天照のおもてなし……?
※お酒は二十歳になってから!
夕食の時間、天照の社にて食事を取っている。と言っても。義手と義足を使えない上に右腕は天照が持っているので自分では食べられない。カガミに食べさせてもらってるんだけど……
「カガミ、そろそろ米以外を……」
「好き嫌いは駄目ですよ~。はい、あーん」
カガミが箸でお米を差し出してくれる。食卓には刺身や肉じゃが漬物と和食が並んでいるが、俺はお米しか食べていない。
美味しいよ!? 確かに地球で食べてたお米とは甘みが段違いだよ! お米をおかずにお米が食えそうだけども! それなら美味しいであろう肉じゃがとか刺身とか食べたいよ!
(どうだレイジ? 我への供物は美味かろう?遠慮なく食すが良い)
「お……おう…………」
天照は専用の皿で肉を食べている。食べてる姿は完全に犬だな…皿が太陽の描かれた犬皿だし……
うん、お米が美味しい……またお米が来た……お米……お米……
(おい、カガミ。そろそろ米以外も食わせてやれ……可哀想になってきた)
気付いてたんなら早く言えよ!
「分かりました~。あーん」
カガミが差し出したものを食べる。あ、これは……
「美味しいでしょう実家から送られてきた粟です」
稲系っ!
◆
カガミの天然によって稲系地獄を文字通りに味わった俺は、客室でのんびりとしていた。カガミは今、風呂に入っていて部屋には俺1人だ。
(失礼するぞレイジ……む? カガミはどうした?)
「お風呂だよ、なんかあったか?」
天照は瓶が飛び出ている巾着を口に咥えて、部屋に訪れた。
やることも無いし、出来ることも無くて退屈だったけど……瓶の中身はお酒か?
(然り、貴様のような子供でも飲みやすい梅の酒よ。飲み過ぎなければ害は無い。飲むか?)
「誰が注ぐんだよ? 天照は注げるのか?」
(むぅ……レイジ、義手を着けよ。太陽の腕はここにある)
天照は何が何でも酒が飲みたいのか、巾着を置き口から太陽の腕を吐き出した。
何故、口から出てきたんだろうか? いつもは噛んでるというのに、今回は呑み込んだんだろうか? ……嫌だなぁ、天照の口から吐き出されたのを腕に付けるの。涎とか付いてないだけマシか……
(仕方ないであろう! 今回の太陽の腕に関しては守護神獣の神力でなく、巫女の魔力を合わせた闘気を我が体内で貴様の義手に纏わせたのだ。ヤパン内では闘気を扱える義手だぞ! 速く義手を着けよ!)
天照に唸られ、渋々義手の端に腕を着ける。暖かい闘気が流れ込み、右腕の感覚が手に入る。右腕で体を動かし、荷物袋から義手と義足を取り出し装着する。
梅酒ね……まあ、異世界だから大丈夫でしょ。
(うむ。シェーンでは酒は15から飲める。飲まねば男ではあるまい)
む……そこまで言われちゃ飲まない訳にはいかない。俺だって男だ。その安い挑発に乗ってやる。見てろよ……酔い潰してやる!
(うむ、かかってこい!)
◆
「レイジ様~あれ~?」
「俺は……まだ…………飲めるぞ…………うぇぇ」
(我を……舐めるなよ…………うっ!)
「も~う! 天照様出て行ってくださ~い! レイジ様もお酒はもう駄目です!!」




