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ぐえ、と変な呻き声をあげながら私は自室のベッドにダイブした。

骨が軋むように痛かったのですぐに後悔した。



あの時、アヤノちゃんが保健室に入ってきた瞬間その場は凍り付いた。

主に私が凍り付いた。

赤羽会長は安定して鬱だったしアヤノちゃんはひどく憤慨しているようだった。私も事が進むのがはやすぎて私も何が起きたかさっぱりわからないのだが、ただアヤノちゃんが赤羽会長を罵っているということだけは理解した。私だけがその流れにまったくついていけなかったわけだがね。

お、おうアヤノちゃん。それぐらいにしてあげておくれ、私別にそんな怒ってるわけでもないから。

そう思ったがただ言うなら、まあ私が怪我をしたことでまるで自分のことのように、もしくはそれ以上に怒ってくれるのはとても気恥ずかしくそして同じくらい嬉しかった。


怒りが収まらないアヤノちゃんをやんわり言葉でおさえてから、赤羽会長に「気にしていない」ということを伝えた。

ずっと伝えていれば納得できない様子ではあったけれどあの鬱々しい雰囲気からは抜け出してくれた。いや、まだ暗さが残ってるんだけどね。残るどころか有り余るほど感じたのだけれどね。それを表にださずに隠してくれたというか、うん。


ただ、寮の私の部屋の前まで私を送ることを譲ろうとしなかった。

まあ女子寮の前まできて「ここからは女子寮だから」と必死に抗議すれば引き下がってくれた。

その時アヤノちゃんもついてきてくれたわけだが赤羽会長へのガンのとばしかたがおそろしかった。アヤノちゃん女の子なんだからそんな顔しちゃだめだよ。折角かわいいんだから……!部屋に戻った後もアヤノちゃんの顔はムスッとしていて、怒っているのが目に見えてわかった。




そうして今に至る。


お風呂には入ったが傷にしみてとても痛かった、そしてお風呂に設置されている鏡を見るとやはり傷が生々しかった。

それに怪我が今ベッドにダイブしたせいで余計に悪化した気がする、私は馬鹿か。馬鹿だ。



にしても、赤羽会長の落ち込み様、すごかったなあ。


思い返してみてもあれは大げさではないかというぐらいに目が死んでいて雰囲気が暗かった。僕に関わらないでくれとでもいうようなオーラが全身からにじみ出ていた。それに今から清水の舞台から飛び降りてきますっていう顔だったぞあれは。生気を感じないレベルだった。


明日からは普通に戻ってるといいけれどな、なんて淡い期待を抱きながら私はその日眠りについた。体中が痛くてあまり寝付けなかったんだけどね。


そして朝起きて仕度を整えた私が部屋からでると赤羽会長が笑顔で待っていたのはまた別の話である。

ただ一つ言うのであればここは女子寮ですよ赤羽会長。


とりあえず迷惑だから帰ってくれないかと言いたいところである。

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