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「じゃあ私はこれで、赤羽会長」
そう言って呆気にとられたようで私を見ている赤羽会長をよそに、私は裏庭を後にした。最後にわざと赤羽会長と呼んでみたわけだが、これで彼は会長になってくれるだろうか。まあならなかったときはしょうがないと思う、私に誰かの決意を揺るがせれるほどの力はなかったというだけだ。まあ私死ぬかもしれないんだけど、激しく嫌なのだけれどね。
赤羽会長が会長になるかどうかは、中等科になればわかることだ。にしてもあれだよなあ。中等科入って一年生ですぐに会長になるってことだろう?規格外すぎて言葉もでないよな。赤羽会長だしチートキャラってレベルの王子様だしまあ納得しちゃうけどさ。
今まで基本的に私は面倒なイベントやパーティは避けてきて、最低限のものにしか出席してなかったのだがもう中等科になるという時期なので流石にそうもいかない。
それに要約すると「元気のでないお母さんのお願い事だと思って今年はちゃんといろいろなパーティに出席してねはあと」というような内容の手紙が送られてきたので出ないわけにはいかない。
なので所謂金持ちの花見のようなものにもでなければいけない。
夜桜見るんだってよ……。
花というものに特別興味があるわけでもないのでご遠慮したいところなのだけれども、主催が青角くんのお家ということもありお母さんからの「絶対にでなさいよ」と念押しの手紙五通程度も届いているのでやっぱりでなきゃだよなー。
お母さんそんなに手紙を書く余裕があるのなら治療の専念しておくれよ……。お父さんがいつまでたっても安心できないじゃないか。
ちなみに春休みにあるらしい。春休みぐらいお家でゆっくりまったりしたいんだけど。
それに、何より最近癒し成分がたりない。
アヤノちゃんとか瑠奈ちゃんとかまりなちゃんとかさ。疲れる出来事ばかりで休息をとれないでいる。一年ぐらい休んでいたい気分だ。まあそんなこといったって休む暇なんてないんだけれどもね。
そういえば、六年生になってすぐのテストでも変わらず一位をキープ。
成績だけが取り柄ですからな。気を抜いて少しでも下がってみろ、私はガリ勉へと進化を遂げるぞ。ご飯を食べながら参考書を読むぞ、いや、それはマナー的によろしくないし多分ほかの生徒からの目もよろしくないことになるだろうからやめておこう。うん。
後、髪の毛がわりと長くなりすぎたような気もするので切ろうと思うという節をアヤノちゃんに伝えてみれば必死の形相で「やめてちょうだい」と言われた。ショートカットは美形にしか似合いませんもんねそうでした出過ぎた真似をしました。
しかし、わりと顔立ちはよろしいほうだとは自負してはいるのだけれど、何分この学院内の顔面偏差値の高いこと。
攻略対象キャラはもちろん、女性陣の可愛さは異常だ。良い例がアヤノちゃんだろう。キツめ美人、という言葉がぴったりだ。学院内での私の顔面偏差値など中の上程度だ自覚済みだ。
前世でこの顔だったら多分人生イージーモードだったんだけどね!
まあ今更どうでもいいんだけども。
そんなこんなで適当な日々を私は送って行った。
赤羽会長とは裏庭で話した日以来話していない。しかし、前より清々しそうな顔をしていたような気がするのでいいとしよう。間違った方向にさえ曲がらなければいいのだ。でもよくある小説での修正力とかが働いたら嫌だな。そうだよ考えてみればゲームの修正力とかあるんじゃないの?ないの?まずこの世界のことを私自身全然把握できてないからどうしようもないんだけどそこのところどうなんだろう。
私が頑張ればキャラが改心するのか、しないのか。
修正力あるなら私が何かしたとしても無意味ってことになるし。それともあれか、主人公が何らかのアクションを起こすことでキャラが改心することはあってもモブがどうあがこうが無理とかそういうのか。うーん、考えても考えれば考えるほど疑問ができてしまうばかりだしとりあえず後回しにしよう。
でも後回しにしてる問題、既にたくさんある気がするんだよなあ。
まあ気がするんじゃなくて実際あるんだけどさ。面倒くさい。




