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2-10 あの時の君を見つけた ~アレクシスside

2-10 あの時の君を見つけた ~アレクシスside


「いらっしゃいませ。」


くるくると変わる明るい表情。


誰にでも分け隔てなくかける元気なあいさつ。


あの食堂にミリーがいる。


その存在だけで元気が出る。


最初から、目が離せなかった。




ロイドが溺れて動かない。


私は無力だった。


目の前で今にも死にそうな


大事な仲間を助けられない自分に腹を立てていた。



そこに君は何の前触れもなく現れた


助けるのが当然だという態度



ーーーあの瞬間


「どいて!」



あの時の君の声は私の頭の中で何度も繰り返される



もう無理かとあきらめかけた私の仲間を救えた


ーー希望の声だ。



一人でも命を見捨てず、必ず助けるという意思を持って行動する


ーー勇気の声だ。


仲間を救っただけでなく私のことも救ってくれた


絶望からーー



だから間違えるはずがない。


あの時の少年の声とお店で働く今のミリーの声。


考えるよりも先に、確信していた。




そんな勇気のある君をずっと見つけられずにいた。


2年も市井を隅々まで何度も通って探したのに・・・


だけど、それもそのはず。


少年だと思っていたのに素敵な女性だったのだから。


だから、疑問だけが残るーーー


なぜ、男のふりをした?


なぜ、体型や見た目を変えた?


一番不思議なのは名乗っていない私の名前を


君は呼んだ。


どこかで出会っているのか?


君は何者なんだ?



ん?



あの時・・・


『ミリエンヌお嬢様・・・』


あの男が呼んでいなかったか?



ーーーーーもしかしたら




隠さなくてはならない理由があるんだろう。


君が頼ってくれるのなら


いくらでも力を貸したい。


どんな権力を使ってでも。



君とともにありたい・・・・




ーーーやっと君を見つけたんだから。












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