第八項 五色の魔術師が織り成す、七色の景色
過去の名作をも引き合いに出し、ツインテールの正体をなおも探る筆者。身の程知らずとしか言いようがない。それでもツインテールの性格設定の定説を導き出し、この覆しがたい難題に挑む。いかにして筆者は王道ともいえる性格設定がなされるようになったのか、事実の解明にまい進する。
そうなると卵と鶏、どちらが先かのパラドックスに陥ってしまう。
ツインテールの女のコだから活発女子のキャラ設定が与えられたのか、活発女子という設定だからキャラデザがツインテールになったのか、興味は尽きない。が、現実的に考えればケースバイケース。そのどちらもというのが正しいのではないだろうか。蛇足であるが、自分の場合もまた両方である。最初のツインテールは文中に無表情キャラという設定は仕込んではいるものの、容姿については言及してない。あとで作画を行う段になって、本当に何も考えずにツインテールにしてしまったのである。理由は簡単。髪型で他キャラとの差別化を図るのが容易だからだ。顔の描き分けもろくすっぽできない画力でも、髪型という大きな部品を変えればそれなりに別人に見えるものだ。これは商業作品でもまま、見られるテクであり、ゲームなんかだと髪の色までもピンクとか緑とか、ありえない色彩でキャラ設定を方向付けるのが常套手段になっている。この色彩によるキャラの方向性は五人で戦う特撮戦隊モノがベースになっていると個人的には思う。レッドが主役、ブルーが準、グリーンが縁の下の力持ちでイエローがカレー好きという、あれである。まあ、カレー好きな黄色ヘアーのヒロインなどいはしないが。そして変則的なのがピンク髪。特撮戦隊モノではこのピンクが女性キャラなので、男女逆転した設定ではピンクが主役というのが結構ある。で、レッドがピンク的ポジションに収まるといった具合である。もちろんこれもいくつかバリエーションがあり、黒髪や茶色の髪がメインヒロインを張る場合も少なくない。むしろ髪に色がついたキャラのほうが脇役になるパターンが多いような気がするが、まあ、キャラの性格設定は概ねそんなものと思って間違いはあるまい。これプラス髪型を組み合わせることによって、色々な属性をキャラに持たせることが可能となるのだ。
話が逸れたが、次に自分が設定したツインテールの二人目。こちらは最初に設定ありきである。高飛車な女王様キャラなので、作中で安易に金髪ツインテールという説明を入れてしまった。活字の場合、それが読者に容姿のイメージを植え付ける強力な記号だからだ。
この記号のおかげで、後はキャラの名前を出しただけで読者が勝手に頭の中で金髪ツインテールのタカビー女をビジュアル化してくれるのである。なので、作画を行う段になってツインテールにせざるを得なくなった。当たり前である。本文ではツインテールって書いてるのに、挿絵のキャラがフツーの髪型だったら読者は混乱するだろう。もし読者が筋金入りのツインテールマニアだった場合、ツインテールを舐めるな! と、お叱りを受けてしまいそうだ。




