第七項 謎と仕掛けとトリックと
容赦ないツインテール考察を進める筆者。その勢いは止まるところを知らない。なんとなくツインテール好きな男子をディスっているような気もしなくもないが、気のせいであろう。早速ひとつの疑問を解いたものの、まだ序の口である。筆者が求める真理はいまだ遥かな高みにあった。
しかし需要はあったとして、なにゆえ、ツインテールは勝気なお嬢様キャラなのかがよく分からない。まあ、そういうステレオタイプなキャラのほうが逆に少ないのかもしれない。筆者の勝手な先入観なのかもしれない。
とはいえ、ツインテールで内気な女のコ、ってキャラもちょっと思い浮かばない。仮にそんなキャラを設定したとしても、やはり自分の作品に出すには二の足を踏むだろう。やはりツインテールは活発な女のコといったイメージなのである。それはどこから来たものなのか。
お嬢様でライバルキャラの典型といえば某テニスアニメに出たライバルキャラであろう。だがあのご夫人は金髪巻き毛ではあるものの、ツインテールではない。しかしお嬢様でライバルといえばあの人なのである。それにしてもテニス部に所属する高校生で夫人って、どういう設定なんだ? 自分は世代的にあの作品は懐かしのアニメ特番で見た、程度の知識しかないのでなんとも言いようがないのだが。
昭和アニメのパワーにただただ、圧倒されるばかりである。
直近では某巨大ロボットアニメのセカンドヒロインであろうか。(これもショートカットの無表情ヒロインと正ヒロインはどちらかで激しい議論になりそうではあるが、自分はそこまでこだわりはないのでとりあえずセカンドヒロインとさせていただく)しかしこちらもロングヘアに二本、髪を束ねた変則ツインテールであり、側頭部で束ねたツインテールではない。
こう考えると、本当にステレオタイプの、ツインテールで勝気な女のコ、ってキャラのほうが少ないのかもしれない。創り手は大抵オリジナリティを重視するから、ツインテールを一人ヒロインに入れよう。ってなっても、じゃあ分かりやすく勝気なお嬢様に……とはならないのかもしれない。やはりそこは他作品との差別化のために若干、アレンジを加えるのが自然な判断だと思う。実際、自分もそうしたし。
そういう事情を鑑みると、ベースにツインテールは勝気なライバルキャラ、という設定はあるものの、いくらかアレンジを加えたキャラ設定が派生していったと考えるのが妥当であろう。つまり、元祖となるキャラはいないという事になる。ただし、これはさほど知識のない筆者が導き出した推論である。もしかしたらカリスマ的な元祖が存在するかもしれないが、そこまで追求した所でさほど意味があるとも思えないのでこの問題はひとまず措く。問題なのは、ツインテールがなぜに活発な女子を表す記号足りえるのかということだ。