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猫のカフカ  作者: キャベツはどうした
浮かぶチョコレート
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第7節

 しばらくしないうちに、また二匹の声が聞こえてきたが私はなるべく耳を貸さないようにして、テリトリーの巡回を再開しようとした。



 ふと、一ピースだけ放置されているチョコレートが、私の視界に入った。

 確かめてみると若干濡れている。

 残ったのは二ピースであったが、乾いている方だけを夫人は持っていったのだ。



 私はその取り残されたチョコをくわえると、川面に落とした。

 河原に近いところだったので、流れにさらわれることもなく、そのままぷかぷかと浮かんでいた。



 もっと川を下れば、私の友の家がある。

 もしかしたら、川上からチョコレートが流れてきたという話題を、私に持ってくるかもしれない。



 そんな取り留めもないことを考えながら、私は前足で押してやった。

 誰が捨てたのかもわからない、川面に浮かぶそのチョコレートは、波に揺られて流れていった。



<end>


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