第2章 ある意味正論?
ソータ達の住む寺に、2人の村の男達が駆けつけて叫んだ。
村の男達「ソータ!!すぐ来てくれ!!変な松の木が中央市場で暴れてるんだ!!」
「ギャバ嬢や綺麗な子ばかり食べてるんだ!!なんとかしてくれ!!」
「このままだと、この村の女はブスだけになってしまう!!」
ミヤモト「良かったな、ミーナ。お前はブスで。」
ミーナ「あんた殺すわよ!!それに、私はオミパでは、必ず連絡先カードを貰うの!!自分で言うのもなんだけど、私はそこそこ可愛いのよ!!」
ミヤモト「モテる女なら、オミパになんか行かなくても、彼氏ぐらいできるはずだ。オミパに参加している時点で、お前はブスだ。」
ミーナ「あんたね、今、婚活している女子みんなを敵にまわしたわよ!!職場が女子だけとか、とにかく出会いがないのよ出会いが!!」
村の男達「そんな事どうでもいいから、とにかく来てくれ!!」
「ミーナちゃんは、まだ婚活するの早いだろ。」
ソータ達7人は、急かされて寺を出ると、2台の軽自動車が停まっていた。
村の男達「さあ、早く乗って!!」
ソータ、ヒカリ、チャンコ、ミヤモトはタントに、ユナ、ギズモ、ミーナはNBOXにそれぞれ乗り込んだ。
ミヤモト「ノヴァの村と行き来が出来るようになって、車が最近増えたなあ。」
運転手・村の男「それでも車は高級品だ、セレブか貴族じゃないと買えない。村長さんがいざというときのために、この2台を買ってくれたんだ。」
ミヤモト「確かに、俺達庶民じゃ買えないよなあ。なんでも、あのオババ様がノヴァになったらしく、世界のバランスが崩れかけてるとか。」
ソータ「そうなんですか?確かに、ドラゴンの姿が変わってしまいましたよね。」
チャンコ「そうだな。それに最近は、自然系の魔物が増えたような気がする。」
ミヤモト「確かに。ソータも今じゃあ、魔法使いだしな。」
ソータ達がそんな会話をしているなか、村の中央市場では神木・マツダの暴走がエスカレートし、何十人ものギャバ嬢達を食い散らかしていた。
神木・マツダ「二次会にギャバクラにいく男どもよ、見るがいい!!ギャバ嬢松ぼっくりだ!!」
神木・マツダの枝のあちこちに、体が松ぼっくりに顔がついたギャバ嬢が現れた。神木・マツダに喰われたギャバ嬢達の顔だった。
松ぼっくり・ギャバ嬢達「か、体が松ぼっくりに!!」
「こんなんじゃ、お嫁にいけない!!」
「誰か助けて!!私の体を元に戻して!!」
村の男達「あ、あれは俺がいつも指名しているカオリちゃんだ!!」
「あれは、俺がいつも指名しているリナちゃんだ!!」
「あれは、俺がいつも指名しているココちゃんだ!!」
中央市場のあちこちで、ギャバ嬢達の名前が飛び交った。
神木・マツダ「喰らえ!!ギャバ嬢松ぼっくりフェスティバル!!」
松ぼっくり・ギャバ嬢「キャアアアア!!」
「助けて!!」
「もう、ちゃんと昼の仕事をします!!」
神木・マツダは無数の枝を揺さぶって、松ボックリとなったギャバ嬢達をふるい落し、ギャバ嬢達は顔面から地面に落ちた。
バキバキバキバキボキボキボキボキ!!
松ぼっくりギャバ嬢「ギャアアアアアア!!」
「殺される!!助けて!!ギャアアアア!!」
「ヒィィィィィィィィ!!」
地面に落ちた松ぼっくりギャバ嬢の上を、神木・マツダはゆっくりと1つずつ確実に、踏み潰しながら歩いた。
神木・マツダ「ワハハハハハハハッギャバ嬢なんかやってるから、こんな目に会うんだ!!男達よ、これからは、一次会が終わったらさっさと家に帰れ!!もっと家庭を大切にしろ!!」
村の男達「クッ冗談じゃないぜ!!俺はギャバクラに行くのが楽しみで仕事をしてるんだ!!」
「そうだそうだ!!嫁がくれる少ない小遣いを貯めて、ギャバクラに行くのが俺の生き甲斐なんだ!!」
「嫁よりも若い女の方がいい!!」
「独り者の俺には、家庭なんかない!!むしろ、ギャバクラが俺の家だ!!」
神木・マツダ「ワハハハハハハハッつくづく呆れたぜ、この村の男達には。お前達は、もっと嫁さんを大切にするべきだ!!毎朝早く起きて弁当を作ってくれたり、洗濯をしてくれたりと、そんな事をしてくれるのは、嫁さんだけだぞ。」
村の独身男達「俺は独り者だから、弁当はホカ弁なんだよ!!」
「俺はカップ麺だ!!既婚者限定で話をするな!!」
「そうだそうだ!!俺はコンビニ弁当だ!!」
神木・マツダ「だったら、早く嫁をもらうことだな。ワハハハハハハハッ」
神木・マツダは、松ぼっくりギャバ嬢を見つけると、今度はその上で何回かジャンピングをして、粉々に砕き始めた。
顔がぐじゃぐじゃに潰れ、粉々に砕けた幾つもの松ぼっくりギャバ嬢達が、神木・マツダの周りに散々していた。




