この二人の関係は・・・・・・・(!?)。
二人(?)の汗が飛び散ります。
その汗の軌道すら、今の僕には見えている気がします。
=== ハッ! ===
それはひとつの区切りを意味するという、掛け声だったのでした。
二人(?)の動きはピタッと止まったのです。
そして・・・。
=== バッ! ===
ほぼ同時に、この二人(?)はバックステップで離れたのでした。
そして二人(?)は距離を取って、また向かい合っています。
まだ2(?)の間の緊張は、とけていません。
でもじきに均衡は解消されました。
二人(?)は・・・・、お互いにお辞儀をしたのでした。
===== ガクッ =====
そんな二人(?)とみて、僕はズッコケたのでした。
それは勿論、このカンガルー格闘王の人間的な行動に対してなのです。
このカンガルー格闘王の一連の行動は何者かにやらされている、とう感じはしないのでした。
自分としては、彼(?)は自発的にアクションを起こしている、と受け取れるわけなのです。
彼(?)には、いわゆる人格(?)いやカンガルー格(!?)とうものが、あるのではないでしょうか・・・・。
それ故に、このカンガルー格闘王は人間並みの知性が備わっているのではないか、と思ってしまうのです。
(はっ・・・・!?)
ボクが勝手に一人で盛り上がっているスキに、ジャッカー・チンは去っていったのでした。
この人は本当に、このカンガルー格闘王とスパーリングをしにきたのでしょうか。
純粋なトレーニングと目的に、来たのでしょうか・・・。
それとも気まぐれ、もしくは遊びなのでしょうか・・・。
いえいえ、そのような事を言うと、このカンガルー格闘王に対して失礼です。
それにしても、このカンガルーの格闘センスときたら・・・・。
確かに目を見張る動きだったのでした。
一人(?)残されたカンガルーは、どうしたものなのでしょうか。
しかし僕のそんな杞憂は、全くのご無用なのでした。
===== ゴロン =====
カンガルー格闘王はその場に、仰向けに寝っ転がったのでした。
===== ゴシゴシ =====
後ろ足で、自分の身体を掻いています。
その様はまるで、仕事に疲れた休日のサラリーマンの自宅での様子を連想させるのでした。
まあ、あくまでも僕の偏見なのかも知れませんが・・・。
そんな彼(?)の姿を見て、ますます人間的だな、とボクは思ってしまったのでした。
「さあ、帰ろうか。」
先ほどのスパーリングに対して特に余韻に浸るわけでもなく、ヒートは僕達に帰ることを促したのでした。
そして帰りの鉄道にて・・・・。
「ヒート、さっきのカンガルーが、今日の目的だったんだね。
凄いスパーリングだったよ。」
僕は今日の動物園の目的が、あのジャッカー・チンとカンガルー格闘王のスパーリングだったことをヒートに確認の意味で言ったのでした。
ちゃんと事前に彼は、ジャッカー・チンが来ることを調べていたのでしょう。
しかし、そんな自分の推測は簡単に裏切られたのでした。
「ん?さっきのカンガルーが?何?」
意外にもヒートは先ほどの出来事を、さほど意識していなかったような口ぶりなのでした。
流石に僕はうろたえたました。
「ええ?動体視力を鍛えるためだったんじゃないの?」
ヒートの態度に対して僕は若干の苛立ちを感じながら、再びその事について問うたのでした。
「なんで?今日は休みだよ。なんでそんなことをしなきゃいけないの?」
どうやら惚けているわけではなく、ヒートは本当にそう思っているようなのでした。
そんな彼の返答に対して、僕はガクッときてしまったのでした。
どうも僕は勝手に一人で、盛り上がっていた様なのでした。
そんな僕を見て、サニーは笑顔を見せていました。
流石にボクは、腹が立ちました。
そして僕は思わずサニーの両頬っぺたを、軽くつまんでしまったのでした。
「いてて、ミナミ・・・・。」
それでも、サニーは笑っているのでした。
ムカつきます・・・・。
僕達はアカデミーに帰りました。
このまま一日が終わるかと思うと、そうゆう訳でもなかったのでした。
聞こえてきました。
ラケットがボールを叩く音が・・・・。
どうやら誰かが、コートの中で打ち合っているのです。
僕達は興味ありで、コートの中を覗き込みました。
「あっ!」
僕は驚嘆の声を発しました。
そこには、見覚えのある姿があったからなのでした。
女子選手二人でプレイしていました。
一人は、ここのところ絡んでいたトロピでした。
やはり彼女は、テニスの腕前はかなりのものだと見受けられます。
そしてむしろ驚嘆に値する存在は、もう一人の女子選手でした。
「え・・・・。」
すでにここメルボルンで目撃しています・・・、彼女の名はサイ・九龍・・・。
・・・ジャッカー・チンにサイ・九龍・・・、二人は一緒に車に乗っていました・・・。
この二人の関係は・・・・・・・(!?)。
次回に続きます。




