第二十三項 尾羽打ち枯らそうとも心は死なず。いまこそ羽ばたけ、不死鳥のように!
自身にはツインテールを作中に出す資格がない現実を思い知った筆者。しかし、その現実を突きつけられてなお、不屈の闘志で立ち上がる。こんな結末ではツインテールに興味がない作り手たちに顔向けできないとの義務感からであった。いま、筆者の逆襲が始まる。
理解できない? 魅力が分からない? ふざけるな! その程度のショボイ理由で選択肢をひとつ潰すほどバカバカしいことはない。考えてみろ! ツインテールが現実にほとんど存在しないからこそ、ツインテール好きはアニメなりゲームなりに逃避してくれるのだ。そんな上客をみすみす逃がす手はない。ここはひとつツインテールになんの脈絡も、大した理由もなく大いに登場してもらって、ユーザー様に媚びていただこうではないか。それこそがギブアンドテイク。いや、ウィンウィンの関係というものだ。
魅力が分からないなんてヌルい理由でツインテール女子一人登場させなくなったら、途端にキャラに幅が持たせられなくなってしまうじゃないか。そんなことは今までの経験でよく分かっているのだ。
多くの人を敵に回すのも覚悟のうえであえて言おう! ツインテールは便利な女なのだ!
髪形が特徴的だから差別化がしやすい! ヒロインになりきれないから性格設定の自由度が高い! ストーリーの途中で敵に回ったり退場とかも簡単にできる! 多数のサブキャラを活躍させたい作品ならメインヒロインにもピッタリだ! まさに刺身のツマのように、作品世界に彩りを与えてくれる存在なのである。こんな便利な記号、手放せるか!
大体現実的に考えること自体に無理があるのだ。ツインテールは面倒な髪型なのだから。その面倒な髪型にあえてする女を登場させるんだからその女の性格設定は間違いなく面倒な女だ。言われなくたって分かってる。でもいいんだよ。便利なんだから。男にとって便利な女をあえて演じるツインテールの面倒くさい女。確かに面倒なことこの上ないが、それってもしかすると、めちゃくちゃいい女なんじゃないのか?
面倒くさがられるのが分かってて、自分は一歩引いてツインテールで五、六番目の女のポジションに甘んじる。それってメインヒロインより覚悟のいることじゃないか? メインヒロインに抜擢されても、セカンド、サードヒロインが優遇される展開に耐えつつツインテールで頑張っちゃう。それ、めちゃくちゃ魅力的なんじゃないか?
見た目に騙されてはいけない。ツインテールは確かに魅力的とか、可愛いとは言いがたい髪形だが、その髪型にあえてするチャレンジ精神を筆者は評価したいのである。そこには可愛さをアピールしようだとか、男に媚びたいとか、あまつさえ金持ちへの憧れなどといった、低俗な下心など微塵も感じないのである。そこにあるのは、純粋なる作品世界への貢献であり、献身であり、そして一歩引いた奥ゆかしさなのである。そんないじらしい素顔はひた隠しにして、ツインテール女子はお嬢様を演じたり、敵役に回ったり、一番地味なメインヒロインに甘んじてたりもするのである。いわば助演女優賞、いや、賞など決してもらえない、よくいる端役に過ぎないのかもしれない。しかし、その存在感の薄さこそ、ツインテールの真骨頂といえるだろう。




