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ドラゴンライダー  作者: 明日こそはシンデレラ
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第2章 魔王・ルーファス 死す!!



一 ポナ村小学校 体育館 夜7時 一



床板の体育館で、数人の子供達と3人の大人達が2列に並んで、腕立て伏せをしていた。大きな熊のような男・チャンコが、ゆっくりその周りを歩きながら激を飛ばしていた。


チャンコ「そこの大人3人!!腕立て伏せがたった2回しかできないのか!!そんなんじゃ空手はできないぞ!!」


3人の大人は、ソータ、ジーザス、そして、黒髪の背が高くて、ガリガリのヒサメという30代前半の男だった。

ジーザスが睨みながら叫んだ。


ジーザス「おい、チャンコ!!さっきから腕立て伏せやスクワット、腹筋ばかりさせやがって!!俺達は筋トレをしに来てるんじゃないんだぞ!!さっさと空手の技を教えろ!!」


ヒサメ「そうだ!!俺達は金を払ってるんだ!!空手を教えろ!!筋トレなら家でだってできる!!」


チャンコ「まずは体作りからだ!!体力が無ければ、空手の技の威力が発揮できん!!」


ジーザス「俺達は呪われた体なんだ!!いくら筋トレをしたって、筋肉はつかないんだよ!!何度も言わせるな!!」


ヒサメ「そうだ!!俺達にとって筋トレは無意味だ!!ソータも何か言ってやれ!!」


ソータ「はあ・・・・まあ・・・・。」


ジーザス「なんだよ、ソータ!!だらしねえなあ。文句の一つも言えないのか?ああ?」


チャンコ「いいから黙って腕立て伏せをしろ!!この山賊崩れが!!ヒサメ、お前もだ!!」


子供達が正拳突きや蹴りの練習をするなか、大人達3人は、できもしない筋トレばかりして、時間が過ぎていった。


午後9時過ぎ、空手の練習が終わり、子供達はそれぞれの親に連れられて、家へ帰って行った。大人達3人も普段着に着替えて、体育館を出た。


ソータ「じゃあ、また明後日。」


ジーザス「おう、ソータ。またな。」


ヒサメ「じゃあな、ソータ。気をつけて帰れよ。ジーザス、一杯やってくか?」


ジーザス「そうだな、ちょっと飲んでくか。」


ジーザスとヒサメはポナ村の居酒屋に入り、酒を注文して飲み始めた。40分ぐらい酒を飲んだりツマミを食べたりして、居酒屋を出ると、ジーザスは、もう一軒行くと言って、二人は別れた。


ヒサメがポナ村の入口へ行くと、黒いロングドレスを着たキャサリンが待っていた。


キャサリン「遅かったわね、また飲んでたの?」


ヒサメ「ああ。今日も腕立て伏せと腹筋とスクワットで終わったよ。ったく、何が空手道場だ、ふざけやがって。」


キャサリン「空手を教えてもらえないんだったら、もう辞めたら?わざわざサブリーダーに魔法をかけてもらって、変装してまで行くことないと思うんだけど。」


そう言いながら、キャサリンはヒサメと手を繋ぎ、ヒサメことルーファスは、指パッチンを1000回し始めた。


1000回目の指パッチンで、馬車を牽いたドラゴンゾンビが現れた。二人は馬車に乗り込み、ドラゴンゾンビはカサブランカ市を目指して、馬車を牽いて歩き始めた。




ルーファスとキャサリンは、二人一緒でないと魔法を使うことができない。手を繋ぐことによって、強力な闇の魔法を放つことができる。

ソータとヒカリ、ユナとギズモもそうだ。ヒカリとギズモがソータ、ユナの左肩に乗ることによって、魔法を使うことができる。




馬車が少し進んだ下りの崖道で、ヒサメことルーファスが叫んだ。


魔王・ルーファス「ドラゴンゾンビ!!トイレだ!!止まってくれ!!」


飲み過ぎたルーファスは、馬車から降りて立ちションをし始めた。


魔王・ルーファス「アイタッ!!イタッ!!イタタタタッ!!」


ルーファスのあそこに、長さ2mほどの蛇が噛みついていた。


魔王・ルーファス「クソッ蛇を踏んでしまったか?この野郎、放せ!!牙がめり込んでやがる!!クソッ俺の力じゃ無理だ!!恥ずかしいが、キャサリンを呼ぼう。人型ドラゴンのキャサリンなら、この蛇を外せるはずだ!!キャサリン!!キャサリン!!助けてくれ!!」


ルーファスの叫び声で、キャサリンが馬車から降りて来た。


キャサリン「なに?ルーファス、どうしたの?キャアアアア!!変態!!近寄らないで!!」


ルーファスのあそこに噛みついて揺れている蛇を見て、キャサリンは絶叫した。


魔王・ルーファス「キャサリン、早くこの蛇を外してくれ!!俺の力じゃ無理だ!!早く!!キャサリン!!」


キャサリン「イヤアアア!!近寄らないで!!変態!!」


ルーファスは雄叫びをあげて、必死に蛇の頭を両手で掴んで外そうとしたが、外れなかった。


魔王・ルーファス「ダメだ、意識がもうろうとして・・・・。」


ルーファスは、胯間に蛇をぶら下げたまま、その場に仰向けに倒れた。倒れたルーファスを見て、キャサリンは近寄り、あそこを咥えている蛇の口を両手で持って、真っ二つに蛇を引き裂いて殺した。


キャサリン「ルーファス、大丈夫?蛇を外したわよ。ルーファス、ルーファス?」


ルーファスは何も答えなかった。口元に手をあてると、息をしていなかった。


ドラゴンゾンビ「その蛇は、おそらくインランド・タイパンです。人間なら、噛まれると40分ほどで毒が回り、死んでしまいます。」


キャサリン「え?そ、そんな・・・・ルーファスが・・・・死んだ・・・・あそこを毒蛇に噛まれて・・・・死んだ・・・・。」


キャサリンが見上げると、夜空に寂しそうにおぼろ月が浮かんでいた。

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