太陽の巫女
ここは…和室だろうか? 木材で組まれた天井。日本でも減ってしまっている木造建築か?
え……と、確か槍で着地したんだよな? で、そのままショウに迎えに来てもらって……
「あれ~? 起きましたぁ?」
真上から声をかけられる。そういえば頭の感触が枕にしては、柔らかくて暖かい。誰かに膝枕されてる……? 俺の顔を見ようてしてるんだろうけど、顔も柔らかい感触に包まれる。フェルも結構大きいのに……それよりも…………大きい!?
(おい、カガミ。脂肪がレイジの呼吸を妨げておる。体を起こしてやれ)
「は~い、わかりました~」
傍に居たらしい天照が声をかけると、顔の上の物が離れ、膝枕をしてくれていた女の子が俺の体を起こしてくれる。オレンジの髪のローポニーの女の子。アニメや漫画でよく見かける巫女服を着ているから……天照の社の関係者かな?
…………なんで、まじまじと俺の顔を見てくるんだろう?
(起きたなレイジ。ここはヤパンにある我の社だ。貴様はヤパンに着いた後気絶して、半刻程眠っていた。質問はあるか?)
なんか選択肢が出てきそうな言葉だな……とりあえず、何故俺は初対面の女の子に撫でられ続けているのか……? いや。。撫でられて嫌なわけじゃないんだけど……やっぱり恥ずかしい。人前だし……
「この女の子は?」
(ん? ああ、カガミ、自己紹介せよ。レイジが困っておる)
「私はカガミ・ヤタノです。ここで天照様の社で巫女をやってるんです。あなたが天照様の言ってたレイジ様ですか?」
「そ、そうだけど……」
随分とゆったりと喋る人だな。起きたばっかなのに、また寝そうになってくる。
ショウは居ないんだろうか?アイツにシェーンの経験とか聞いてみたかったんだけど。
(奴なら伴侶の所だ。今は休め、夢の世界の特訓は精神を多大に疲弊する。カガミ、レイジの世話をしてくれ。なるべく、義手と義足を使わせるな。負担が大きすぎる)
そう言って天照は俺の荷物袋に口を突っ込み、右腕の義手だけ取り出した。太陽の腕に改造するのだろうか?でも俺はもう神様の加護や力は受けれないんじゃ……?
(フフフ……ヤパンは我の領地、多少の無理ならば押し通せる。まあ、太陽の腕は用意可能だ。明日には加護を授けておこう。失礼する)
天照はそう言って、部屋を出て行く。部屋に残ったのは俺とカガミの2人……
き、気まずい……初対面の人と話すのは苦手なんだよ。フェルも居ないし、お世話してもらわなきゃいけないし……異性だし。
「レイジ様の髪の毛……綺麗ですねぇ……」
カガミがまた、頭を撫で始める。優しい手つきで気分が落ち着く……フェルみたいに髪を梳くんじゃなくて、手のひらで髪を撫でるのもなんか……心地良い。
「ヤパンでは黒髪は珍しくないですけどぉ。ここまで綺麗な黒は見かけませんよぉ……あむっ」
急に髪を口に含まれる。なにしてんのこの娘!?
「…………流石に美味しくはないです……」
「アハハ……当たり前だろ」
「……ウフフ、やっと笑ってくれましたね!やったぁ」
俺が笑うと、カガミも笑った。この娘……天然なところは有るけど、優しい娘だな。メイドは年上ばっかだし、年が近いヒロインって良いよなぁ。レオは見た目は年近いけど、2×歳だし……
「遊びましょ~」
おかしい…遊ぶのは分かる。やることも無いからな。けれど、なんでカガミの手には耳かきがあるんだ?
やってもらうのは嬉しいけど! なんか嫌な予感が……
「痛てええええええええええ!?」
「ひゃっ! すいませ~ん!!」
ヒロインはフェルです(1人とは言ってない)




