04:侍女は美女
せくしゃる的表現が少しだけあります。温いですけどね。
てくてくと自分の部屋に案内されていると、マッチョメンがふわっと何かを羽織らせてくれた。
ん?マントっぽいけど、上着?お風呂上りとは言え、キャミにショーパン姿じゃ寒かったのよね。風邪ひくの嫌だし。
とりあえず、感謝の言葉は必要よね。
「ありがとう。あなた寒くないの?」
「いや、大丈夫だ。俺をあんなに足蹴にして感じさせてくれた女はあんただけだ。王の花嫁候補じゃなくなるんだったら、俺の嫁になってくれな「お断りするわ」…即答されると傷付くんだが…」
「あたしの知ったことじゃないわ。」
ごめんなさいね、私これでも手加減してるのよ。
あら、やっぱりうっとりしてる。…正直にキモイって言ってあげた方がいいのかな。なんか太郎ちゃんも次郎ちゃんも、最初の頃から比べたら、マッチョメンを見る目が変わってきてるように思えるんだけど。
「わたくしが貴女様の侍女を務めさせていただきます、ヴィクトリアと申します。なんなりとお申し付けくださいませ。一生懸命務めさせていただきます。よろしくお願いします。」
部屋に着くなり紹介されたのは、私の専属の侍女だというヴィクトリアっていう女の子だった。
うわっ!すごい美人!!この子が王の花嫁候補になってもよかったんじゃないの?王宮に侍女で上がってるって事は、一応この子はこの国の貴族の娘でしょ?行儀見習いで上がってるんじゃないの?
「左様でございます。私の実家は子爵の位を授かっておりまして…ってどうかいたしましたか?」
美女があたしに向かって首を傾げている様子を見て、もう我慢が出来なくなった。
「きゃー!!美女ー!!しかもあたし好みぃ~!!!!」
「えっ!?きゃぁあ!!姫様!お止め下さいませ、後生でござ…っ!!…はぁんっ!」
「あら~?どうしたのー?可愛いほっぺが染まってきたわよぉ。」
「あっ…やっ!姫さ…っ!あんっ!」
「可愛いわぁ、ヴィクトリア…。このまま食べちゃいたい…。」
もう押し倒しちゃってもいいよね。よし、あたしがここのルールだっ!
「ヴィクトリア…ベッド行かない?もっと気持ちよくしてあげる。」
「…姫様ぁ…。」
潤んだ瞳で縋り付いてくるヴィクトリアをくすっと笑って、そのまま彼女の頬を優しく包んで、熟れて美味しそうな唇を貪ろうとしたら…
「待て待て待てぇぇい!!!!」
ちっ!!
邪魔すんじゃないわよ!!
大体何?そのク○ールカップスープのCMみたいな出方!ちなみにあたしは、生パンでもいいと思うわ。ていうか、生パン派よ。
傍目にもわかるように不機嫌な態度で、声がする方向を見た。
太郎ちゃんと次郎さんは唖然とした表情であたし達を見ているし、マッチョメン以下は前屈みで真っ赤っかだ。
ふっ…。何をおったててるんだか…。
「お…お前一体何をしようとしていた…。」
「見てわかんない?ヴィクトリアと愛のまぐわ「言わんでいいっ!!」あら、そう?」
「お前…同性がいいのか…?」
「うーん。当たらずとも遠からずってとこね。よく聞きなさい。あたしはバイなの!愛は性別を越えるのよ!!」
ぐっと腕に力を入れて、天に突き出した。
次郎さんはよよよってな感じで後ろによろめいた。あら、若いのに膝が弱いの?水が溜まってるのかしら。注射針があれば、あたしが抜いてあげるわよ。ついでにヒアルロン酸入れてあげたいわね。
「…ばい…?ばいとは…?いや、言わんでいい。大体わかるから…。それよりも…お前はいい加減ヴィクトリアの身体から手を離せ!!」
「えぇえ~?せっかくいい感じに身体が染まってきたのにぃ?ねぇ、ヴィクトリア?」
「…やっあんっ!わ…私…もう立っていられな…あぁんっ!」
「おいっっ!!!!!」
何よぉ。
そんなに怖い顔しなくてもいいじゃない。
あんまりうるさいもんだから、しぶしぶヴィクトリアの柔らかい胸から手を外して、近くにあるソファに座った。
もちろん、ヴィクトリアはあたしの膝に座らせたけどね。
私は付けパン派。




