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番外編2 実は一途なケビンの恋の行方




僕はエーデルシュタイン家に護衛として仕えている。


茶髪で顔が整っているからかミリーお嬢様からはチャラいといつもいじられる。


結構真面目に剣の稽古も護衛としての技術も精一杯磨いてきたつもりなのに・・・


(ちゃんと見てほしいんだけどな)




そんな僕に転機が訪れる。


ただの護衛のはずが、なぜかミリーお嬢様の護衛として、


”市井で働くという仕事”が・・・


意味が分からない。


何かと僕に話しかけてくるメグも


「私も行きたかったのに」と嫉妬して体当たりをかましてくる。


僕だって行きたいわけじゃないのに・・・


理不尽!?


でも、与えられた仕事はどんな仕事でもきっちり行う。


食堂でもミリーお嬢様をしっかり視線の中に収めながら


仕事はきっちりこなす。


やっているうちに楽しくなってくるから不思議だ。




ある日、不思議なことが起きる。


僕は、何もしていないのに、メグから


「お菓子、本当においしかったわ。わざわざ私のためにありがとう。今度私からもお礼させて。」


(何のことだろう?)


私は、これ以上首が曲がらないほど曲げて空を見上げた。


う~~~~~ん


分からない!


何も思いつかない。


それでも、メグのとてもうれしそうな顔に胸の奥がどきんとなった。


気づいたら、また町に行ったらお土産を買うと約束していた。


メグの好きなものは何だろう?


分からなくても、自分がおいしいと思ったものを買ってくるのが一番か。


僕は、そう思って次からもいろいろとお土産を買うことになる。


渡すとすごくうれしそうな顔で受け取ってくれるメグがどんどんかわいくなっていった。



メグからは、お礼と言って刺繍の入ったハンカチをもらった。


嬉しくて使えないでしまっていたら怒られてしまった。


「使ってもらえるようにたくさんあげます。だから、使ってくださいね。」


怒っているようでも、小さいメグはよりかわいくなってしまう。



なんだか、気付けばメグのこと考えてしまうな・・・





そう言えば、不可解なことはまだある。


町に出たら、なんかやたらべたべたと寄り付いてくる女性がいた。


いつも、おざなりに相槌だけうっていたのに・・・


この前は、


「や・く・そ・く」とか言って、デートに連れて行かれそうになった。


一度も約束したことなんてないぞ!


誰のことだ!!!


偽物がいるのか?


そんなわけないか・・・


僕はまた、空を30秒ほど見上げてみる。


いい加減、首が痛い!




本当に不思議なこともあるもんだ。




その理由が、なんとなくわかった出来事があった。




怪しい動きをしている奴がいる。


僕は、柱の陰からそっと様子をうかがう。


驚いた!


よく見たら、怪しいやつは”僕”だった。


いや。


僕ではないから”偽物の僕”だった。


やはり、偽物がいたのか!!!


"僕”はメグから好きな花を聞かれ、「ゆり」と答えていた。


違うだろ。


メグはこの前、バラだって言ってただろ。


そう思ったけど、黙って見ていたらなんと、


メグは”僕”を壁際まで追いつめて、キスするかのように近づいた。


「ケビン。愛してる♡


あ・と・で・ね・・・」


「!!!え~~~~~~~~!!!」


思わず声を出しそうになった。


出さなかった僕を誰か褒めてほしい。


(後でなんだ?それより愛してる?本当に?)


やったあ!!うれし~い!!


え?ちょっと待て!


混乱しながらも、相手は偽物の”僕”




何してくれちゃってんだよ。


僕抜きで!


かなり喜んでしまったではないか。


本当に”後で”確かめなくては・・・





仕事が終わった後で、メグを呼んだ。


”偽物の僕”の正体を聞いたら、なんとミリーお嬢様だった。


全く、ミリーお嬢様ったら何してるんだよ。


それを知りながらも謎の行動をとっていたメグのことも気になる。


そこで、


メグがやっていたことを思い出しながら壁際までメグを追いつめる。


バン!


両手を壁につけた。


メグの顎をそっと持ち上げると


真っ赤な顔をして目を潤ませているメグの顔が見えた。


僕はびっくりして、顎から手を離した。


メグは、それでも僕から目を離さずに言う。


「ケビン、ずっと前から愛してる。」


そして、そっと目をつぶる。


(なんて、かわいいんだ。僕も愛してるよ。)


僕は、メグを一生愛することを約束した。




そうして、僕たちは結婚した。


なんと、ミリーお嬢様たちより早くに。


何でも、早く結婚してミリーお嬢様の出産の後には乳母としてずっと一緒にいたいんだって。




僕の人生、もうミリーお嬢様とセットだな。




でも、僕にはメグがいるから幸せだ。




あの時の、メグの顔、メグの言葉を忘れない・・・




今までお読みいただき、ありがとうございました。

これで、すべて完結となります。


また、この作品を「面白かった」と思っていただけましたら、


☆☆☆☆☆評価


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をしていただけると、とても励みになります。



皆様の応援のおかげで、ここまで書き続けることができました。



本当にありがとうございました。



また、


『無価値だと言われた植物魔法ですが、いつの間にか聖女と呼ばれ、腹黒王子に手放してもらえません』


という、魔法がある世界に転生してしまった女の子のお話を投稿し始めました。


よろしければそちらもお読みいただけると嬉しいです。



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