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第8節
私は気を取り直していった。
「それならばここを歩いて抜けるぞ。草の背丈も高いから身を隠せる。ファーム6のことはよく知らないが、そこに到達してから川を下ろう」
すると、ラービーがあごに手をやりながら、
「カフカ、ここを出るまで君がリーダーとして俺たちをまとめてくれ。そのファーム6とやらについたら、俺がリーダーだ」
「どうぞどうぞ」
私たちはそんな予定を立てながら、忍び足で進んでいった。
そうして無事に最初の目的地であるファーム6にたどり着いた。
「しっかり捕まってろよお前らァ!」
「ほ、ほんとにこれは虎太郎なのか!?」
「君が最初に出会ったのはこの虎太郎だろ」
水中に身を預けた途端、虎太郎の眼つきは変わり、声色は低く、口調と態度もパワフルに、そして大仰になっていた。
四つの足を駆使して前進した。
空には月が浮かび、ほのかな明かりを照らしている。
水面には反射した光が、長くて細い線となって漂っていた。
上に向かうにつれて深い闇が支配し、静寂を極めている。
亀の甲羅の上に猫と猿が一匹ずつなんて光景は、昼間だとしたら目立ってしょうがないが、こうして夜間に移動すれば誰の目にもつきにくい。
すると、風がひょうと鳴いた。
星が疎らに浮かぶ夜空から、一匹の鷹が降下してきた。




