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ちょっと年上の女の子  作者: らすく
第4章 遠征
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何かを知っているのか!?

 (ここは・・・・。)

 ここはオーストラリアのメルボルンでした。

 僕は今、遠征で滞在しているはずなのです。

 でも・・・・、何かが違うのです。

 というか違和感があります。

 でも、その違和感の正体は、すぐに分かりました。

 ・・・とても小さいのです。

 とても僕は小さいのです。

 とても僕の身体は、とても小さいのです。

 それはいつか見た幼い自分の夢・・・・・。

 そして僕はサングラスでスーツの男性と一緒にいるのです。

 (ん・・・?)

 サングラスの男性は、誰かと話してます。

 その相手は、いかにも温厚そうな口髭を生やした男性でした。

 そしてこの人の側には、ヤンチャそうな女の子がいます。

 口髭の男性の脚を蹴っていたりするのでした。

 本当にヤンチャなのでした。

 (あれ・・・?)

 僕は気が付いてしまったのです。

 この口髭の男性と女の子は・・・・・!

 「は!」

 僕は背後から、トントンと肩を叩かれたのでした。

 (一体・・、誰・・?)

 勿論確認したくて、僕は振り返りました。

 でも・・・・。、。

 「のわっ!!」

 そこには何と・・・・、あのカンガルー格闘王がいました。

 そして両手にはグローブをハメています。

 「な、なんだ・・・。」

 勿論、カンガルー格闘王が僕の言葉に返答する訳もなく、無表情なのです。

 そして・・・。

 カンガルー格闘王は、右手を振りかぶりました。

 ==== パーンチ!!! ====

 「ぐあああああ!!!!」

 ~~~~ ジリリリン!! ~~~~

 目覚ましが鳴り響きました。 

 「はあはあ・・・。」

 僕は目が覚めました。

 夢の中の映像があやふやになります。

 それは何か大切な事を思い出しかけていた様な・・・。

 (うーん。わかんない。)

 僕は頭を切り替えて、顔を洗いました。

 ~~~~ チーン ~~~~

 トーストを焼きあがりました、勿論サニーの分もなのです。

 「美味しいな。」

 いつの間にか、サニーは起きています。

 今日もサニーは、ニコニコしながらトーストを頬張っているのです。

 そんな彼を見て、僕は思うのです。

 本当に彼には、ストレスというものは存在しないのでしょうか。

 それ自体は別に悪い事ではないと思います。

 むしろ自分としては、そんなサニーに触発されてみようと思う位なのでした。

 そして僕たちは身支度を調え、コートに向かったのでした。


 ==== ハッハッ ====

 今日もアカデミーの練習は激しいです。

 それでも僕は、全く辛くはありません。

 何故かというと、いつになく身体が軽い気がするからなのです。

 そして気のせいか、テニスボールがよく見えるのでした。。

 その軌道まで、よく見えるのです。

 「ハッ!」

 ボールを打つときに、思わず大きな声を出してしまいました。

 ラケットの芯にボールが当たっている手応えがします。

 それだけ気持ちも乗っている、という事なのでしょう。

 気持とは、肉体に大きな影響を与えるのか、と感じる自分なのです。

 しかし・・・・。

 ==== 気のせいではない。 ====

 「ハッ?」

 突如として僕の背後から、言葉をかけられた気がしました。

 気のせい、と言うのは今一つ自身が無いからなのです。

 そして僕は、その声の主の方に向いたのです、が・・・。

 ==== !!! ====

 僕は驚愕しました。

 その声の主とは・・・。

 「な、なな・・・。」

 まさかまさかの、カンガルー格闘王・・・。

 「は、はわわ・・・。」

 動物園の中から出られないと思っていたカンガルー格闘王が、フェンス越しに自分の方を見つめています。

 勘違いではなく、明らかに僕の方を見ています。

 しかもグローブをはめて腕を組んでの仁王立ちなのでした。

 (う、うん・・・。)

 やはり自分の気のせいなのではないのでしょうか。

 目の前の現状が信じられない僕は、ゴシゴシと目を擦ったのでした。

 「何をボーっとしている!」

 怒号がこだまします。

 「はっ・・・!」

 僕はサンダー、ライトコーチに注意を受けました。

 「す、すいません・・・。」

 コーチに向かって帽子を取り謝罪の意を伝えた僕は、気を取り直して練習に入りました。

 でも・・・、やっぱり気になるのです。

 少しだけ間をおいて、先ほどのフェンス越しをみやりました。

 (は・・・、誰もいない。)

 やはり全てが、自分の気のせいだったのでしょうか。

 自分の集中力はまだまだなんだ、と思いました。

 そう思ったのも束の間・・・、別の視線を感じました。

 その視線の先にはサニーがいました。

 彼はニヤニヤと笑っています。

 僕はハッ、としました。

 (何だサニー?何かを知っているのか!?)

 僕は心の中で叫びました。

 しかも・・・。

 さらに僕は別の視線を感じたのです。

 その視線の先は・・・・、ヒートだったのでした。

 サニーとは対照的に、表情は押さえられています。

 しかしうちに秘めたると思われる思いは、自分には感じられるのです。

 (ま、まさか先程のカンガルー王は・・・。)

 自分の顔を流れる冷や汗を、僕は感じました。

 あれは幻だったのでしょうか・・・、それとも・・・・!

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