主人公は体力がないことがわかりました。 探索2
リリィの家はそれなりに大きかった
二階を調べるだけでも一苦労だ なにしろリリィの部屋もいれて6つも部屋がある。部屋のひとつひとつが大きいのだ。
リリィの部屋の隣はたぶん母の部屋だ。可愛い置物が沢山おいてあった。
なんだか優しい香りがして胸がとても苦しくなる。アンティークな机に沢山の本棚。小さなソファー。おしゃれなドレッサーに小物入れ。どれを見ても何故か懐かしい
高価そうなものもいくつかあったがとても売る気にはなれなかった。
母の隣の父の部屋は清潔感のある部屋だった。机の中にはたくさんの家族の絵がある。綺麗な絵…
何故、父はリリィを置いていってしまったのか…事情があってもちょっと酷すぎるだろう。リリィは日記を見るからにたしかにしっかりしているがまだ10歳だ。そんな小さな子をおいてくのは理解できない。きっとゲームのリリィは一人で暮らしている間とても寂しかっただろう。
くそ……父親にあったら飛び蹴りかましてやりたい。
とりあえず父親の部屋からはリリィの部屋にもあった青色の綺麗な石をもらった。それから小さな光る小瓶もいくつかあったので一応もらっておく
残念なことに家族の寝室と思われる部屋には特になにもなかった。
「………つかれる」
4つ部屋の中を探索したところで疲れてしまった さて、リリィは体力なさすぎる。
これはまずい。これでは町にいくまでリリィの体力がもたない
「体力作りから始めなきゃいけないかもね…」
先はなかなか長そうだ。
さて、体力の回復後、残り二つの部屋を探索だ。
「おお、本だらけだ」
書斎的な部屋はさながら図書館のように上から下まで本だらけだった。随分と古そうな本から新品のような綺麗な本からまで沢山ある
てかタイトルもすごいぞここの本
魔法全集 薬草のすべて 治癒魔法の基礎 治癒魔法の応用 妖精学
魔法道具の作り方 魔法動物について giftedの育成
見事にファンタジーすぎる。さすが異世界 中二病をくすぐる
どうしよう見たい。魔法とかめっちゃ興味ある
よし、ちょっとだけ……
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「やばい…ちょっとじゃすまなかった。」
気がつくと窓の外は真っ暗だ。うん、子供は寝る時間です
よし、とりあえず本を読んでいくつかのことはわかった。
この世界には科学という概念がない。いまだ解明されていないと本に書いてあったことは科学が深く関わっているものだ。
原因不明の項目に大きな炎の魔法を使うと魔法を使った人物は体調が悪くなる。とあったがそりゃあ具合悪くなりますよ。息うまくできないだろうし。
また、魔法は大きく5つに分けられていた。
攻撃型魔法 精神型魔法 治癒型魔法 能力補助型魔法 呪術型魔法
攻撃型魔法は炎や水を出すなど簡単な魔法から魔力でナイフのような武器を作ったり魔力そのものをぶつけたりして相手にダメージを与えることができる魔法。
精神型魔法は様々な応用の効く魔法らしい。幻覚をみせたりすることもできれば相手の怒りや悲しみなど感情をコントロールすることもできる魔法だ。ただこの魔法はかなり難しく使える人はなかなかいないようだ。
治癒型魔法はその名前のとおり相手を癒す魔法だ。相手の傷や心の不安を取り除くこともできる。ただしこの魔法は使える人が限られている。代々治癒魔法を使える家系は決まっておりそれも女性に多い、ごく希に家系などが関係なく治癒魔法が使える人物もいるらしい。
能力補助型魔法は魔法とはいっても本人は魔法は使うことはできない。相手に自らの魔力を与えることをを能力補助型魔法という。生まれつき多くの魔力を持っている必要がありまた安定した精神力が大切となる。
そして呪術型魔法。 これは攻撃も治癒も精神もなにもかもが使える最強の魔法とされていた。そして魔力などは関係がない。基本的に魔法は自らの生まれ持っている魔力を使いおこすものだが呪術型魔法の力の源は大きな感情だ。人を殺したいほどの呪いの感情から呪術型魔法が使えるようになると書いてあった。
「すごいなぁ…」
なんとゆうかこの一言に尽きる。魔法なんておとぎ話だと思っていたのに実際にこの世界には当たり前のように存在している。
この世界を楽しむのもいいのかなぁとちょっとおもってしまった
次は一階の探索とかですかね…