く、左目は色が抜け灰色に変化していく。ダークピンクのオーラがレイジの体を覆っていた。


「お前は馬鹿だ……俺がたかが手足を奪って魔核抉られた如きで、捨てるわけないだろ……!」


 義手と義足は黒く爛々と輝き始める。レイジは魔核をフェルの遺体に置き、静かに呪文を呟いた。魔核が弾け、フェルの遺体が紫の転移門に吸い込まれていく。


「これが俺の求めた非凡なら……これが俺の捨てた平凡ならば……!」


 ダークピンクのオーラが燃え上るかのように激しく揺らめいていく。レイジの目から血の涙が溢れ出していく。レイジの笑い声が響き渡る。表情は壊れた笑みを浮かべ、静かに目を閉じた。


「要らない……! 世界を滅ぼし、俺を滅ぼす。八つ当たりだ……! 八つ当たりで滅ぼしてやる……!」


 …………こんな、レイジは視るに堪えない。もう、この千里眼()は閉じよう。この未来は回避できたんだ。忘れてしまおう、この未来のレイジだって、何か良い未来に辿り着いてるはずだ。そう願おう。


「…………逃がさねえよ?」

何だよ……これ!?


(※正史は午後6時に)

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