表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ただいま迷走中!?  作者: 呪理阿
六月 梅雨だろうがどんどん迷走
PR
84/102

84 牧童達

「あ」

『あ』

「ダグラスだ~!」

 テーブルに着いて、牧童さんやらやんちゃな双子やらを待ちつつ、シャロンと話をしてた。

 それを連れてトニーが戻って来た。で、その牧童さんの中に酒場で会ったダグラスを発見。

 タラッド‐タドだ。

 偶然って意外とよくあるよな。

「なんでここに?」

「なんでも何も、初めからここに来るつもりだったんだけど」

「…………シャロン達に何をする気だ!」

 あぁ、ダグラスん中じゃ、俺等=悪者なんだな。分からんでもない。

 酒場であんだけ暴れりゃな。でもって、荒くれどもに尊敬の眼差し向けられてりゃな。

「ダグ、アンタどうかしたの?」

 ダグの後ろからカウガールが顔を出した。……何と言うか、カウガールの服装が似合う人だ。褒め言葉だからな? けなしてるわけじゃねぇぞ。

「コイツ等、酒場で会ったんだ」

「へぇ、あんなに小さいのに酒場デビュー? 大人ね。睨まれたでしょ」

「……むしろ逆だ。荒くれ者を全部倒して、手なずけてた」

「ほんと!? ヘクターが喜ぶわ、どうもありがとう」

「違うだろ……ドーン、お前は能天気すぎる」

「いいじゃない、くよくよしないって事よ」

 ほんとに能天気だ。

「ヘクターって誰?」

「やぁ、美人さん! ヘクターって言うのはね、シャロンの旦那さんだよ。ちなみにそこの街のシェリフ」

 あ、なんだかすごく軽そうなのが居る。シルに滅茶苦茶近づいて、ガッツリ引かれてる。

 シルは最終的に席を立って、ジンを盾にする始末。

「こら、ニール!」

 ニールって呼ばれた軽い人は、笑って別の席に座った。ダグラスの説教もまるで堪えてねぇな。すげぇ。迫力あったのに。

 ……叱られるのに慣れてるんだな。そうに違いない。

「ね~、シェリフって何~?」

「保安官の事だ」

 へぇ。ありがとうヒル、聞いてくれて。

「はい、どうぞ」

「どうもー」

 シャロンがケーキを配り終わって、周りは手を組んで祈り始める。

 ……教会があったもんな。こういう宗教なんだな。

「いただきましょ」

 いただきます、と。

「美味しっ。すごいね、シャロン」

「うふ、ありがとう、シヴィル」

「何が入ってるの~?」

「かべちょろ、よ」

 かべちょろ? 壁ちょろっつたら、ヤモリ……?

「え、ヤモリ?」

「そうよ」

 ドーンが口を押えた。よかった、吹き出さなくて。あの人俺の真ん前に座ってるんだ。

「……流石、何が入ってるんだか分からない」

 少し年の行った牧童が苦笑しながら呟いた。

 ぜんっぜん分かんなかったよ……。まさかヤモリが入ってるとか。魔女の料理じゃあるまいし。

「味にも体にも問題はねぇんだ、気にするな」

『分かったー』

 それであっさり食べ続ける。

 ま、味にも体に問題ねぇんだからな。むしろ美味いし。

「成程、強いねこの子達」

「ドーン、そういう意味じゃない」

 ダグ、どういう意味か俺にも教えてくれ。

 ニール、いい加減シルから目ぇ離せ。ケーキの欠片落ちてるぞ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ