「初陣」
キリいいところまで書こうとしたら普段より長くなってしまいました。
あなたを好きにならなきゃ良かった〜エルフに生まれ変わったお医者さんの波瀾万丈記〜
9話「初陣」
【ソフィーとアイシャの恋バナから数日後】
この日は、アリアの授業は休みで、2人は王都の商業地区を歩いていた。
「ねぇ姉さん、そーいえば今日なんで師匠の授業無いの?」
「あれ、言われてなかったっけ?なんか、最近東の方で魔物が増えてきてて、近くの集落とかが危ないから、討伐隊が編成されたんだって。確か、一昨日出発したはず。」
「え?それって大丈夫なの?」
「大丈夫だよ。多分。でも、それで王都に、兵士が半分くらいしか居ないから、師匠も呼ばれたんだと思う。」
「そっかぁー」
ソフィーは授業が無くて少し不満そうだ。それに対しアイシャは…
「たまには良いじゃん!のんびり遊ぼうよ!」
そう言ってソフィーの腕を組んでくっついてきた。
(確かに…たまにはこういうのも良いかも…なんか、アニメで学生が遊んでた感じに似てるな…まぁ、私はそんなの出来なかったけど。)
入退院、学校を休んでばかりだった彼女が、前世で諦めてしまった事の1つだった。
「うん!楽しも!」
「じゃあ!私がソフィーの事コーディネートしてあげる!」
「えっ…良いよわざわざそんなの…」
「いいの!ぶっちゃけソフィー服のセンス無いし。なんか、魔法と本しか興味無いみたい…今では服どうしてたの?」
アイシャのストレートな言葉がソフィーにグサリと突き刺さる。
(うっ…確かに前世から本は大好きだし、魔法に関する本も読んでて自然と興味湧いちゃったんだよな…)
「えっと…今ではずっと服は、かーさまがこっちで買ってきてくれたのとか、お下がりを里で着てたよ。」
その言葉にアイシャは若干、呆れと驚きの表情だ。
「そりゃあ、ファッションに疎くて当然だ…はぁ…ほら行くよっ!」
そう言ってソフィーの手を、ギュッと握りしめて、洋服店が並ぶ方向へと走り出した。
【2時間後】
「うぅ…もう限界…足が棒だよ…」
アイシャに洋服店を何軒も連れ回されたソフィーは、疲れてげっそりとしてしまっている…両手には様々な店の名前の紙袋がある。
「足が棒って何か?って、あっ!あのアクセサリーのお店も見てみよ!」
「姉さん…ちょっ…」
(やばい、限界…)
「ん?ソフィーどうしたの?」
「えっと…」
「に…」
ぐぅううううう〜
鈍い音がソフィーの腹部から鳴り響く。
「肉串食べたい…」
燃え出しそうなくらい顔を真っ赤にしてソフィーは、空腹を訴えた。
「んーじゃあ、お店探そっか?少し歩けばあるでしょ。」
「うん、行こ!」
と、その時だった。
カンカンカン カンカンカン
南の城壁の方から甲高い鐘の音が鳴り響く
「え?もしかして魔物が出たの?」
「えぇ…でも大丈夫よ。兵士が倒してくれるだろうし。」
(そうよね、それがあの人たちの仕事だし…今だって討伐t…って待って、つまり…)
ソフィーが大事な事に気づく
「待って姉さん!」
ソフィーがアイシャの腕を掴む。
「どしたのソフィー、そんな顔して。」
「今って、討伐隊で兵士が半分近く出払ってるんでしょ?」
「でも、半分はこっちに居るんでしょ?」
「だけど、強い人みんな居ないんじゃないの?逆に討伐隊の方に、弱い人連れてくなんて無いでしょ?」
ソフィーの考えが分かったのか、アイシャも険しい表情になっていく。
「ねぇ、ソフィーこれってやばい?」
ソフィーは頷いて
「うん、やばい。」
「鐘がなってた門の方行く?」
「うん、行こ。このために必死に魔法習ってきたんでしょ。」
2人は覚悟を決めて頷く。
そして、鐘がなった南の門へ向かって走り出した。
(出来れば、杖を持ってきたかったな…買い物だけだから要らないと思ってた…まぁ、杖は魔力を増加させるだけだから、無くても魔法使えるけど…でも無いと心許ないな。)
「どんなのが出たのかな。」
「さぁ…仮にそんなに強くない奴でも数によっては厄介ね。」
「そうね。それにしてもこのタイミングなんて…」
(まるで、兵士が減っているのを狙ったみたい。)
「姉さん」
「ん?」
「無茶しないでね…」
自分を心配してくれる妹分の言葉にアイシャはクスッと笑って
「その言葉、そっくりそのままお返ししとくね?」
「うっ…ってこんな会話してないで急がないと!」
その後も走り続け、やっと南門に着いた。
着いた瞬間、城壁の外で鈍い音で爆発音が鳴り響く。あちこちで兵士が大声で叫んでいる。
城壁の上では、数人の魔法使いが遠距離魔法を放っている。
実戦の経験が乏しい2人は、焦りの表情を浮かべる。
すぐ近くを足と腹部を負傷し流血した若い男の兵士を載せた担架が通り過ぎる。
その生々しさにソフィーは…
「うっ…」
血なまぐさい匂いが漂ってきて、ソフィーは少し吐き気がした。
「ソフィー大丈夫?」
「ごめん、姉さん…大丈夫だよ。こうなってる事くらい分かってたから…」
「ソフィー!!アイシャ!!」
知ってる声が2人を呼んでいるのが聞こえた。
アリアだ。城壁の上で他の魔法使いと共に居た。
「「師匠?!」」
「ちょっと、こっちに来てくれ!」
「はい!」
『風』
2人は風魔法で、一気に城壁に飛び乗る。
「それで師匠、状況はどういう感じですか?私と姉さんは何をしたら良いでしょうか?」
ソフィーは、焦りを感じながらも冷静に師匠の指示を仰ぐ。
「あぁ、とりあえず2人にはここで他の魔法使いと共に遠距離魔法で魔物たちを倒してちょうだい。
魔物は、主にゴブリンやオーク、ウォーウルフ等の下位から中位の魔物だ。
2人でも問題無く倒せるわ。
数が多いから、2人は絶対に城壁の外には降りないで。
城壁に近づいてきた奴や、外で兵士と接敵している奴の援護等をお願い。」
「「了解しました、師匠!」」
「私は一度ここを離れるわ。2人とも頼むわね。」
「あっ、師匠、この荷物どこかに持って行って頂けますか?」
ソフィーはそう言って両手の紙袋を差し出す。
「ん、分かったわ、終わったら取りにおいで。」
そう言ってアリアは、城壁を飛び降りて去っていった。
(師匠が私たちに頼ってきた…やるっきゃない!)
「よし、ソフィー、やるよ?いいね?」
「うん!」
2人はこの状況に覚悟を決め、心の中で魔法を唱える。
『氷柱剣』『火焔弾』
2人は、それぞれ魔法を勢い良く、魔物に向けて放つ。
ソフィーの『氷柱剣』が、オークの胸に突き刺さり、血が吹き出す。
そして、鼓膜に響く唸り声を上げた後に、倒れて動かなくなった。
アイシャの『火炎弾』も数匹のゴブリンに命中し、焦げ臭い匂いを撒き散らした。2人とも、見事な操作の魔法で、それぞれ魔物に命中しさせていく。
(これが…戦い…)
その後も同じ攻撃を繰り返し、城壁の周りは、魔物の死体が山積みになってゆく。
時々兵士が魔力回復のポーションを持ってきてくれるので、それを飲み、継続的に魔物狩りを続ける。
「ふぅ…これ一体いつまで続くのよ…それにしてもこのポーション苦すぎ。」
ポーションを飲みながらアイシャが愚痴る。
「そんなこと言ったって…来るんだからどうしようも無いでしょ…倒さなきゃ王都の人が危険だし。それに、ポーションだって必要でしょ。良薬口に苦しってこと。」
「何それ?」
「よく効く薬ほど、味は苦いってこと。」
(てか、この言葉、確か、孔子とかの言葉のはず…知らなくても仕方ないか…)
「ふーん、でも蜂蜜とかでも入れてくれたら良いのにね〜」
「姉さん贅沢言わないの。それより私たちこんなにのんびりしてて良いのかな…」
2人は、戦闘している所から少し離れた城壁の縁に並んで座って、足をぶらーんとさせてポーション片手に休憩をしていた。
しかし、魔物が全滅したわけではなく、交代で休憩している感じだ。今でも放たれた魔法の爆発音が聞こえてくる。
「そろそろ行こっか。」
珍しく、アイシャがやる気満々だ。普段の座学と違い、魔法でドンパチ出来るからだろう。
「うん、良いよ。行こ。」
ソフィーは返事だけして、アイシャと2人で小走りで戦闘している方へ移動し始めたが…
その時だった。
雲を切り裂き、空から、1つの赤い火の玉が南門に向かって落ちてきた。その威力は、城壁を破壊するのには十分で、門は粉々になり、周囲に衝撃波が広がる。あちこちから兵士達の叫び声が聞こえた。被害を受けた南門の辺りからから黒い煙が立ちのぼる。
そして、雲の中から、黒い大きな影が…
「ねぇ、何であんなのがこんな所に居るのよ…」
空を見上げるアイシャが、震え気味の声で呟く。
「えっ…あれって…」
それはソフィーが以前、軍務局の図書室で読んだ本に載っていた。
それは、上位種の魔物と分類され、滅多に姿が見れない希少な魔物だった。
全身に漆黒の爬虫類に似た硬い鱗、同じく鱗に覆われた細長い頭と大きな口に、キラリと光る鋭そうな牙。鱗に覆われ、先端に数本のトゲが生えた長い尻尾、コウモリに似た見た目の大きな翼…前世の本やマンガ、ゲームでソフィーがこれまで目にしてきた物といくつも類似していた。
竜の仲間の飛竜だ。
その30m近くの巨体が、雲の上から南門に向かって羽ばたきながら降りてくる。
「飛竜…なんでこんなのが…」
アイシャは、恐怖でヘナヘナと腰が抜けてしまいそうになり、ソフィーが必死に支える。
「ちょっ、姉さん!こんな所で!立って!」
焦りながら必死にアイシャを立たせる。
「ねぇ!待ってあの野郎こっち見てない?」
アイシャの声は今にも泣きそうなくらい震えている。
「え?!」
確かに、飛竜は、南門から顔をこちらに向けている。南門は最初の攻撃で壊滅したので、周囲に狙いを変えたのだ。そして、口を半開きにして、口元に熱が収束し始める。
「あっ、これヤバいやつだ…師匠…今までお世話になりました。」
「なんで死ぬ前提なのよ!まだ姉さん生きるんでしょ?白馬の王子様来てないでしょ?」
戦闘中とは思えない会話をしていたら2人の方に向かって庶民の家一つ分くらいの大きさの火球が放たれる。
(実戦は初めてだけど…)
『聖光防御』
そう唱えて、ソフィーは火球に向かって両手をかざす。すると、目の前に、金色の大きな魔法陣が展開され、火球を防御した。
(くっ…痛い、熱い、痺れる…でも、止めないと。)
ソフィーは皮膚が焼けていく感じがしたが、それでも防御している手を止めることは無かった。そして、しばらくすると、火球は霧散し、消え去った。
「ふぅ…あんなの連発されたら敵わないよ。」
「ソフィー、手が…」
アイシャに言われて自分の手を見ると、手のひらが火球の熱で火傷をして皮膚が焼けてただれてしまっていた。
「大丈夫、自分に回復魔法かけるから。」
『回復』
するとみるみるうちに焼けて真っ赤だった皮膚が治って行った。元に戻ると一回両手を開け閉めして、手の感覚を確かめる。
「ねぇ、ここからどうするの…?師匠が戻るの待たないの?」
飛竜が現れたからか、前とは打って変わって、怖いからか慎重なアイシャ。
「こんなバケモノ放置出来るわけないでしょ。私が風魔法で奴の近く行くから、姉さんはここから援護して。出来そうなら他の魔法使いにも頼んで。」
「ねぇ!ソフィー危ないって。あんなのに勝てるわけ…」
その言葉をソフィーは遮り、
「勝てないと思ってるから勝てないの。諦めたらそこで試合終了なんだからね!」
(うわ、これ前世で言ったら絶対引かれるやつだ。)
「うっ…でも無茶は絶対ダメだからね!ソフィーが大怪我したら私が師匠に怒られちゃうんだから。」
「はいはい、分かったわ。姉さん。援護よろ。」
『風』
流し気味で返事だけしてソフィーは両手足から風を出して、離陸し、飛竜と同じ高さへ向かっていった。
「さて、君は何が効くのかな…」
ソフィーは以前読んだ本の内容を頭の中で掘り出そうとする。
“主に、炎属性の竜種には、水魔法や氷魔法が有力と言われている。しかし、そもそも竜種自体が強力な種類のため、人間の氷魔法では効かず、相性を覆される事の方が多く、これまで多くの冒険者を葬ってきた。”
(つまり、氷魔法ぶっぱなせばOKって事だよね。よし!)
『複数発動』『氷柱剣』
飛竜の方へ向かいながら、ソフィーは魔法を発動させる。
空中に雪の結晶の魔法陣が複数展開し、そこから氷の剣が、生成され、飛竜に向かって飛んでいく。
「当たれ!!」
その願いは確かに聞き届けられ、飛竜の胴体に命中した。確かに命中した。
が、硬い鱗を貫通することが出来なかった。
「ちっ、硬い…」
(でも、あいつの気をこっちに逸らす事は多分出来た。)
ちょっかいを出された事にムカついたのか、飛竜はソフィーに向かってブレスを吐いてきた。
「うぉっ、危な…」
そのブレスをソフィーは、手足から出している風魔法で上手くかわす。
「かわしたけど、あっつい…」
(氷柱剣じゃダメージが与えられない…もっとダメージが入るもの…)
ソフィーには1つ心当たりがあった。しかし、それは以前、使用した時は無事では済まなかった。使用後、倒れてしまった。
後から意識が戻った時に、両親から使って成功した事を教えてもらった。
あれから師匠の元で練習したものの、なかなか、魔力操作が上手く行かず、成功とは言い難かった。
(相性的にも効くはず…後は、私が耐えれるか…前みたいな事をやらかさないか…)
飛竜の攻撃を、風魔法を用いて必死にかわしながら、2、3分、ソフィーは使うか考えた。
(この前使わずに、時間を稼いでいれば、師匠が来て、一緒に仕留める事が出来るかもしれない…
だけど、いつまでこいつが私にヘイトが向いているか分からない。
下からも魔法は撃たれている。
もし仮にそっちに注意が向いたら、姉さんや他の魔法使いが危ない…やっぱり…やるしかないんだろうね…)
ソフィーは覚悟を決めた。
(今ここで魔法を使い切って意識を失ったら確実に死ぬ。風魔法で着地する分の魔法は残すイメージを頭に想像…)
そして、ソフィーは確実に成功させるために両手を目の前に伸ばして広げ、直接口で唱える。
「『死之氷結』」
ソフィーの目の前に巨大な魔法陣が現れる。そこから、『氷柱剣』とは比べ物にならないサイズの大きさの先端の尖った氷が生えてきて、飛竜を狙う。
(師匠の元での修行の成果を今ここで!)
「喰らええぇぇえ!!」
魔力操作で、飛竜に向かって氷を放つ。
しかし、それは、すんでのところでかわされてしまい、左の脇腹をかすっただけだった。
しかし、飛竜は脇腹から流血しだした。
(かわされたけど、これなら効く!)
怒ったのか、雷鳴のような雄叫びをあげて、火球をソフィーに向かって放つ。それをソフィーは落ち着いて難なくかわし、
「『複数発動』『死之氷結』」
魔法陣が、更に2つ現れた。氷を2本追加され、合計3本で、別方向から、飛竜を狙う。
目はちゃんと見開きながらも、頭の中で、3本の氷が飛竜に突き刺さるイメージを描きながら魔力操作をする。
飛竜は、流石に焦ったのか、かわそうとしたが、3箇所、別方向からの攻撃。簡単に回避は出来ない。
気づいた時には、氷は3本とも飛竜に突き刺さっていた。
1本目は最初に傷をおわせた左の脇腹、もう2本目は右の翼、そして、3本目は首に横から突き刺さった。
傷口から滝のように血が吹き出す。
グギャアァァァ…グァ…
叫び声を上げたものの、先程よりも弱々しく、その鳴き声と共に、飛竜は地上に落ちていった。
そして、南門の外の平原に凄まじい衝撃と共に着地した。
地上には、もう動いている魔物は居なかった。
おそらく、アイシャや他の魔法使い達だろう。
大量の死体で、この世のものとは思えない悪臭がした。
死体しかないが、それでも、周囲を警戒しながら、ソフィーは確実に飛竜を仕留めたか確認するために、風魔法で安全に地面に着地する。
魔力をそれなりに使ったため、少しふらついたが、それ以外は服があちこち焦げた位で、目立った怪我も無い。
そして、完全に死んだ事を確認したソフィーは、人差し指を空に向かって突き上げる。
そこから細い火が真っ直ぐ打ち上げられる。
そして、20m程行ったところで、パンっ!鳴り、綺麗に様々な色で花開いた。
ソフィーがしたのは、火属性魔法を応用して打ち上げた花火だったのだ。
そして、その花火は城壁の方からも打ち上げられた。アイシャだ。事前に討伐完了した時の合図にしていたのだ。
この魔法を作ったのは、ソフィー、アイシャ、アリアの3人だった。
発案者はもちろん前世の記憶があるソフィー。
毎年夏に病室の窓から見えた花火がとても綺麗で印象的だったのだ。
それは、病弱で心まで弱らせた彼女を元気づけてくれた。それをこちらでも再現したいと思ったのだ。
原理は前世のとは違うものの、初めて見た2人にも好評だった。
無事に飛竜を倒して、一安心して、ソフィーは城壁の方へ戻ろうとしたが…
「おやおや、兵士はほとんど出払っていると聞いていたのに…全く、使えない雑魚魔物どもですね。あの飛竜はそれなりに気に入っていたんですが…残念ですね…それにしても先程の空に打ち上げたの綺麗でしたねぇ〜」
突然、ソフィーの背後から冷たい声がした。
そして、ソフィーから少し離れた地面から禍々しい黒い渦が現れた。
その渦から、真っ黒な男が現れる。真っ黒な髪に、赤く黒い角が生えている。
真っ黒なスーツや執事が着るものに近い服を着ている。
その手は殺傷力の高そうな尖った黒い爪がある指が5本生えていた。
体からは黒い煙の様なオーラが立ち上っている。
その強大な魔力にソフィーは警戒して、瞬時に『氷柱剣』を生成して、身構える。
「あなた、何者?」
「おっと、これは失礼。挨拶が遅れました。我は魔王ギルガゼイヤ様率いる、72柱の悪魔の1人、オリアス。以後お見知りおきを。本日はガイロニア王国の皆様にご挨拶に伺いました。」そう言って礼儀正しくお辞儀をした。
To Be Continued
明日から少し泊まりで外出するのでWiFiが無いので、更新できません。Wordは使えるので、執筆はするので、帰宅したらまとめて更新します。