第3章 高速ドライブからの轢き逃げ
男は、キャサリンに向かって赤いレーザーを撃ち始めた。
キャサリンは、反転したり横に転がったりと、素早い動きでレーザーをかわした。
男「この女、いったい何者だ!!この動き、ただ者ではない!!もはや、人間の動きじゃない!!オババ様、その黒いスマホを俺に投げてくれ!!」
オババ様「はいよ!!」
オババ様は、黒いスマホとなったサダを拾い、男に向かって投げた。スマホとなったサダは、運転席側の窓を通って、男の膝の上に落ちた。
魔王・キャサリン「サブリーダー!!この茄子野郎!!サブリーダーを元に戻しなさい!!」
男「フフフフッ。俺は全ての人間をスマホや車、スマートウォッチ、ヒューマノイド等に変えられる。何に変わるかはその人間次第で、俺が決めて変えれるわけではない。元に戻したかったら、俺を倒すことだな。」
魔王・キャサリン「上等だわ!!やってやるわよ!!その車ごとぶっ壊してやるわ!!」
キャサリンは、男が乗っているレクサス目指して、レーザーに当たらないようにジグザグに走り始めた。
男「クッ的がしぼれない!!」
魔王・キャサリン「もらったわ!!車ごとスクラップよ!!」
キャサリンの飛び蹴りが男の車に炸裂しそうなとき、
男「秘技・高速ドライブ!!」
男の車は、目にもとまらない速さで、その場を移動した。
魔王・キャサリン「なんて速さなの!!まるで瞬間移動みたい。いったいどこへ!!」
オババ様「フフフフッ。あの車はスーパーレアアイテム、捕らえることは不可能よ。」
魔王・キャサリン「あの男はいったい何者なの?」
オババ様「さあ、知らないわね。あなたこそスーパー強いけど何者なの?」
オババ様が質問をキャサリンにし返したとたん、キャサリンの右ストレートと膝蹴りがとんできた。
オババ様「ブヘッオウエエエエ!!ゴホゴホゴホ!!」
あまりの痛さにオババ様はうずくまって、その場に倒れた。
魔王・キャサリン「私の質問に答えなさい。さもないと今すぐ殺すわよ!!私は、ノヴァを殺しにここへ来たのだから。」
オババ様は、息苦しそうに言葉につまりながら話した。
オババ様「私を殺して・・・・ノヴァに・・・・なるつもりか・・・あの男は・・・・前魔王と同じ・・・・別の宇宙にある・・・・地球という星から・・・・来た男。それだけしか・・・・私は・・・・知らない・・・・。」
そのとき、ゴールドのレクサスがキャサリンに向かって突っ込んできた。
男「死ねええええ!!高速ドライブ秘技・轢き逃げ!!」
ドン!!・・・・・・・・ドテ!!
キャサリンは、10メートルほどふっ飛ばされて地面に落ちた。
ピクリとも動かないキャサリンを見て、男は喜びの雄叫びをあげた。
男「ヨッシャアアアア!!ザマア!!」
そして、倒れているオババ様の側に車を止めて、運転席側の窓から声をかけた。
男「オババ様、大丈夫か?」
オババ様「な・・・・なんとか・・・・あ、ああ、うわああああ!!・・・・。」
男「?どうした?オババ様?」
オババ様の視線の先を見ると、キャサリンが立ち上がろうとしていた。
魔王・キャサリン「ちょっと痛いわねえ。なかなかやってくれるじゃない。」
男「な、なにいいいい!!あれを喰らって、なんともないのか!!高速ドライブ!!」
男は再び、その場からどこかへ移動した。」
魔王・キャサリン「また車で突っ込んでくるみたいね。単純な攻撃だけど、やりづらいわね。」
キャサリンは、オババ様を抱えて近くの白いドーム状の建物のドアを蹴破り、中へ入った。
オババ様「建物の中へ・・・・避難するとは・・・・うまく・・・・考えたわね・・・・。」
魔王・キャサリン「ここなら、あなたから話をゆっくり聞けるしね。」
ドーム状の建物の中では、輪になったベルトコンベアの上に幾つものスマートウォッチやスマホ、忘れられたガラケー等が流れており、2人の男女が紺の作業着を着て、仕分けをしながら段ボールに入れていた。




