表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
202/208

第202話 感動の再会

 うみからたら、オーデュ・スルスでたたかってるハナちゃんたちたすけて、プルウェアさんたちとライラックさんをさがしにこう。


 そうおもってたんだけどね。

 遠巻とおまきにえるまち状況じょうきょうおもってた以上いじょうにマズかったんだよ。


はレヴィアタン。おろかな人間にんげんさばかみである」

「あれがレヴィアタンなの!?」


 そらからひびいてくるこえってることがホントだとしたら、まち上空じょうくうにいる3つくびりゅうがレヴィアタンみたいです。


そらかって宣言せんげんしてるようにえたけど、だれはなしてるのかな?」


 になることはあるけど、いまはとにかくオーデュ・スルスにちかづくべきだよね。

 いつまでも、海面かいめんでぷかぷかいてる場合ばあいじゃないんだよっ!


「プル子ちゃん! わたしさきまちかってるから、ホリーくんたちをりくまでれてってあげてくれる?」

かったのデス!」


 そうったプルちゃんは、海面かいめんからかおだけしてるこおり巨人きょじんほうかっていったよ。


 さてと。

 それじゃあわたしこうかな。


 およいでくよりは、風の道(ウインド・ロード)かったほうはやいはず。


 わたしがそうおもった矢先やさき海面かいめんきゅう泡立あわだはじめたんだよ!


 はげしい飛沫しぶきが、オーデュ・スルスの上空じょうくうかってんでいく。


 あわてて風の道(ウインド・ロード)展開てんかいしなかったら、きっと怪我けがしちゃってたかも。


 なんてかんがえてるうちに大聖堂前だいせいどうまえ広場ひろばったわたしは、そこでソレイユさんをつけました。


 けがにん子供こどもたちにかこまれてる彼女かのじょは、ふるえながらもそら見上みあげてる。


「ソレイユさん!!」

「っ!? リ、リグレッタさま!? もどられたのですね!」

「うん! それで、なにきてるの!?」

「それが、レヴィアタンと名乗なのるあのりゅう突然とつじょあらわれ、大聖堂だいせいどう建物たてものごと上空じょうくうばしてしまったのです!」

大聖堂だいせいどうを? ってぇ!! づかなかった!! 大聖堂だいせいどうがなくなってるじゃん!!」


 風の道(ウインド・ロード)んできたし、そらにばっかり注意ちゅういけてたから、づかなかったよ。


「それで、けがにんもみんな広場ひろばてるんだね。おくれたひとはいない?」

「それが、ハナちゃんが大聖堂だいせいどうからてきたところをていなくて」

「なんですとぉ!?」


 ハナちゃんがそらげられてるってこと!?

 無事ぶじだよねっ!?

 ほっ。

 よくたら、レヴィアタンよりうえにハナちゃんがいるみたいです。


 たましいだけで詳細しょうさいえないけど、俊敏しゅんびんまわってるみたいだから、無事ぶじではあるみたい。


大丈夫だいじょうぶそうだね」

「そ、そうなのでしょうか」

「ん? なにになることでもあるの?」

「あれ……」


 そうげたソレイユさんや、まわりにいたひとたちのおびえきったが、1かしょそそがれてます。


 彼女かのじょたちがおびえてるのは、レヴィアタンがあの巨大きょだい尻尾しっぽげてるからみたいだね。

 たしかに、そのままろされたら、まち大波おおなみがくることくらいだれでも想像そうぞうできるでしょう。


 でも、わたしっているのです。

 うみには彼女かのじょがいることを。

 おまけに、そらにはハナちゃんがいて、まちにはわたしがいるんだよね。


「ソレイユさん、安心あんしんして。私達わたしたちがなんとかするから。わりに、まちひとをこの広場ひろばあつめてもらってもいい? できれば、みんなが1かしょあつまってるほうたすけやすいからさ」

「……わ、かりました。ですが、本当ほんとう大丈夫だいじょうぶなのですか? その、お二人ふたりだけで……」

「ふふふ。ソレイユさん。じつはね、わたしとハナちゃんだけじゃないんだよ」

「え?」

「まぁ、すぐにわかるとおもうから、たのしみにしててよ!」


 こんな状況じょうきょうなにたのしめと!?

 とでもいたげなかおをしたソレイユさんをいて、わたしちかくの建物たてもの屋根やねのぼりました。


「えっと、ネリネはどこに……あ、いた!」


 オーデュスルスにならんでる建物たてものよりもたかいえうごいてたら、目立めだつよね。

 おかげで、すぐにネリネをつけることができたよ。


 ネリネにけば、きっとみんなもいるはずだから。

 色々(いろいろ)手伝てつだってもらえるはず。


 そうおもってさがしたんだけど、おもいもよらないかたちこうそうすることになるのです。


「えっ!? レヴィアタンって、ほのおけるの!?」

 頭上ずじょうにいたレヴィアタンのくびの1ぽんが、口元くちもとからほのおをチラつかせはじめてるのです。


「サラマンダー! あのほのおまかせるよ!!」

 かぜこえせて指示しじしたわたしは、視界しかいはしうごくレヴィアタンの尻尾しっぽにしました。


 上空じょうくうにはくろ雷雲かみなりぐも発生はっせいはじめてるし。


 どうやら、悠長ゆうちょうにしてる時間じかんはないみたいです。


 間違まちがいないね。

 レヴィアタンはオーデュ・スルスのまち完全かんぜんこわすつもりなんだ。


 下手へたしたら、古代こだい都市としイゼルみたいに、このまちしずめられちゃうかも。


 そんなこと、させないけどね!


 オーデュスルスはうみそばにあるから、ちょっとてこずりそうだけど。

 ノームのちから使つかえば、まち崩壊ほうかいふせげるはず!


 あとは、大波おおなみさえなんとかできれば―――。

 なんて、それは心配しんぱいのしぎだよね?

 だって、彼女かのじょみず主神しゅしんなんだし。


 わたしわたしにできることに専念せんねんしなくちゃ。

 そうおもったとき、レヴィアタンの猛攻もうこうはじまったのです。


 強烈きょうれつ地震じしん見上みあげるような大波おおなみ、そしてそそ業火ごうか


 地震じしん業火ごうかについては、ノームのちからとサラマンダーのちからでなんとかできたよ。

 大波おおなみほうも、プルねえあやつこおり巨人きょじんめてくれたのです。


かみかた不届ふとどものよ。みず主神しゅしんプルウェアのにおいて、さばきをくださん!!」


 彼女かのじょがそうって姿すがたあらわした瞬間しゅんかん当然とうぜん、オーデュスルスのまちざわめいたのはうまでもないよね。


 さてと。

 これでレヴィアタンがあきらめるわけもないし。

 ここからが本番ほんばんです。


 きっと、ハナちゃんもわたしたちにづいてくれたはずだからね。

 めていきましょう。


 それにしても、どうしたらいいのかな?


 レヴィアタンがここにあらわれたってっことはさ、ライラックさんも一緒いっしょにいた可能性かのうせいたかがするんだけど。


 もしかして……頭上ずじょうにいるレヴィアタンって。


 それがホントなら、プルウェアさんたちとライラックさんの“感動かんどう再会さいかい”になるんだよね?


 そのへんは、あとでじっくりとけたらいいな。

 それこそ、おちゃでもみながらね。

面白いと思ったらいいねとブックマークをお願いします。

更新の励みになります!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ