狂気
期間限定!戦う、レイジ←!?
目の前から飛んでくる炎の弾丸、風の刃に雷の剣。炎の弾丸を紙一重で避け、風の刃を横に転がって回避。追尾してきた雷の剣を右手に円形の闘気の盾で弾く。勢いを失った雷の剣は地面に突き刺さり、消えていく。
な、なんとか……防ぎきれた。身体強化も弱体耐性もキープしてる。そう言えば、出来るようになるまでに1時間以上かかってる気がするけど、目覚めないのは魔法だからかなあ……魔法凄いなあ。
「おし、防御面では死ぬ確率が減ったな。それに耐性の維持も出来てる。読心対策は出来てるな」
「良かった、これで終われ……」
(戯け。次は我の番だ。しごいてやる)
襟を天照に噛まれ、引っ張られる。
痛い痛い! 引き摺るの止めて! 取れる! 義足が足を巻き込んで取れちゃう!!
「俺は一足先に起きて、準備しておくぞ。後、3時間は夢に居れるから、しっかり修行しろよ」
そう言って俺の影は消えていく。アイツ、逃げたな!? というか、3時間!? 3時間もこのデカい犬と戯れなきゃいけないの!?
(誰が犬だ! 狼と言うただろう!? 貴様……覚悟せよ)
天照が俺を口から離し、一声吼えると、天照は凄まじいオーラを纏う。
なんて威圧感だ……守護神獣の名は伊達じゃない…というか、太陽の腕が共鳴してる? 右腕が熱い……内側から灼けているような……
(せめてフェルの速度を見えるようには成長せよ!)
天照の声が聞こえ、右腕の感覚が無くなる。
いつの間に、食い千切られた!? いや、いつ、動かれた!?
(甘すぎるぞ、レイジ! 最低限、一撃目は太陽の腕を庇え!貴様の武器はその右腕しかないのだ!)
即座に右腕が再生され、天照が迫り来る。勘で右腕を突き出し、手刀から突き刺す様に闘気を伸ばすが俺の首が飛んだ。
今度は何をされた!?
(咄嗟の迎撃は勘で行うな! 隙を晒せば、命が消えるぞ!)
おいおい、下手な訓練よりも辛いぞ!? 犬って呼んだせいなのか?
◆
(ふむ……死ににくくははなったか)
左腕の義手は肘から下が砕け散り、右足の義足は天照との競り合いで曲がらなくなってしまっている。
3時間ぶっ通しで戦い続けるとか、もう……無理……本当に、まじで無理……
(レイジよ、一つ問おう)
「何を……だよ?」
(太陽の腕はこの後も必要か?)
太陽の腕が必要かどうか……? 確かにあれば戦えるし、お湯沸かすのとか便利そうだけど……
「別にいらねーよ。フェルが居れば、それで良いや」
(…………! うむ、実に貴様らしい答えだ。太陽の腕は今回限りだからな。必要と思われてたら困る所だった)
ああ、太陽の腕が残るのは困る。
だって、俺に出来ない事が無いと、フェルは傍に居てくれないんだろう?
露わになるは真っ直ぐな狂気




