第4章 侍ストーリー ・ ドラゴンキラー?
ミヤモトの声が聞こえたソータは、台車を押すのをやめて立ち止まった。
ソータ「ミヤモトさん!!」
ソータは、台車を押しながらミヤモトの側にやって来た。
ソータ「無事だったんですね、ミヤモトさんだけスマホがないから、安否確認ができませんでした。」
ミヤモト「ソータ、まさかお前がスマホを持っていたとは。俺だけって、チャンコも持ってないだろ?」
ソータ「え?チャンコさんは2台持ってますよ、仕事用とプライベート用で。」
ミヤモト「なに!!アイツがソータファミリーの中では、一番こういうのダメそうなのに。」
ノリユキ「はじめまして。僕はノリユキと言います。高校生です。あなたが、あの伝説の七色の男ですか?」
ソータ「一応、はい。でももう、七色の男にはなれなくなったんで、今ではただの農民です。」
ノリコ「はじめまして。私はノリコと言います。同じく高校生です。何かきっかけがあれば、また七色の男になれるようになるのでは?」
ソータ「いや、もう無理ですね。七色の男になれなくなった代わりに、体が元気になったんで。」
ソータが話をしながら、段ボールから野菜を取り出して店頭に並べていると、店先に並んでいた冒険者達が、一斉に野菜を買い始めた。
ソータの野菜は、あっという間に売り切れてしまった。
店主「ソータ君。今日、あと1回ぐらい持って来れないかな?」
ソータ「今日はちょっと無理ですね。」
店主「そうか、君の野菜は大人気なんだが。しょうがないなあ。」
ソータ「すいません。」
ミヤモト「ソータ、俺達はドラゴンキラーっていう物を探してるんだが、何か知らないか?ついでによかったら、俺達と一緒に探してもらいたいんだが。」
ソータ「ドラゴンキラー?」
ノリコ「ドラゴンを眠るように殺すらしいんです。1日に何百匹も。」
ソータ「ドラゴンキラーかどうかは分かりませんが、以前キャベツ畑でドラゴンが3頭ほど倒れて死んでいて、除けるのが大変だったことがありました。たぶん、キャベツを食べたのが原因かと・・・・。」
ミヤモト「ドラゴンキラーがキャベツとでもいうのか?」
ノリユキ「予想外ですが、キャベツはドラゴンにとって毒なのかもしれません。」
ノリコ「ソータさんの作ったキャベツだから、普通のキャベツとは違って、ドラゴン殺しのアイテムだと思います。」
ミヤモト「なるほど、アイテムか。よし、ソータ。お前の畑へ俺達を案内してくれ。そのキャベツを見せてくれ。」
ソータ「分かりました。」
ミヤモト達3人は、ソータの後について、ソータの畑へと向かった。




